2016年12月アーカイブ

昨夜22時ころに意識を失って、今朝6時まで中断せずに睡眠継続。
体重測定99.85kg。ようやく「Mr.0.1トン」の称号を返上する。
100kgを切ったら、体重計の最小単位が50g刻みに変わった。

朝食です。


米             195g(半分残す) 2単位:160kcal
味噌汁(さやえんどう)   1杯 0.5単位:40kcal
スクランブルエッグ     1皿 1単位:80kcal
ほうれん草の煮びたし    1皿 0.5単位:40kcal
大根とササギの煮物     1皿 0.5単位:40kcal
【4.5単位:360kcal 7時45分】

タケノコ以外はだいたいなんでも食べられるのだが、
この「さやえんどう」というのは
大人になっても魅力がわかりにくい食材のひとつだ。

毎日9時〜9時半くらいにバイタルサインの測定がある。
血圧や脈、体調に異常あるやなしや、体温などを
担当の看護師さんが患者に確認してまわる。
 おそらくこのタイミングで夜勤から日勤への看護師に交代している。

ここで入院時からの血圧の推移を並べてみたい。
その改善っぷりに笑ってしまう。苦く。
 ご存知のように血圧には上(収縮期血圧)と下(拡張期血圧)がある。
 これは心臓の動き(収縮拡張を繰り返し血液を循環)に連動している。

 12月 9日 175 / 102 入院翌日。
    10日 168 /  91
    11日 178 /  93
    12日 140 /  80
    13日 139 /  81
    14日 128 /  80
    15日 131 /  83
    16日 121 /  75
    17日 120 /  78
    18日 126 /  70
    19日 130 /  74 
    20日 129 /  80 入院12日目。

正常の目標値は【140/90】だが、
糖尿病患者やCKD(腎臓病患者)は【130/80】となる。
病院で計ると血圧がふだんより上がる、という話は耳にしていたが、
この目標値の指標にも「診療室血圧」と「家庭血圧」というのがあるのね。
後者の方が上下ともに10ほど低く設定されている。
先にあげた正常目標値は診療室血圧である。


ぼくの病気の始まりはいつなのだろう。
その証拠はどこまで集められるのだろうか。

【慢性高血糖症(糖尿病)】を確認したのは、
とある病院を取材したときに健康診断の受診をすすめられた30歳のとき。
独立開業して初めての健康診断だった。
この時点でHbA1c(過去1〜2カ月間の血糖状態を知る数値)は「9」。

 HbA1c(ヘモグロビン・エーワンシー)は2012年から基準値が変更となり、
 検査結果にも順次適用されていった(当初は新旧併記)。
 それまで日本だけで使用していた基準値(JDS)から、
 国際基準(NGSP)となり、それまでの数値に0.4プラスされることになった。
 かつて正常値4.3〜5.8だったが、現在は4.5〜6.2である。

つまり、HbA1c 9.0%とは現在の基準だと9.4%になる。
同病の皆さんはすぐに反応すると思うが、
30歳の2型糖尿病患者としては、なかなかの高値である。
 実際にはその5年後にHbA1c 13.2%(当時12.8%表記)を記録するのだが。
それ以前のHbA1c検査データは残っていないのだが、
25歳ころ通院していた時点では高血糖の指摘を受けていなかったので、
そこからの5年間で病気を育んだということなのだろう。
その後、病気を放置し続けて、
ようやく2009年(35歳)から函館中央病院での治療をスタートした。


【C型肝炎】の発覚も、2009年の診察時である。
当時の主治医に「輸血または入れ墨か覚醒剤の経験はありますか?」と
問われて驚いた(おもしろかった)のを覚えている。
C型肝炎ウィルスは血液を介して感染する。
血液汚染対策が厳格になった現代においては感染経路はごく限られている。
ぼくの場合は、輸血も入れ墨も覚醒剤も、
もしくはトランシルヴァニアの貴族のような食生活をしていわけでもない。
可能性があるのは、小学生のころの予防注射でのまわし打ちくらいである。
当時すでに厚生省によって、
注射のまわし打ちを止めるような勧告があったようだが、
ぎりぎり徹底が図られる以前のタイミングだった。
もう20年以上も小学校のクラス会には参加していないが、
きっとクラスメイトにはC型肝炎患者がいるはずである。

