道南の夏(02) なべつる祭 - 前編

8月30日(土)、奥尻島の「なべつる祭」を楽しんできた。
島でおこなわれるお祭(5月:島開き、6月:賽の河原祭、7月:室津祭)の締めくくりだ。

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◆黒毛和種「おくしり和牛」のステーキ(ロース300g 2500円)。7年越しの念願が叶って、ようやく口にできた。適度な歯ごたえ、丸みのある牛脂、思わず口からあふれそうになる肉汁。ふだん島では食べられない(奥尻湯ノ浜温泉ホテル緑館では要予約の追加料理として提供)。

お祭は朝の10時からスタート。
前日に島へ渡り準備万端。朝から晩まで会場でビールを飲んでいた。
おかげで日焼けしてオデコが痛い。

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◆綱引き大会の優勝賞品は商品券5万円。

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◆役場相撲部チーム。主催者なのに、まんまと優勝。本気である。優勝賞品は島人が大好きなビンゴ大会の賞品として寄付された。
(背後に見える山の樹木が色づいているのは紅葉ではなく、強いヤマセが数日にわたり島の東海岸に吹き付けられて、その風にふくまれていた海の塩によって葉が枯れたため。)

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◆こちらは女性尻相撲大会。この腰の低さ。やはり本気である。相撲と野球は、奥尻の国技ならぬ島技だ。

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◆総合司会は満島章さん(役場商工観光係)。これも名物。ビールを飲みつつ(写真右下)ノドを枯らしていた。

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◆朝日新…ではなく旭日旗(自衛艦旗)がまぶしい。海上自衛隊の掃海艇(海に浮かぶ機雷(水中兵器)を排除する軍艦)が、お祭にあわせて一般公開と体験航海をしていた。遠目にはわからなかったが実は木造船。鉄(磁気)に反応して爆発する機雷への対策である。なるほど。


※蛇足ながら。奥尻島には航空自衛隊の基地(レーダーサイト)があり、冷戦時代はソ連空軍機などの領空侵犯を見張る最前線だった。ソ連の戦闘機(ミグ25)が函館空港に着陸した事件の際、奥尻島にあったレーダーが最初に発見している。僕は3歳だったので事件の記憶はない。

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コメント(1)

私もお祭り行きました。奥尻牛も食べました。
尻ふり音頭も踊ってきました。
(セクスィ~賞)なるものがありましたが残念ながら受賞に至らず来年、目指そうと誓いました。

奥尻町のホームページで尻ふり音頭のレクチャーが動画であったので少し予習したのですがまだまだ。。

朝から晩まで楽しめたお祭りはこのお祭りが初めてです。 来年も行くぞ~~F!!F

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プロフィール

高山潤
函館市および道南圏(渡島・檜山)を拠点に活動するフリーランスのライター、編集者、版元、TVディレクター、奥尻島旅人。元C型肝炎患者(抗ウィルス治療でウィルス再燃、インターフェロン・リバビリン併用療法でウィルス消滅で寛解)、2型糖尿病患者(慢性高血糖症・DM・2009年6月より療養中)。酒豪。函館市(亀田地区)出身、第一次オイルショックの年に生まれる。父母はいわゆる団塊世代。取材活動のテーマは、民衆史(色川史学)を軸にした人・街・暮らしのルポルタージュ、地域の文化や歴史の再発見、身近な話題や出来事への驚きと感動。詳しくはWEBサイト「ものかき工房」にて。NCV「函館酒場寄港」案内人、NCV「函館図鑑」調査員(企画・構成・取材・出演・ナレーション)。


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