日記:11月25日〜11月30日

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11月25日(火曜日)
ぼちぼち原稿を書いていたら、共栄運輸の北村さんが来訪。
先日、カレンダーを納品したばかり。

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青函フェリー 2009年カレンダー
 函館在住の写真家・野呂希一さんによる撮影。フェリーターミナルで配布中。

一瞬、ミスがあったのかとドキリとするが、ご用件は飲酒のお誘い。
17時45分にはお迎えの車が来て、まずはこれまたご近所の居酒屋「ちばちゃん」へ。
僕は初めての入店。住宅街にあってカウンターのみ9席のこじんまりした店。
入るなり気に入ってしまう。
かつては梁川町(函館の飲食店街のひとつ)にあったが、最近移転したとの由。

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◆ホヤ。うまかった。やはり日本酒でしょう。

20時に本町へ移動。スナック「ラグナグ」へ。
唄うのは得意じゃないが、
ここのカラオケは点数に応じて画面の向こうの女性が××するので、
酔いのまわった僕にはめっぽうおもしろい。
北村さんにメインのマイクをまかせて、吉幾三「立佞武多」を大音声にて唄う。名曲だ。
焼酎とか、ウィスキーとか、ヌーボーとか飲んでいるうちに午前1時。疲れて帰宅。
カミさんに電話せずに寝てしまう。


11月26日(水)
昨夜はウコンを2本も飲んでいたので、宿酔いもなく起床。とは言っても、9時半過ぎだが。
銀行などに寄ってから、11時前に事務所へ。
いくつかメールに返信をしているうちに13時前になっていた。
急いで函館駅前のロワジールホテル函館へ移動。
13時半からの「檜山観光プレゼンテーション」に出席。
檜山管内7町の魅力を役場や観光施設の人がプレゼンする。聴衆は観光業に関わる人たち。
 ※檜山7町(奥尻町・江差町・上ノ国町・厚沢部町・乙部町・せたな町・今金町)
奥尻の漁業体験(アワビとウニ)とフットパス(高評価を得ているようで関係者のひとりとして嬉しい)、江差のオープンする高級温泉ホテルと山車展示施設、上ノ国では道の駅を中心に発信される食メニュー、厚沢部の焼酎(喜多里)と食に力を入れた温泉ホテル、乙部の延縄漁による釣りタラコ、せたなの若松ポークマンとビッグ清水支配人、今金の創作欧風料理や野菜懐石料理など。
これからの季節は移動が辛いが、ちょいちょい取材をしてみたくなる内容だった。
スタットレスタイヤ(3年目)を買い換えようか。

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◆奥尻島美人。左から、辻さん(フェリーターミナル辻売店)・石岡さん(民宿いしおか)・工藤さん(民宿ふるさと館)


11月27日(木)
午前中はFMいるかで宮脇さんとフリーペーパー「いるかプレス」の打ち合わせ。
カフェペルラでミルクティーをご馳走になる。
年末進行をおどされる。まぁ、なるようにしかならないが。がんばります、とだけ伝える。
帰り道、函館駅前のラーメン店「海峡」にて塩ラーメン(600)円。
味噌ラーメンを注文する観光客に、「ここは塩だろう!」と言いたくなる。けど、言わず。
事務所に戻って原稿書き。寒くなったので、コタツを仕事机にしている。
22時ころ帰宅。


11月28日(金)
ネットバンキングを使っていくつか振り込み。しかし、家賃を入金し忘れた。
13時半から、オバタさんのところで道新の結婚情報紙「はぴらぶ」の打ち合わせ。
前回の編集作業中に、「もうこの仕事はやめます」と宣言した手前、
どう落とし前を付けたものか逡巡しながら参加。
ただ、打ち合わせが始まると、編集者魂が刺激される。
あれもやりたい・これもやりたい、とむずむずしてきて、
けっきょく「やめます」宣言をうやむやにして、ずんずん紙面の企画を進めてしまった。
じゃっかんトランス状態。
昼を食べそびれていたので猛烈な空腹。ダメだと思いつつ大盛りの店「中道食道」へ。
野菜炒め定食をがっつりと完食して17時。ぜったい夜遅くにも食っちまうな。
23時帰宅。案の定、ハセガワストアで半額になった手巻きおむすび(大)を買ってしまった。