 このような感染ルートをとるために、
 C型肝炎患者数には地域の偏りがあることを知られている。
 ようするに、注射のまわし打ちが多い地域があるということ。
 たとえば覚醒剤が蔓延しているとか、
 ウィルス感染への意識が低かった医師や病院が存在している地域である。
 函館はその地域(厳密には2004年12月に函館市に合併された町)のひとつだ。
 このことについては今後また別項を立てて記事にしようと思う。
 そのつもりで2009年から資料は集めているので。
 この「事実」はNHK函館放送局の報道でも取り上げられたことがある。

大学4年生のときに「脂肪肝」で入院し、
二十代半ばまで通院(投薬)をしていたのだが、
肝臓の数値が悪かったのはC型肝炎が原因だったのだろう。
当時はまだC型肝炎ウィルスは発見されて間もなかった。
(ウィルスの発見は1989年で、翌年に論文が発表されている。)
主治医はいつも数値(GOT・GPT)を見ては首をかしげていたものだ。
ぼくのC型肝炎については、
2度目のインターフェロン治療が成功したことで寛解となった(昨年)。
現在までのところウィルスは再燃していない。

 国からお金をもらえるのでしょ、と言われたことがあるが、
 それはB型肝炎についてのことである。
 C型肝炎についてはインターフェロン治療への国からの補助はあったが、
 それは治療にかかったお金が減免されるという意味であり、
 現金をプラスしてもらえたわけではない。
 C型肝炎は上記で示したような理由で
 国内蔓延が拡大し長引かせてしまった病気であるのだが。
 いまは感染対策が徹底され、
 インターフェロンに替わる著効率の高い新薬(飲み薬)もできて、
 これから患者数が増えるということは考えられないが、
 いまだ「国民病」であることには間違いがない。
 キャリアの人は怖がらずにすぐに治療をしてしまった方がいいだろう。
 インターフェロンはきつかったが、いまの薬はかなり楽ちんらしい。


そしてようやく【慢性腎臓病】の番だ。
以前の投稿記事にも書いたが、
腎臓病が進行した原因は糖尿病の影響(合併症)が大きいはずだ。
ただし、もともと腎臓が壮健ではなかった、という「事実」もある。
小・中学校の尿検査(再検査)の想い出はすでに書いた通りだ。
今後、腎臓病については
「初診日」が重要になる可能性もあるということなので、
そこを判明させてみることにした。
すこしネット検索をするとわかると思うのだが、
この腎臓病の「初診日」を明確にするのは困難な取り組みらしい。
簡単に言えば、腎臓病としての症状が
はじめのうちは「ほとんどない」ということが原因である。
糖尿病性腎症の場合は、糖尿病の初診日を
腎臓病のそれとして採用することが多いようであるが、
ぼくの場合はもっと以前にさかのぼる必要があるようだ。

親もとで暮らしていた小・中・高校生のころについて、
親に検査結果などがないかを確認してみた。
学校から届く「健康のお知らせ」という書類は保存してあったようだが、
そこには腎臓に関する所見はなし。
尿検査後、平田泌尿器科医院で受診した際の記録(領収書など)もない。
この時期の客観的なデータは手もとにないことになる。
親もとを離れて、19歳で上京して大学に入学するわけだが、
そこでの健康診断でもタンパク尿を指摘されたことを覚えている。
そこで、大学に電話をして、
在学当時の健康診断データがあるかどうかを問い合わせてみたが、
「保存期間は過去五年間です」とのこと。そりゃそうか。
医療機関においても、カルテの保存期間は医師法で5年間のようである。
そこで思い出したのが日記帳だ。
高校生のとき「漱石日記」を読んだのがきっかけで日記をつけるようになった。
キャンパスノートに汚い字で書き綴っていたはずだ。
自宅に立ち寄ったついでに、書庫をごそごそと探索してみる。
背中を補強したセロテープが変色してしまった日記帳が出てきた。
1993年前後の日記帳を開いてみる。青臭いことを語る俺がいた。
まぁ、それはどうでもよくて、病気に関連する記述を探す。
ところどころ悶えつつ、ざーっと日記の文面を読んでいくと、
わずかだが書き残していた。

