南京そば試食会

10月12日・13日に開催がせまった函館開港150周年プレイベント「開港5都市麺フェスタ」
このイベントの目玉となる復刻「南京そば」の試食会(抽選100人/9月21日)がおこなわれました。

※南京そば復刻の経緯は上記のリンク先(ハコダテ150)をご覧ください。

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◆おいしい顔1
 「今は味噌も食べるようになったけど、塩ラーメンがいちばん好きだよ。」
 さすが、函館っ子。僕も同感だ。

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◆こちらが復刻「南京そば」。錦糸玉子と銀杏(ぎんなん)のトッピングが特徴。
 ほんれんそう、ネギ、そして鶏ハムチャーシューが乗る。

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◆おいしい顔2
 「私は戦前の南京で育ったんですよ。それで興味がありまして、試食会に応募したんです。
  あちらではラーメンとは言わなかったが、
  同じような料理で湯麺(たんめん)というのを食べた記憶があります。」

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◆おいしい顔3
 やはり食べ慣れないのか、銀杏を口に入れるとちょっぴり複雑な表情に。
 でも、函館塩ラーメンの定番トッピングであるホウレンソウは、
 塩スープをからめて、ぱくりと一口で食べてしまった。
 「野菜が大好き。塩ラーメン大好き。」 函館っ子の鏡だ。

試食会の参加者からはアンケートを採集。
集まった意見を参考に、最終的な味の調整をおこなっていく。

さて、試食の感想。
なにより麺が特徴的だ。現代のラーメンには無いコシ、そして味を楽しめる。
鶏がら塩スープはあくまであっさり。素直な塩味。舌上口内から体に染み渡るかんじ。
シンプルで自己主張をしないのに、しっかりうまい。

いまも函館で愛され続けているラーメンの基本、つまり、あっさりスープという味の特徴は、
明治の函館に登場した「南京そば」の時代から、ずうっと引き継がれてきたに違いないと想像させる。
函館開港150年、この街に流れ続けてきた潮風をイメージさせる味だ。
古きをたずねて、新しい味の伝統が生まれた。

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 日本人はラーメンが大好きだ。 ご当地ラーメンは大流行だし、カップラーメンやインスタントラーメンは小麦粉の値上り にも関わらず売れている。 すでにラ... 続きを読む

コメント(1)

お疲れさまでした!
取材メモ、助かりました。
ラーメンを食するモデルもやって下さり、
ありがとうございました。
さっそく函館写真館で使わせてもらいましたので♪

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プロフィール

高山潤
函館市および道南圏(渡島・檜山)を拠点に活動するフリーランスのライター、編集者、版元、TVディレクター、奥尻島旅人。元C型肝炎患者(抗ウィルス治療でウィルス再燃、インターフェロン・リバビリン併用療法でウィルス消滅で寛解)、2型糖尿病患者(慢性高血糖症・DM・2009年6月より療養中)。酒豪。函館市(亀田地区)出身、第一次オイルショックの年に生まれる。父母はいわゆる団塊世代。取材活動のテーマは、民衆史(色川史学)を軸にした人・街・暮らしのルポルタージュ、地域の文化や歴史の再発見、身近な話題や出来事への驚きと感動。詳しくはWEBサイト「ものかき工房」にて。NCV「函館酒場寄港」案内人、NCV「函館図鑑」調査員(企画・構成・取材・出演・ナレーション)。


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