11月29日(土)
午前中、函館大妻高校食物健康科の授業を見学。ずっと通っているので生徒たちとは顔見知りだ。
彼女たちは、今年みずからの手で地元のお米「ふっくりんこ」を田植えして収穫した。
今日は、そのお米をつかった創作料理を調理する授業だった。
12月9日に、田んぼでお世話になった人たちを招いて食事会をするのだ。
10品目以上のメニューがあって、いろいろ食べたらお腹がふくれた。
ちょっと、油なメニューが多い気もしたが、みんな一所懸命なので嬉しい。
米粉クッキーと炊き込みご飯をもらって帰る。
事務所に戻ってコタツに入ったら睡魔に襲われて2時間ほど昼寝。
その後、仕事をしようとするが調子があがらず。
「もやしもん」の単行本を再読していたら24時近くになったので帰宅。
ラッキーピエロでカレー(大盛・中辛)をテイクアウト。ちなみに、お米は「ふっくりんこ」だ。

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◆いつも楽しそうだ。この学科では高校時代から専門的な勉強ができる。
 先進国のなかでは、日本はあまりに「普通科」志向が高すぎると聞く。


11月30日(日)
吹雪。昨夜から荒れ模様だった。
朝8時半ころ、ピンポンピンポンと玄関のチャイムが鳴っていたような気がする。
出がけに郵便受けを見たら、道新販売所の名刺が投函されていた。
3カ月分未納なので至急ご連絡を。悪いことをした。
前回も3カ月滞納していたので、先払い3カ月を加えて一気に6カ月分支払った。
時がたつのは早いものだ。週明けに、また半年分を払ってこよう。
10時に事務所。お昼から取材なので、その資料をざくざくと読み込む。
12時すぎ、谷地頭町の函館市青少年研修センター(ふるる函館)へ。
今日はここで「親子木づかい教室」というワークショップを取材。

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◆地元の木材(スギ・シラカバ・トドマツ・アオダモなど)で、
 クリスマスの装飾をつくっていた。

テーマは「地材地消」だ。地元の木(人工林)を活用しようということ。
このあたりでは、道南杉が代表的な木材となる。
渡島支庁林務課の赤澤さんにインタビュー。道南の林業について聞く。
森林(植林)は長いスパンの循環型資源である、と。
そのために、地材地消の考え方を広めたい、というのが道庁の取り組む。
大切なことだ。でも、「消」という字が気になった。森が消えちまっては意味がない。
循環する資源であることを伝えるなら、「地材地育」とか、他に表現方法があったはず。
研修センター内にある旧谷地頭小学校「メモリアルホール」を見学。
そう言えば、弥生小学校の建て替え問題はどうなったんだろう。

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◆メモリアルホールにあった古い机(二人がけ)

16時、また函館駅前の「海峡」で野菜塩ラーメン(大盛・910円)。
雨まじりの雪がビル風に吹かれて凍り付き、駅前の歩道はつるつるだった。
ペンギン歩きをしていると、強風に押されてスケート状態に。
転ばないところが地元っ子である。
事務所に戻り、同フロアの星野さんと甘太郎(おやき)とコーヒーで雑談。
ディープな話題がいくつも聴けたが、ここではまったく書けない。
先日、高校の同級生が急逝したとかで、少し元気がなかったようだが復調したようだ。
1時間ほどかけて、この記事を書いてみる。
もう24時をまわったし帰ろう。ここで夜食を食べたら、確実に不健康なんだよなぁ。

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プロフィール

高山潤
函館市および道南圏(渡島・檜山)を拠点に活動するフリーランスのライター、編集者、版元、TVディレクター、奥尻島旅人。元C型肝炎患者(抗ウィルス治療でウィルス再燃、インターフェロン・リバビリン併用療法でウィルス消滅で寛解)、2型糖尿病患者(慢性高血糖症・DM・2009年6月より療養中)。酒豪。函館市(亀田地区)出身、第一次オイルショックの年に生まれる。父母はいわゆる団塊世代。取材活動のテーマは、民衆史(色川史学)を軸にした人・街・暮らしのルポルタージュ、地域の文化や歴史の再発見、身近な話題や出来事への驚きと感動。詳しくはWEBサイト「ものかき工房」にて。NCV「函館酒場寄港」案内人、NCV「函館図鑑」調査員(企画・構成・取材・出演・ナレーション)。


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