 七月九日
  校医に面談し、検尿の結果を効く。
  タンパク質が常人の50〜100倍、腎炎特有の症状が出ているという。
  泣きそうになる。
  実家に電話をする。
  自分の運の悪さは知っていたが、ここまでついていなくてもいいのに。
  嫌になっちまう。
  痛いのは嫌だ。
  病気が治るのなら少しくらい痛いのは構わないが。

 七月十日
  体の崩壊。

 七月十四日
  結果が出る。タンパクは2プラスのままなり。
  寝起きの尿がタンパク+だったら困る。

 十月七日
  午前中、取材または腎臓の病院。

入学直後の健康診断でひっかかり、大学の校医に呼ばれたのが七月九日。
ここで再検査(再提出)をして、同月十四日に検査結果を確認している。
この段階で、国分寺駅北口にあった腎臓病専門のクリニックを紹介される。
何度か通院して、検査・診察を受けた記憶がある。
「いちど痛い思いをして検査をする必要がある」。
そんな医師の言葉を記憶している。
これはおそらく腎生検のことを指していたと思う。


この言葉に怖れをなして、日記で確認できる限りにおいては、
同年十月以降の通院は自主的にやめてしまったようである。
すでに、このクリニックは存在しない。
移転をしたのかもしれないが、現時点では確認できない。
今後、必要であれば調査をするかもしれないが、
おそらくカルテはとっくのむかしに廃棄処分されているだろう。
そうなると、この日記帳だけが「証拠」になるわけだが、
厳密に言うと客観的な物的証拠ではない。
ただ、24年という年月が資料的価値(信頼性)を高めていると期待するのみだ。
このころペンネームとして「腎臓悪太郎」を名乗っていたことも思い出した。
これも当時から病気だった(病識があった)証明になるのだろうか。
とりあえず、今回はここまでにする。あとは必要になったときだ。


昼食です。


米             195g 4単位:320kcal
うま煮           1皿 1.5単位:120kcal
からし酢味噌和え(ワカメ) 1皿 0.5単位:40kcal
牛乳            180ml 1.5単位:120kcal
【7.5単位:600kcal 12時30分】

酢味噌和えはうまいな。おかわりをしたいほどだった。
午後からの散歩に備えて、
低血糖を防ぐためにもすこしムリをして米を完食する。
おかずがたりなくて隠し在庫のふりかけを使用。

14時、本日も外出。病院と自宅の往復。
亀田川沿いはすこし気温も下がるのか、
歩道に氷が残っていたので滑って滑って怖かった。
17時ちょいに帰院。

夕食。ビール風ノンカロリー飲料とともに。


米             195g(半分残す) 2単位:160kcal
タンドリーチキン      1皿 2単位:160kcal
和風スパゲッティ      1皿 1単位:80kcal
生野菜           1袋140g(野菜はカロリー計算せず)
ドレッシング        1回分25ml 1単位:80kcal
【6単位:480kcal 12時30分】

炭水化物をおかずに、炭水化物を喰わせるメニューとは!
嬉しいような、納得がいかないような、そんな晩餐。
どうしても生野菜が食べたくて、
1階のローソンでサラダ(野菜千切り)とドレッシングを購入。
ドレッシングは1袋25kcalだと思って買ったのだが、
野菜にまぶした後で再確認したら25mlで80kcalという内容だった。
驚きの高カロリーに目がくらむ。

【本日の食事量総計】
18単位:1440kcal(設定値:21単位1680kcal)
6時半起床。朝の便通なし。
体重測定100.2kg。入院時点から5.7kgの減量。
厳密な食事制限(だけ)をすることで、
おそらく1カ月に3〜4%ほどの減量ができるのだろう。
わたくしの標準体重(健康的生活のために理想的な体重)は69.5kg。
そんな数字、これまでの人生において
数か月しか記録したことがないけれども(たぶん中学生のころ)。
その標準体重に達するためには、1年くらい入院が必要ってことになる。
成人して以降でもっとも軽かったときでも体重79kgのはず。
いまのところはそれさえもムリ。
まずは90kgが目標か。それでも富士山よりも高い。

まずは目の前の一歩から。朝食。



米             195g(半分残す) 2単位:160kcal
味噌汁(たまねぎ)     1杯 0.5単位:40kcal
目玉焼き          1個 1単位:80kcal
春雨中華和え        1皿 0.5単位:40kcal
おひたし          1皿(野菜はカロリー計算せず)
牛乳            180ml(飲まずに保管)
【4単位:320kcal 7時50分】

