糖尿病と暮らす日々:8月19日(飲酒万歳。)

8月19日(水)

多飲   じゃなくて、退院してから31日目。(←ほんとにタイプミスした。)
糖尿病という診断を受けてから45日目。
ついに、ついに、ついに、この日が来た。今夜は宴席だ。
先月末に「函館酒場寄港」の収録で飲酒はしているのだが、
仕事ではなく、プライベートでは退院後初となる。
正直、1週間くらい前から、もう落ち着かなくて楽しみで飲みたくて。

ということで、この日の前半はさらっと。

8時起床。寝坊。完全に寝坊。
それでも体重測定94.2kg。
朝食は抜き。

あわててシャワーを浴びて家を出る。
9時から知内町で撮影なのに。ぎりぎりだ。
約束の時間から3分ほど遅れて到着。

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◆JA知内の野菜集荷場にて。ピンっと葉が張ったニラ。うまそう。

ホウレンソウとトマトの出荷作業もおこなわれていた。

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◆帰り道、お祭の行列に遭遇。木古内町泉沢にて。

泉沢と言えば、小林くんだな。今年は帰ってこなかったんだろうか。

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◆富岡町1丁目付近にて。「ヤワイササギ」。良いコピーだ。食べたい。

11時半、和也さんの事務所。
ニラ、ホウレンソウ、トマトを撮影のために託す。
これから耳鼻科で手術だって言ってたなぁ。

13時、いったん帰宅。昼食。

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◆昨夜、実家から頂戴してきた「ちらし寿司」。

半分食べる。ご飯4単位(320kcal)、具(錦糸玉子・穴子蒲焼き・椎茸・キュウリ・桜でんぶ)は2単位(160kcal)ほどか。けっこう高カロリーだ。寿司飯にも具にも、けっこう砂糖も使っているだろうし。

15時、亀田本町のジャンボイエロー。小さいカラビナを2つ購入。460円。
海岸町の事務所へ。
飲酒の時間まで仕事。じゃっかん落ち着きなし。

19時15分、事務所を出て酒宴会場「鳥(おおとり)」へ車で向かう。
今夜は「ハコダテ150」編集スタッフの打ち上げ&送別会。
19時半着席。ビールはまだか。遅れてくる人がいるようで、乾杯待ち。

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◆飲みたくてウズウズしている顔。星野、早く来いよ、とか思っている。


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◆先付け。半熟卵と納豆と豆腐。うまい。2単位(160kcal)ほどか。

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◆この店の名物、座布団みたいにでかいヤキトリ(豚串)。

1串いただく。脂身もあるので、2.5単位(200kcal)くらいあるかも。
がー、うまい。ちくしょう。
串はこの他にも3皿ほど出てきた。
しかし、カロリーをアルコールに回すために、歯を食いしばって食べるのを我慢。

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◆来た。生ビールは2単位160kcalで計算しよう。

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◆人はビールの前では敬虔な気持ちになるものだ。自然な動きで合掌する。

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◆いつでも、ビールとは真剣勝負である。

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◆30秒後。からっぽ。ビールは3杯(6単位480kcal)飲みました。

正直申告。

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◆こういうのが来ちゃうわけ。フライ盛り合わせ。たっぷり。

もう悪魔のようなカロリー量だよ。すげーうまそう。
鶏ささみフライと玉ねぎフライだけ食す。しかも、さくっとあがった衣を剥いで。
くそー。そこでしょ。そこがうまいんでしょ。あー、もーう、なんで俺ばっかり。
あわせて1.5単位(120kcal)。

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◆サラダ。肉もタルタルソースもたっぷり。最強のつまみです。

トマト、レタス、アスパラ、水菜を選んで食べる。
以前の実力なら、これくらい一人でペロリよ。
いつも野菜はカロリー計算しないんだけど、
ボリュームある内容だったので1単位80kcalを計上する。

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◆俺は幸せ者だ。

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◆日本酒も飲みました。このように証拠写真も撮られていました。

日本酒は70mlで1単位80kcalである。
このグラスは120mlくらい入るだろう。こいつを3杯飲んだ。
5.2単位420kcalほどか。

会費3500円。素晴らしい内容でございました。
お隣のお客様、騒々しかったことと存じます。許してください。
店を出るときに、ご店主(たぶん)に「番組を見てますよ」と言われる。
きっと、テレビ出演時より、さらにうるせぇなと思っていたはず。

ほぼ、ひとりで大騒ぎしつつ函館中央病院前へ移動。
ああ、なんだか母校に帰ってきたような気分だ。
大声でただいまと声をかける。そういや、いま川嶋先生が入院してるんだっけ。

2次会は「Bar yatto」にて。
とにかく、●●くんと●●さんの話をずっとしてた。
ごめんね●●くん。イタズラ電話しちゃって。
でも、俺は一生忘れない。「うるさい。あんた、うるさいよ。」の言葉を。

えーと、なにを飲んだんだっけ?
日本酒かな。たぶん。記憶も写真もないので、4単位320kcalくらいにしておく。
お会計の記憶もなし。

24時前後、ヒカリさんの大きな車で大門ぎおん通りへ。
(もしかして、般若心経の書かれた扇子が車内にありませんでしたか?)
楼蘭という店に始めて入る。

生ビールを1杯。2単位160kcal。

たぶん26時くらい。4次会は同じく大門ぎおん通りの居酒屋「乾杯」へ。
ここは小橋くんのご両親のお店。
ヤッチがだいぶ疲れ気味の顔してたな。無理はよくない。

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◆長ネギ。うまかったなー。

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◆フライドポテト。たぶん抑制がきかず半分くらいたべる。4単位320kcal。

