糖尿病と暮らす日々:4月21日の検査結果(付・診察時の提出資料)

4月21日(水)

8時ころ起床。便通。もっと出なくちゃ体重が減らないよ。
ふんばっても、もうこれ以上は出ないので、あきらめて体重計に。

体重測定89.9kg。ぎりぎり目標値をクリア。
完全な帳尻あわせ。明日からが勝負なのだ。

診察に持参するための資料づくり。

100421.jpg
◆画像をクリックすると、苦闘の日々が拡大表示されます。

9月の半ばに、この「糖尿病と暮らす日々」ブログを書くのを中断したのだが、
そこから体重減少が停滞しだしている。
それでも、まだ油断要因(「もう治ったんじゃないの」的な幻想)が少なかったので、
12月中旬までは凸凹はありつつも体重を減らしていた。

ここから転んだのが「飲酒」である。
3月17日の記事にも楽しげなグラフを掲載したが、
この3カ月ほど飲酒に歯止めがきかなくなっていた。

理由はいろいろあるのだが、まぁ、結論を言えば太りましたってこと。

日々の体重変動と飲酒回数はブログを書いていない間も、
このように記録をとっていた(エクセルを使用)。

100421-02.jpg
◆前回診察時から体重0.6kg増量。一時的には最大5.4kgも増えた。

診察および栄養指導にあたっては、
この「折れ線グラフ」と「体重・飲酒の記録表」を準備している。
これをもとに治療(食事療法)の報告と、次回までの対策を相談しているのだ。

体重や検査の数値だけでは「結果」しかわからない。
例えば、医師との会話もこんな感じになるだろう。
  「体重が増えましたね。ちゃんとカロリー制限を守ってましたか?」
  「たまーに、食べ過ぎもあったけど、そんなに食べていないんですけどねー。」
  「数値(HbA1c)も上昇してますね。」
  「そうですかぁ。ほぼ、いつも通りなんですけどね。」
  「お酒はどうですか?」
  「ちょっと飲む機会が多かったかな。でも、ほんとに、ちょっとだけですよ。」
  「引き続き食事内容に注意して、酒量を控えてください。」
  「はい。努力します。いやー、ほんと、なんで数値が悪かったのかなー。」

あいまいである。これでは医師の指示(対策)も具体的になりようがない。

「過程」と「結果」を付き合わせて、
「原因」を明確にしなければ治療や減量は難しいだろう。
その答えが、単なる食べ過ぎや飲み過ぎだとしても、
原因追及をあいまいにしているうちは問題解決へ真剣に立ち向かわない。

毎日の記録を眺めて、原因と結果の因果関係が白日の下に晒されると、
対策はおのずと見えてくるのである。
おっと、もちろん、対策がわかったからといって、
そいつを実行し継続できるかどうかは別問題だぜ。ぜ、ってどこの言葉なんだろう。

100421-42752.JPG
◆12時半。遅い朝食。カップヌードルライト。2.5単位198kcal。

13時、海岸町の事務所。資料をプリントアウトして病院へ。
13時半、受付。診察予約は14時半だが、まずは血液の検査がある。
今回の採血は7本。糖尿以外の検査もあるため。
ここから約1時間の待ち時間。

食事内容の資料(このブログを再編集したもの)を忘れてきたことに気がついて、
いったん事務所に出戻り。また、病院へ。
待合室に新しいイス(前傾になっていて、足腰が弱い人には使い勝手が良い)が並んでいる。

日本糖尿病協会の月刊誌「糖尿病ライフ さかえ」を読みつつ待つ。
定期購読(協会の会員になると送付されてくる)しているが、
月1回の診察待ちに読むにはちょうど良い分量。
当然、最新の情報や具体的に役立つ情報が多く掲載されている。
今回は「膵β細胞」と「経口糖尿病治療薬」の話題が興味深かった。
あー、患者同士で糖尿病話がしたい。

15時、診察。
本日の主治医(一部読者に「萌え」要素ありと大人気)はメガネっ娘バージョン。
血圧測定138の78。おお、いままででいちばん低い。

----------------------------------------
2010年4月21日
----------------------------------------
函館中央病院
----------------------------------------