そろそろメニューが重なりだしてきた。
およそ10日で飽きが来た。
日常でも外食は10日に一度くらいがよいのかも。変化がついて。

11時前に便通あり。硬いがすっきり。
嗚呼、でも朝一番だったなら、本日の体重測定に好影響だったのに。
明日の測定に期待しよう。

お昼。


米             195g(25%残す) 3単位:240kcal
焼き魚(塩鮭)       1切 2単位:160kcal
茄子の揚げびたし      1皿 1単位:80kcal
【6単位:480kcal 12時30分】

塩をした紅鮭がしっかりしょっぱい(それにしても紅色が鮮やかだな)。
たぶん過去の入院食でもダントツじゃなかろうか。
でも、献立表の塩分量を確認してみたら、かえってふだんよりも少ない数値。
ぎゅっと濃縮されていたのかしら。
おにぎりの具にするにはぴったりの塩加減だった。

昼食後は自宅まで散歩(運動療法)。
今日は早足で歩く。数日前の大雪が嘘のように消えている。
ところどころ凍結路面が残っているが、概して歩きやすく気持ちが良い。
ほんのりと汗をかいて帰宅。
郵便物、アマゾンの荷物、あれこれ整理。
取り引きのある印刷会社からお歳暮のビールが届いてた。
そう言えば、お歳暮もお中元も贈ったことがない。

行きにがんばり過ぎたのか、帰りは歩く気力がすこし萎え気味。
ついふらふらと医師会病院前からタイミング良く来たバスに乗車。

IMG_8917.JPG

丸井今井の交差点手前まで210円。初乗り料金。10円が余計だ。
降車する際に一瞬バスが動いて驚いた。すこし坂だからね。
病院内のドトールでブレンドの飲んでから病室に戻る。

お腹にコーヒーが残った感じのまま夕食。


米             195g(半分残す) 2単位:160kcal
味噌汁(菜っ葉)      1杯 0.5単位:40kcal
豚肉のパン粉焼き      1皿 3単位:240kcal
煮びたし          1皿(野菜はカロリー計算せず)
もやしおひたし       1皿(野菜はカロリー計算せず)
【5.5単位:440kcal 18時00分】

パン粉焼きってのは、たぶんカツの代替料理。
脂質はほとんど感じないが、いつもと「違う」感はちゃんとある。
豚カツは醤油派だが、手もとにないので添付のソースを使用。
ソースも減塩だったのだろうか。確認しそびれた。

夕食後、仕事に着手できず。
疲れが溜まっているのかもしれない。
そりゃそうだ。ふだんによりも活発に働いているもの。
明日あたり完全休養にしようか。
まるで入院患者のように。

【本日の食事量総計】
15.5単位:1240kcal(設定値:21単位1680kcal)
5時起床。二度寝。7時前再起床。
昨日から便通なし。体重測定100.7kg。
ついに、入院してから初めての体重増。100gだが。
すこしでも出せば減るのだからと、
トイレと体重計を三往復したが便通はなくタイムリミット。

無常の朝食。


米             195g(半分残す) 2単位:160kcal
味噌汁(ネギ)       1杯 0.5単位:40kcal
煮物(大根と人参と揚げ)  1皿 1単位:80kcal
煮物(お麩)        1皿 0.5単位:40kcal
ささげゴマ和え       1皿 0.5単位:40kcal
【4.5単位:360kcal 7時50分】

午前中は着々と長くなりがちなブログを書く。
日曜日なので病棟もおっとりした雰囲気だ。
座りっぱなしのまま午前中を終える。


昼食。ついに!



