海藻採集と海藻おしば(後編)

つづき。

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◆ダルス。もっと深いところで生きている海藻ですが、海が荒れるとちぎれて浜に寄ってきます。

こんなふうに拾った海藻は、持ち帰って水で洗って小分けをして冷凍します。
ちなみに、海藻は冬の冷たい海で育ちますから、
春から初夏にかけて枯れて海岸に流れ着くわけです。
それを、今からせっせと拾って冷凍保存して、子どもたちが夏休みのときなんかに、
それらを使った「海藻おしば教室」を開くわけですね。
もちろん、海藻の在庫があれば、1年中開講できます。

ここからは、海藻おしば作品を紹介します。
どれも初めて教室に参加してつくったものばかり。
子ども(幼稚園児)と大人の作品をランダムに並べています。わかりますか?

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◆イカでございます。きっちり触腕も表現。

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◆海藻の花束。カラフルなんですよ。

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◆パパママ? きょうだい? 親子?

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◆生ビールとヤキトリです。函館なので豚串。

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◆いちご。種の部分は海藻をくりぬいて表現。

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◆娘さんのお名前だそうです。

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◆自画像。似てました。

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◆くわがた。夏休みに人気のモチーフ。

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◆花束。丸は海藻をハトメ(穴の開いた筒状のリベットのこと)やストローを使います。

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◆花畑と犬。こちらの作品も丸く抜いた海藻を上手に使っています。

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◆テキスタイルのような表現。

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◆むかし函館地方で放映されていたTVコマーシャルを思い出しました。


海藻おしばには、いくつかの作り方が派生しています。
函館海藻アート協会では、
「海藻おしば」の創始者である野田三千代さんか学んだ方法を採用しています。
かんたんに説明すると、生の海藻を使って作品づくりをするのが特徴です(乾燥は最終工程)。
これによって、海藻のしなやかさ・透明感・香りなどを感じていただくことができます。
また、アート作品づくりの前には、海藻が地球環境に果たす役割などを、
ごく簡単にレクチャーすることで、講習参加者の海や環境への関心を高めることを大切にしています。

関心のある方は、函館海藻アート協会までご連絡ください。
有償(材料代・加工費など)で、海藻おしば教室を開講しています。
ただし、個人でのお申し込みはできません。団体やお仲間を誘ってお申し込みください。

※海藻おしば作品の著作権は、制作者と函館海藻アート協会で保持しています。教育目的などの法律で定められた用途(引用など)以外で無断使用することは禁じられています。

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プロフィール

高山潤
函館市および道南圏(渡島・檜山)を拠点に活動するフリーランスのライター、編集者、版元、TVディレクター、奥尻島旅人。元C型肝炎患者(抗ウィルス治療でウィルス再燃、インターフェロン・リバビリン併用療法でウィルス消滅で寛解)、2型糖尿病患者(慢性高血糖症・DM・2009年6月より療養中)。酒豪。函館市(亀田地区)出身、第一次オイルショックの年に生まれる。父母はいわゆる団塊世代。取材活動のテーマは、民衆史(色川史学)を軸にした人・街・暮らしのルポルタージュ、地域の文化や歴史の再発見、身近な話題や出来事への驚きと感動。詳しくはWEBサイト「ものかき工房」にて。NCV「函館酒場寄港」案内人、NCV「函館図鑑」調査員(企画・構成・取材・出演・ナレーション)。


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