GOT  34
GPT   56
γ-GTP  109
LDH  192

総コレステロール  184
中性脂肪(LDL、悪玉コレステロー ル)  108

UA(尿酸)  6.0

血糖値(食事後2時間)   139

ヘモグロビンA1c(過去1〜2カ月の血糖値指標)   5.4

----------------------------------------
数値の比較
----------------------------------------
2009年6月15日 → 6月22日 → 7月7日 → 7月11日 → 7月15日 → 8月6日 → 9月9日 → 10月7日 → 11月4日 → 12月2日 → 2010年1月13日 → 2月10日 → 3月17日 → 4月21日
----------------------------------------
函館中央病院
----------------------------------------

◆体重 ※標準体重:69.157kg
105.6kg → 105.6kg → 104.2kg → 102.4kg → 101.4kg →  96.2kg →  91.3kg → 88.8kg → 87.0kg → 87.1kg → 88.7kg → 88.3kg → 89.3kg → 89.9kg

◆γ - GTP(アルコールによる肝臓障害の指標) ※正常値:70以下
301 → 206 → 171 → 146 → 131 → 68 → 80 → 80 → 82 → 105 → 129 →  106 → 100 → 109

◆LDH(乳酸脱水素酵素。肝機能障害の指標) ※正常値:106〜211
360 → 238  → 220 → 216 → 211 → 226 → 206 → 199 → 208 → 230 → 233 → 225 → 215 → 192

◆総コレステロール ※正常値:150〜219
355  → 259 → 293 →  217 → 191 → 138 → 175 → 180 → 180 → 212 → 179 → 215 → 229 → 184

◆中性脂肪 (LDL、悪玉コレステロール) ※正常値:70〜139
266 → 182 → 217 → 155 → 129 → 69 → 107 → 109 → 95 → 127 →  106 → 126 → 140 → 108

◆尿酸(UA) ※正常値:2.5〜7.0
7.8 → 7.2 → 8.0 →  8.7 → 7.2 → 6.5 → 6.3 → 5.1 → 4.9 → 5.5 → 5.1 →  6.1 → 6.2 → 6.0

◆血糖(※朝食前)  ※空腹時正常値:〜110 随時血糖(食後)正常値:〜139
351(※) →  229(※) → 数値なし →  146(※) → 124(※) → 109(※) → 188(食後2時間) → 100(食後6時間) → 171(食後1時間) → 110(食後 30分)→ 122(食後1時間) → 119(食後1時間) → 110(食後4時間) → 139(食後2時間)

◆ヘモグロビン A1c(HbA1c) ※正常値:4.3〜5.8
12.8 → 数値なし → 数値なし → 数値なし  → 数値なし → 8.6 → 6.7 → 6.3 → 6.0 → 5.9 → 5.9 → 5.7 → 5.7 → 5.4

検査結果と持参した資料を診ながら。主治医との会話。

「体重変動が激しいですね。でも、数値(HbA1C)はすごく良いんですよ。
 本当は糖尿病の薬を無くそうかと思ったんですが・・・」
「あ、また食事療法に再出発したばかりなので、
 自分への『治療しばり』という意味でも、もう1カ月薬を出していただけますか。」
   自分で言っておいてなんだが、「治療しばり」って言葉あるのか?
   つまり、「病気であることを意識するために」ってほどの意味なんですが。
「わかりました。では薬を小さいのにします。
 帳尻をあわせた感もありますが、成果の出やすい体ですよね。」
「やっぱり、そうですよね。
  なんか、せっかくだから新薬の治験とかしてみたいですもん。」

いま処方されている糖尿病薬は「食後の血糖値上昇を抑える」薬を1種類だけ。
アルファ・グルコシデース抑制剤と分類されているもの。
これは炭水化物つまりブトウ糖の吸収をブロックする作用を持つ薬。
副作用としては「おなら」である。これは、マジでブーブーブーと出ます。

今回の診察では、糖尿病よりも、もうひとつ別な病気の話がメインに。
そいつは、どうも厄介なので、機会を改めて書くことにする。
次回、精密な血液検査の結果が出て、今後の治療方針が定まる。
僕にも決断と覚悟がいるようだ。ま、それまでお得意の文献集めをしておくか。