パン            2枚(8枚切で1枚45g) 3単位:240kcal
ミネストローネ風      1杯 1単位:80kcal
スパニッシュオムレツ    2切 2単位:160kcal
マーガリン         10g 1単位:80kcal
サラダ           1皿(野菜はカロリー計算せず)
牛乳            180ml 1.5単位:120kcal
【8.5単位:680kcal 12時30分】

パンだ!
それにしても、ものすごい(入院食比)カロリー量だ。
マーガリンを乗せたパンを口に入れると当時に牛乳を飲む。
うまいな。うまいなぁ。

花輪和一『刑務所の中』の一場面を思い出す。
たしか、コッペパンと小豆あんとマーガリンと牛乳だったか。
あちらは函館少年刑務所での体験だが。

胃腸も驚いたのか便通あり。
すこぶる硬い。
久しぶりのパンだったので消化方法を忘れたようで、
腹がふくれて「いずい」感じ。

14時、家人が来てフリーマーケットの戦利品を見せてくれる。
旧上磯町の町勢要覧(昭和40年代)など。
テーオー小笠原45周年記念の湯呑み茶碗とかも。
なかなか乙な目のつけどころだ。成長したな。

本日は外出なし。
いつか試そうと思っていたブログへの広告掲載をしてみた。
いろいろ面倒だったが、どうにかカタチにまとまった。
1カ月数百円の広告収入が目的ではなくて、
記事ごとのアクセス数がわかるのでちょうど良いかと。
そう言えば、何年か前に近所で発生した火災の様子を
YOUTUBEにアップロードしたら1万円くらいの広告収入があった。

函館市昭和町の火事(2011年6月12日)

函館市中道2丁目の火事(2011年11月13日) 

続けざまに近所で火災が発生したので
(この間に亀田港町から中道2丁目に転居している)
当時は放火犯に疑われないかヒヤヒヤした。
昭和町の火災動画は、
UHBとNCVのニュース映像でも使われたはず(無料)。


まだ胃の中にパンがいるけれども夕食。



米             195g(半分残す) 2単位:160kcal
焼き魚(サバ漬け)     1切 2単位:160kcal
大根おろし         少量(野菜はカロリー計算せず)
長芋の千切り        1椀 0.5単位:40kcal
【4.5単位:360kcal 7時50分】

やっぱり魚のほうがうまいわ。
空腹ではなかったが、すこしむりをして、それでも半分だけ米を食べる。

今日はほんとに座りっぱなしで、お尻のほっぺが痛い。
数日前から腰も背中も痛みを感じている。
こんなに何時間も何日間も、
机に向かいっぱなしってことなどないのだ。ふだんだったら。

消灯後、ベッドの上でスマホを握りしめながら、
腎臓病の闘病ブログなどを読む。
いろいろと面倒くさい病気だということはわかった。
酒が飲みたい。

【本日の食事量総計】
17.5単位:1400kcal(設定値:21単位1680kcal)


ニュアンスが難しいのですが、
原稿料1円だから仕事をやらないってのとも違いまして。
心意気を感じると、ギャラのことはあまり考えずに、
こちらからぜひにもやらせてくださいってことになりますし。
はなから1円しか支払うつもりがないような人とは一緒に仕事はできません。
そんな感じだろうか。
書くことは特別なことではないけれど、
無責任に書き飛ばせるものでもないからね。プロとして。

便意を覚えて6時前に起床。

便通あり。体重測定100.6kg。少しずつ、でも着実に。

血圧測定121/75。どんどんまともになるじゃないか。


まだ薄暗い外は真っ白な雪で覆われている。

子どものころは12月25日の朝に大雪が降って、

それが根雪になるというのが定番だった。

いつのまにか、そのタイミングが遅くなり、

近年は年明けくらいにズレこんでいたのだが、

今年は逆に早めの根雪になりそうだ。


看護師さんが廊下を歩きながら、

楽しげに今夜の忘年会の話をしていた。

いっぱい飲みそうだよな。


朝食はこちら。



米             195g(25%残す) 3単位:240kcal

味噌汁(しめじ)      1杯 0.5単位:40kcal

ツナマヨ和え        1皿 1単位:80kcal

もやし白和え        1皿 0.5単位:40kcal

ちくわ炒め         1皿 1単位:80kcal

牛乳            180ml(飲まずに保管)

