糖尿病と暮らす日々:2月15日(腎生検で二泊三日)

昨夜は、なんとなく修学旅行の前の日気分だった。

バレンタインにチョコをもらったのは小学2年生が初めてだ。
ここ数年、毎年きっちりチョコを贈ってくれるのは、
唯一、義理のお母さんのみである。妻からだってもらってないのに。
ただ、毎年だんだんヒネったチョコになってきた。

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◆薩摩焼酎チョコ。日本酒&梅酒ボンボンもいただいた。。

明日から入院だし、ぜんぶ食べちゃう。
いい気味だ。
鼻血も出さずに、26時ころ就寝。


【入院日記リターンズ】

妻の電話で起床。体重89.3kg。
ここしばらく自宅に籠もっていたので、少し多めの体重。
チョコも食べたしな。
朝食は食パン1枚とキャベツの千切り。麦茶。

10時、相互タクシーを呼んで函館五稜郭病院へ。
移動中、取材のアポイントを取るために、葬儀社へ電話。
これから入院なので水曜日の夕方以降でご都合ありますか、と聞くと
社長に「なんだ。飲み過ぎで入院か?」と笑われる。
飲酒番組を見ているそうだ。おそるべしNCV。
退院予定直後の夕方にアポイントを取る。
運賃1490円。ちなみに、タクシー代は医療費控除されない。

10時20分、五稜郭病院で入院受付。
受付の男性に、「いつも見てますよ」と耳打ちされる。
げにおそるべきはNCV。
昨夏、函館中央病院に入院したときも、こんな感じだったな。
デジャヴを感じた。

病棟から出迎えの看護師。男性。
看護師をめざした動機ってのを、こんど聴いてみたいもんだ。

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◆本日の担当看護師。布施くん。撮影許可済み。爽やか好印象。

6階正面側の病室。4人部屋。
窓からの見晴らしは良い。ただし、眼下に広がるのは
雑然とした住宅街なので、景色が良いわけではない。
五稜郭病院では、ノートパソコンなどの小型電子機器を正式に持ち込める。
(持ち込み料が1日32円かかる。)
いつかのどこかの病院のときとは違ってコソコソしなくて良い。
LANケーブルの差し込み口があった。
無料でインターネット回線につなげるとのこと。
ケーブルを用意してくれば良かったな。
(このブログはPHSの64k回線でアップしています。)

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◆今回は2泊3日なのでオフィスにはしません。
 明日は身動きできないし。ちなみに、面会謝絶でヨロシク。

血圧測定、134の84。俺にしては低い。
12時、昼食。
函館中央病院よりも、横長のトレーに乗せられた料理。
メニューと栄養素が書かれた紙が添えられている。素晴らしい。
糖尿病の教育入院なんかでは、
食事の意味を知りつつ量に慣れるってのが重要だから、
こういう丁寧な配慮はたいへん参考になると思う。
今回は糖尿病での入院ではないが、
1日23単位(1840kcal)であることは伝えてある。

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◆ご飯(180g/やわらかめ) 焼き魚(サバ) コールスローサラダ なめこおろし和え フルーツ
◆537kcal タンパク質13.3g 脂質14.4g 塩分1.1g

昼食後ちょっと病棟を探検。
病室ごとに洗面台があるんだな。差額ナシ病室だが随分快適。
病室入り口には名札なし。ま、これは現代のトレンドだろう。
中央病院では氷が使い放題で、これまた贅沢気分だったな。
(これは入院仲間で同意見多し。)
病人はそれくらいで嬉しくなるんだから、ここはホテルなみだ。
もちろん、宿泊費は高額ではあるが(看護費込みだけどね)。


さて、ここで少しばかり病状解説。
糖尿病に関しては、詳細を別記事に譲るが、
最新の検査結果ではヘモグロビンA1c5.7%という数値を記録。
奇跡の治療効果で、数値的には糖尿病ではなくなった。
(もちろん治ったわけではない。これからも治療は続く。)
じゃあ、なんで入院すんのさ。

今回は腎臓。こんどこんど、と逃げていた腎生検での入院。
詳細体験記は後日ブログに書くつもりだが、
腎生検とは簡単に言えば、背中からプスッと針を刺しまして、
さらにぐいぐいと腎臓まで差し込み細胞を採取する検査。
局所麻酔でおこない、止血のために約1日の安静が必要となる。
ずっと逃げていたのは、なんだかとっても痛そうだから。
腎臓には数カ所にわたって針を刺し込むらしい。

糖尿病の発症(たぶん発症は数年前だと思うけど)以後、
いろいろ調べたら、いろいろ病気じゃないか、ってことがわかった。
その一つが腎臓病の疑いだった。症状としてはタンパク尿。
糖尿病の合併症として腎臓病がある。
放置しておくと、腎臓の機能が低下して、最終的には透析となる。
糖尿病が重症(ヘモグロビンA1c12.7%)だった当時(たった半年前だが)、
僕のタンパク尿は+4を示していた。
現在、糖尿病と高血圧の治療が進み、+1〜+2となっている。
いくつか抱えた病気(しかもそれらは並行的に治療できない)のなかで、
糖尿病が落ち着いたので、お次は腎臓ということに。

腎臓に関しては、糖尿病の合併症かもしれないし、
実は昔から抱えていた症状なのかもしれない。
先日、実家で父母と話をしていて、
小学生のころから尿検査に引っかかっていたことを思い出した。
いつもタンパクが+2くらいで再検査だったんだよね。
で、親は近所の泌尿器科に連れていくんだけど、問題なしと言われてた。
そういえば、大学の健康診断でも引っかかって、腎臓の専門医を紹介されたな。
何度か通ってあとで、「ちょっと痛い検査をしてみないとわからないね」
と言われて、怖くなって通院するのを止めちゃったけど。

そういうわけで、腎臓がどうなっているのか検査することになった。
主治医である函館中央病院にWs医師から、
同じ系列の函館五稜郭病院の腎臓内科に紹介状がまわり入院となった。
ちなみに、検査のための手術は泌尿器科(外科系)で、
腎臓そのものの治療は腎臓内科なんだって。
腎臓に関して詳細な診断を得るためには、
この物理的かつそのまんまな検査(腎臓に針を刺す)をしなくちゃ、
予測さえつかないものだそうで。
逃げても無駄ということ。

このあと、明日の手術について医師から説明があるようだ。
寝間着に着替えるタイミングが。早く来ないかな。
陽当たりが良くて眠くなる。後頭部が日焼けしそうだ。

14時、採血。
これからレントゲンと心電図の検査に行ってくる。

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プロフィール

高山潤
函館市および道南圏(渡島・檜山)を拠点に活動するフリーランスのライター、編集者、版元、TVディレクター、奥尻島旅人。元C型肝炎患者(抗ウィルス治療でウィルス再燃、インターフェロン・リバビリン併用療法でウィルス消滅で寛解)、2型糖尿病患者(慢性高血糖症・DM・2009年6月より療養中)。酒豪。函館市(亀田地区)出身、第一次オイルショックの年に生まれる。父母はいわゆる団塊世代。取材活動のテーマは、民衆史(色川史学)を軸にした人・街・暮らしのルポルタージュ、地域の文化や歴史の再発見、身近な話題や出来事への驚きと感動。詳しくはWEBサイト「ものかき工房」にて。NCV「函館酒場寄港」案内人、NCV「函館図鑑」調査員(企画・構成・取材・出演・ナレーション)。


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