お次は管理栄養士の栄養指導。
資料(ブログの記事)を見せながら、食事内容とカロリー計算をチェックしてもらう。
だいたい計算の誤差はなかったが、お寿司だけが少なめに計算していたようだ。
シャリを計量しないと正確に算出できないのだが、
18日の昼食(寿司7個)は、3.8単位300kcalを500kcalに訂正。
たしか、ご飯25gの計算だったかな。
やはり、酢飯は砂糖を使う分だけカロリー多めとのこと。
モヤシの話で盛り上がる。

お会計。

  診察料 70点
  医学管理料 130点
  検査料 1684点
  その他 47点
  計  1931点(5790円)

医学管理料は請求されたり・されなかったり。
検査料はいつもこの半分くらい。
その他ってのは、栄養指導だろうか?
1点3円ってことなのかな。

中央病院の真ん前のアイン薬局へ。
こちらもお会計を書いてみる。

  調剤基本料  56点
  調剤料  162点
  薬学管理料  30点
  情報提供料  25点
  技術加算料  4点
  薬剤料  1204点
  計  1481点(4440円)

どの薬がいくら、どの検査がいくら、とか分かると良いのに。

長くなりついでに、いま処方されている薬(内科のものだけ)。

  ・ディオバン錠80mg(朝食後2錠)  血圧を下げる。
  ・クレストール錠2.5mg(朝食後1/2錠)  高脂血症を改善。
  ・アムロジピンOD錠2.5g(朝食後2錠)  血圧を下げる。
    → 後発医薬品。以前は「アムロジンOD錠2.5g」。
  ・アロリン錠100mg(朝食後1錠)  尿酸値を下げる。
    → 後発医薬品。以前は「ザイロリック錠100mg」。
  ・フロセミド錠20(朝食後1/2錠)  血圧を下げる。
    → 後発医薬品。以前は「ラシックス錠20mg」。
  ・フルトリア錠2mg(朝食後1/2錠)  血圧を下げる。
    → 後発医薬品。以前は「フルイトラン錠2mg」。
  ・ボグリボーズOD錠0.2mg(毎食後1錠)  食後の血糖値上昇を抑える。
    → 後発医薬品。以前は「ベイスンOD錠0.2mg」。

この他に、整形外科の薬を2種類6錠飲んでいる。自慢にならん。
薬代で家計は火の海である。医療費のために働いている感じだ。
いつか、この病気芸で収入を得ることを固く誓う。


16時半、帰宅。
帰り道、コンビニに寄りたくて寄りたくて。
でも、立ち寄ったら、ぜったいに唐揚げとかビールとか買う、
という確信があったので、我慢。
でも、空腹には耐えられず、変な時間だがメシにした。

100421-42753.JPG
◆またモヤシ。ご飯(100g)2単位160kcal、モヤシ炒め。

コタツ内シゴト。

21時ころ、それほど空腹じゃないのに、食べたい欲求に抵抗できずに夜食。
診察後の解放感が原因と思われる。
飲みに行っていたら、朝までコースだったな。

100421-42758.JPG
◆モヤシラーメン。こればっかり。鶏挽肉をいれて、あんかけにしてみた。あんは失敗。6単位480kcal。

まだ夕方のモヤシが胃に残っていたのか。
食べてみたら、胃がふくらんで吐き気を感じるくらい。

シゴトの続行をあきらめて、貯まってきた枕元本を読むことにする。
どさどさ読んでいるうちに午前3時。あとは記憶なし。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.monokaki-0138.jp/hakodate/mt-tb.cgi/242

コメントする

プロフィール

高山潤
函館市および道南圏(渡島・檜山)を拠点に活動するフリーランスのライター、編集者、版元、TVディレクター、奥尻島旅人。元C型肝炎患者(抗ウィルス治療でウィルス再燃、インターフェロン・リバビリン併用療法でウィルス消滅で寛解)、2型糖尿病患者(慢性高血糖症・DM・2009年6月より療養中)。酒豪。函館市(亀田地区)出身、第一次オイルショックの年に生まれる。父母はいわゆる団塊世代。取材活動のテーマは、民衆史(色川史学)を軸にした人・街・暮らしのルポルタージュ、地域の文化や歴史の再発見、身近な話題や出来事への驚きと感動。詳しくはWEBサイト「ものかき工房」にて。NCV「函館酒場寄港」案内人、NCV「函館図鑑」調査員(企画・構成・取材・出演・ナレーション)。


ツイッター

アーカイブ