いったん寒さがゆるんだようだが、
1月に入ってから、函館でも「きちんとした寒さ」が続いていた。
地元民の肌感覚としては、
函館でも久しぶりに「冬らしい」季節を迎えた、という感じ。
「連続真冬日」という新聞見出しや、
テレビに「凍結に注意」というテロップを見ると、
やっぱりそうだよな、と。
道新さんの記事(函館地方版)にも、
函館の今年の寒さを検証する記事が載っていた。
良い記事だったが、
地元民が感じている「肌感覚」が足りなかったかな。
街の雪も多い。
ここ数年(正確には過去5回の降雪期)、
自宅(集合住宅)前の雪かきをしていなかった。
今年はさすがに雪用スコップを購入しなくてはと思った。
が、まだ購入していない。
そんなおり、こんな事故に出会った。
◆いつも半径3km以内の話題で申し訳ない。
事故現場は自宅近くの大野新道・亀田港町交差点。
◆よく見ると、信号機の位置がおかしい。
函館を離れて十年ほどたった友人が、
冬の函館に帰ってきて、
「道路の除雪がヘタになったね」と言っていた。
たしかに、最近は除雪車の出動する機会は減っていたし。
函館人は除雪も冬道の運転もヘタになっている。
そんなことを考えた今年の冬であります。
◆翌日。こんな感じで応急処置されていた。
どうやら自動車が滑って突っ込み、電柱が骨折したらしい。
前段で触れた「肌感覚」という言葉の補足説明。
同世代(30歳代)の函館育ち人と
「雪」の思い出話をすると、異口同音に
「子どものころと比べると、あきらかに雪が少なくなった」
という結論になる。
その論の共通の証拠として、
かならず次のエピソードが語られる。
「小学校の2学期の終業式は12月23日で、
冬休みの初日はクリスマスイヴ。
24日の朝、枕元のプレゼントが気になって早起きすると、
かならず外は雪で真っ白。
この日から、函館の根が始まるんだよね。」
小学生(1980年代前半)のころは、
函館の雪と積雪には、ぜったいそういう「法則」があった、はずだ。
あるとき、その法則が乱れて、
いつのまにか乱れた状態が「ふつう」になって、
気が付けば「正月なのに雪がないね。歩きやすくていいわ」って感じ。
観測データとか、並年値とか、そういうものではなくて。
あのころと違う。当たり前だったことが、
いつのまにか失われたり、変化していることに気が付く。
それが肌感覚。
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