【6単位:480kcal 7時50分】


今朝はおかずが多い。

ツナマヨをパンに挟んで食べたいものだ。

退院したらパンを買いに行こう。とびきりのやつを。


11時、主治医の回診。


まずは高血糖症(糖尿病)の状態から。

蓄尿検査(C-ペプチドの測定)の結果からは、

現時点ではまだ「自前のインスリンは分泌されている」が、

これまでの数値(入院のたびに同検査をしている)と比べると、

「インスリンを分泌する膵臓の機能は落ちてきている」ことがわかった。

 インスリンとは血糖の上昇を抑える役目をしているホルモンのこと。

 つまりこの機能の低下は、高血糖の症状が進行することを意味する。

 以前の記事で触れたように、高血糖症状は合併症を招くので

 最終的には「死」に至る病気につながっていく。

さらに、ターゲス(血糖値日内変動)の結果から検討すると、

インスリン抵抗性が増しているようでもある。

「ちょっとのインスリンでは血糖値が下がりにくい状態」と説明された。

ターゲスとは食前食後の決まった時間に採血をして

血糖値の動きを詳細に確認する検査である。

今回の数値変化から読み取れたのは、

 「インスリンが遅れて効きだす」ことと、

 「夜間の血糖値がさがらない」ことだった。

入院直後のターゲスでは当然だが、

入院7日後(食生活改善後)となる2回目のターゲスでも、

血糖値は同様の推移を示していた。

ここからインスリン抵抗性の進行が判断できるというわけである。

ターゲスについては、入院14日目くらいに3回目をおこなうので、

すべて出そろった時点で並べてみようと思う。


そして、もうひとつの案件(懸念)である腎機能について。

 糖尿病とC型肝炎(これは昨年で寛解)に続く三つ目の持病だ。

 腎臓機能の低下は、糖尿病の合併症としても知られている。

 私の場合も、いわゆる糖尿病性腎症は腎機能低下の一要因だろう。

 ただ、子どものころから健康診断の尿検査で

 かならずタンパク尿で要検査となっていた事実から推測されるのは、

 もともと腎機能がそれほど良好ではなかったということ。

 そこに肥満とか高血圧とか糖尿病とかが重なり、

 ほかの人よりも早く慢性腎臓病(CKD)へと進行したのかもしれない。

最新(15日)の血液検査では、

腎臓機能の指標となるクレアチニンが2.29と上限値を超えている。

これは手もとで記録している2003年12月以降の検査結果のなかで、

最悪の状態であり明かな慢性腎臓病(CKD)である。


クレアチニンの数値が記載された血液検査の結果がお手元にあるなら、

下記のサイトを開いて自分の腎臓をチェックしてみてほしい。

 ◆日本慢性腎臓病対策協議会「腎機能をチェックしましょう」

私自身のデータ(43歳・男性・クレアチニン2.29mg/dL)を入れると

はっきりと次のような診断を下された。


--- チェック結果 ---

ステージG4。腎機能は高度に低下していると推定されます。

透析治療を要する重症な腎不全になる危険性が高く、

心筋梗塞や脳卒中などの心血管疾患にかかりやすい状態です。

高血圧・糖尿病・脂質異常症・肥満・喫煙は、CKDを悪化させますので、

しっかりと治療してください。透析療法や移植についての説明を受けて、

そのような治療が必要になった場合にどうするか、

腎臓専門医に相談すると良いでしょう。<一部改変引用>

--- ここまで ---


まったくもって残念である。

ちなみに、クレアチニンの数値を少しずつ高くして入力していくと、

私の場合は3.9を超えたところで

「末期腎不全と推定されます。透析治療などを要する直前の状態です」となる。

クレアチニンの欄には4.0までしか入力できない。

1年ほど前から数値上昇を指摘されていたし、気にしてもいたのだが、

ここ半年でいっきに悪化してしまった。


慢性腎臓病の場合は「腎機能の回復は見込めない」。

 ◆全国腎臓病協議会「腎臓病について」


今後の治療としては、

腎機能の悪化をすこしでゆっくりにすることが目標になる。

(これまでも目標は同じだったが、よりシビアにということ。)

そして遠くない将来、末期腎不全にたどり着いてしまった時点で、

人工透析をはじめるということになる。

まったくもって残念だ。


御用達であるAmazonの履歴を確認してみると、

クレアチニンが悪化しはじめて今年5月に関連書籍を購入している。

いずれも出版日が新しく、入門・解説にはぴったりの本だ。


 『腎臓病と診断されたら読む本』経営者新書・幻冬舎

 『腎臓病の人のためのひと目でよくわかる食品成分表』学研プラス

 『改訂版 慢性腎臓病(CKD)進行させない治療と生活習慣』法研


   



