八重桜の下で 【後編】

函館大妻高等学校でおこなわれた野点のつづきです。

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◆お茶のあとは生徒がつくった干菓子を。紅白桜色、花びらも可愛い。やわらかな食感が嬉しい。

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◆庭園の入り口にある「兼六園菊桜(ケンロクエンキクザクラ)」。見頃はこれから。
 石川県ご出身の方が、「まさか、北海道で故郷の桜を見られるとは…」と。

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◆しっとりと、こんなお花見も愉しい。染井吉野とジンギスカンとビールばかりじゃなくて。

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◆器を鑑賞するのもお茶のたしなみ。春や桜に由来する茶器がそろっていた。

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◆野点傘に添えられた花器。お花の名前は「・・・・でございます」と、生徒から聞いたのに。
 忘れてしまいました。ごめんなさい。

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◆お茶をいただいたあと、庭園をゆっくりと見物。

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◆これも桜。「糸括(イトククリ)」。たくさんの花を糸で束ねたような姿が名前の由来。
 ふるふると風に揺れながら咲いていた。

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◆山桜(野生種)も里桜(園芸品種)も、大和や奈良の時代から大切に守り育てられてきた。
 日本人は桜が好きだ。ただ、桜と言えば染井吉野となってしまっているのは残念。
 大妻高校の庭園を見ただけでも、
 関山・枝垂桜・糸括・兼六園菊桜・染井吉野など、桜の多彩さに気づかされる。
 ちなみに、日本で栽培されている桜の品種は300を越えるという。

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コメント(1)

お花の名前が判明しました。

手前の釣り竿のような植物が、鯛釣草(たいつりそう)または華鬘草 (けまんそう)と呼ばれる中国原産の花でした。たしかにピンクの花(?)が、釣り上げられた鯛に見えます。

奥にある花は、熊谷草(くまがいそう)です。若い平敦盛(たいらのあつもり)を討ち取ったことで、後に出家することになる熊谷直実(くまがいなおざね)の母衣(ほろ:防具のひとつで、長い布を背中にたわませたもの)に似ているとして名付けらました。ちなみに、敦盛草もあります。
平家物語に出てくるエピソード。中学か高校の教科書で習いましたね。

生徒さんも、そのような説明をしていたことを思い出しました。

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プロフィール

高山潤
函館市および道南圏(渡島・檜山)を拠点に活動するフリーランスのライター、編集者、版元、TVディレクター、奥尻島旅人。元C型肝炎患者(抗ウィルス治療でウィルス再燃、インターフェロン・リバビリン併用療法でウィルス消滅で寛解)、2型糖尿病患者(慢性高血糖症・DM・2009年6月より療養中)。酒豪。函館市(亀田地区)出身、第一次オイルショックの年に生まれる。父母はいわゆる団塊世代。取材活動のテーマは、民衆史(色川史学)を軸にした人・街・暮らしのルポルタージュ、地域の文化や歴史の再発見、身近な話題や出来事への驚きと感動。詳しくはWEBサイト「ものかき工房」にて。NCV「函館酒場寄港」案内人、NCV「函館図鑑」調査員(企画・構成・取材・出演・ナレーション)。


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