食品カロリーの図鑑本を読んでいたら、
フライドポテトの説明に「カロリーの半分は脂質によるもので、油を飲んでいるような食品です」と書かれてた。なんという表現。絶望的なもの言いだ。でも、真実なんだろう。

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◆4次会まで生き残った3人様に感謝。もおう、なんだかよくわかりません。

ビールを1杯だったかな。2杯だったかな。間をとって3単位240kcalにしよう。
26時半ころ終了。
相互タクシーで代行車。ぐるっと回って帰ったら4700円ちょっと。
先日、父から奪い取ったタクシーチケットを利用。あとで叱られるかもな。
27時帰宅。

ここで以前ならコンビニ弁当を2つ食べていたんだけど、
今日は野菜ジュース(1単位80kcal)で抑える。

けっきょく、今夜の飲酒会における摂取カロリーは、
29.3単位2340kcalでございました。
1日の合計は35.3単位2824kcal。反省はしません。
そう。また明日から、いつもの生活に戻せば良いのですから。
楽しかった。

やっぱり、俺に禁酒は無理。抑酒で勘弁してもらおう。
ということで、函館中央病院の医師Ws先生、今後ともよろしくお願いします。

※僕の顔が見えている写真はlapisさんから(勝手に)ご提供いただきました。

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コメント(2)

一ヶ月前に糖尿病発覚(号泣)だって私ケーキなんか一生食べれなくてもぜんぜん構わないけど、アルコールなしの人生なんて考えられない人なんです。。肝硬変から肝臓癌になって死んでも本望だと思ってたのに。糖尿病になるなんて。どのサイトを見ても一日に缶ビール一本を適量。との記述ばかり。私に死ねというのかって感じでした。ひょんたんは毎日飲まなくてもいいんです。年に二回、学生時代の飲み会でジョッキ5杯、あと焼酎数杯飲むのが生きがい。そういう呑み方ってどうなのかなって思って、主治医に聞いたら、一応OKだったのですが、やはり、心配で。でもこのサイトを見ていたら、実際にそういう事してて大丈夫なんですね。このサイトを見て、やっと投げやりになりかけて、折れそうだった人生に光がさしました。飲んだ次の日からまた節制生活をすればいいんですね?ぜひぜひ、お互い宴席を楽しめる糖尿病患者同士がんばっていきましょう。力を分けていただいてありがとうございます。

1日に缶ビール1本(ここでは遠慮して350ml缶にしておきます)飲んだら1年で365本ですよね。ということは、127,750ml(127リットル)・約43,800kcal(約550単位)ってことになります。
ひょんたんさんの年間飲酒量が申告通りだとすれば、下記のようなカロリー量と算出できます。

(ビールジョッキ×5杯+焼酎ロック×5杯)×2回=3600kcal
ざっくり4000kcalとして、50単位分のカロリー摂取となります。
※おつまみなんかも食べるから、飲み会におけるカロリー摂取量は、もっと多くなるはずですが。

そんなもんです。
年齢・性別・職業によって異なりますが、糖尿病(とくに肥満などによる2型糖尿病)の食事療法では、1日の摂取カロリーを12単位(960kcal)〜25単位(2000kcal)と指示されるはずです。
1週間とか1カ月とか、ひょんたんさんのように半年スパンで計算したら、1回2000kcalの飲酒なんぞ屁のカッパだと思います(多めに飲み助の願望も入っていることにご注意)。
僕のように、いまだに「毎日でも飲酒したい」願望をおさめることができない業深き者に比べると、ぜんぜん余裕です。
ただし、それは日々の節制の「ご褒美」としての飲酒であると認識する必要(絶対)がありますけど。

ブログ記事にも再三にわたって書いていますが、たぶん僕は「絶対禁酒しなさい」と言われていたら、たとえ体調不良と不安にさいなまれる日々が続いたとしても、通院・治療から逃げ出していたと思います。そして、取り返しの付かない結果(失明や脚切断や人工透析など)にたどり着いていたかも知れません。
だから、どうすれば治療を続けることができるかを、治療をスタートさせる段階(つまり入院前後)から、(意外と)真剣に考え動きました。記事には、その具体的な内容が、主治医や管理栄養士とのやりとりとして記録されています。

ひょんたんさんの糖尿病治療は始まったばかりです。病気への不安や日々の誘惑は際限ないものと思います。
しかし、糖尿病の治療は続けるしかない、いや、続けることで重大な合併症を防ぐことができる病気です。
ここ重要。じわじわ続けときゃ、そんなに怖い病気じゃないってこと。

一緒に続けていきましょう。
そして、僕が飲みすぎで太り始めたら、「おいマジメにやれ!」と叱ってください。

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プロフィール

高山潤
函館市および道南圏(渡島・檜山)を拠点に活動するフリーランスのライター、編集者、版元、TVディレクター、奥尻島旅人。元C型肝炎患者(抗ウィルス治療でウィルス再燃、インターフェロン・リバビリン併用療法でウィルス消滅で寛解)、2型糖尿病患者(慢性高血糖症・DM・2009年6月より療養中)。酒豪。函館市(亀田地区)出身、第一次オイルショックの年に生まれる。父母はいわゆる団塊世代。取材活動のテーマは、民衆史(色川史学)を軸にした人・街・暮らしのルポルタージュ、地域の文化や歴史の再発見、身近な話題や出来事への驚きと感動。詳しくはWEBサイト「ものかき工房」にて。NCV「函館酒場寄港」案内人、NCV「函館図鑑」調査員(企画・構成・取材・出演・ナレーション)。


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