さすがに沈みがちな気分のまま昼食。

悩んでも落ち込んでもお腹はきっちりすくのである。



米             195g 4単位:320kcal

鶏肉            1皿 2単位:160kcal

のり和えも         1皿(野菜はカロリー計算せず)

もやしのおひたし      1皿(野菜はカロリー計算せず)

【6単位:480kcal 12時30分】


毎回書いているが、

とにかくお肉は脂質がほんのりも感じられない。

これなら魚か豆腐を食べていた方がマシに思える。


13時30分、病院を出て自宅までの散歩へ。

コースはいつものように五稜郭公園を抜けて行く。

今日も観光客が大勢いらっしゃっていた。ありがたいことだ。

めぐりめぐって俺も儲からないものだろうか。

自宅で用事を済ませて滞在15分。今日もかみさんは出かけている。

俺がいないと伸び伸びしているのかもしれない。

16時過ぎに病院へ戻る。


17時、星野さんが来る。重病人(末期癌)が病人を見舞うかたちだ。

函館の古地図をテーマにしたカレンダーが完成したので、

出版協力のわけまえ分として数冊いただく。

俺がお手伝いしたのは、

各月に掲載された古地図のキャッチ(紹介タイトル)を考案したのと、

編集およびデザイン上のアイディア提供、

それに版元として図書コード・JANコードの提供くらいだが。

香典だと思って(ご本人がそうおっしゃるので)協力したら、

ずいぶんとお高くついた気がする(冗談だからね)。


コンパクトかつ高精細。

古書店で見つけても数万円~数百万円の地図が、

お手元に置いておけるのは魅力だろう。

なによりも、古地図という視点から「函館の歴史」を概観できる。

各ページおよび巻末の解説を、ぜひ読んでいただきたい。


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星野裕 編著

「箱舘古地図 2017 Calendar 時代をめくる」

ビットアンドインク発行

ISBN978-4-9906706-4-1 C1425 ¥463E


1部500円(本体463円)

購入先はこちらのサイトを参照してください。

 ◆函館古地図・古写真ポスター


出版記念の講演もあるようで。

 ◆函館蔦屋書店「古地図で楽しむ函館の歴史」

  2016年12月26日19時から


30分ほどで星野さんは帰る。

来月のイタリア行きの話をすこし。

入院費、親戚の子どもへのお年玉、イタリア渡航費と、

この年末年始にお金がどんどん消えていく。

たぶん破産するじゃないかと思う。


夕食のお時間です。



米             195g 4単位:320kcal

柳川風(肉・卵)      1皿 2.5単位:200kcal

味噌汁(山菜)       1杯 0.5単位:40kcal

冷や奴           1皿 0.5単位:40kcal

【7.5単位:600kcal 12時30分】


汁気に飢えているのかも。

柳川風を迷った末にごはんへぶっかける。

完食してしまった。明日の体重は減っていないだろう。


【本日の食事量総計】

19.5単位:1560kcal(設定値:21単位1680kcal)

朝5時ちょいに起床。体重測定101.0kg。

まだ暖房が入っていないので寒い。

あっという間に丸1週間がたってしまった。

体重は減ったとは言え、体調に著しい変化はない。


昨夜、飲みに出かけるかみさんをメールで見送って、

23時前には就寝していたはず。

起きてメールをチェックするが、かみさんからのメールはなし。

無事に帰宅したものやら。


5時40分、スチームストーブがガキンガキンと音をたてて

ようやく暖房がついたようだ。

病室だけでも一晩中つけておけないものなんだろうか。

まだ寒かったので、いったん布団に入り直す。

7時に起き上がりカーテンを開けると、

いかにも真冬の雪(あのふわっとしたやつ)が静かに、

でも次々と降ってきていた。これは大雪になるかもよ。


同室のふたり(70代後半と80代半ば)がお葬式の話をしている。

自分が死んだときにどうするか、ということ。

「こればかりは仕方がない。

  ふんばってもどうしようもない。

      おまかせするしかないのさ。」という結論に。

そういう境地になれるのだとしたら幸せだ。


7時過ぎにかみさんからメール。

飲み過ぎたが無事に帰宅はしていたようだ。


朝食のお時間。



米             195g(25%残す) 3単位:240kcal

味噌汁(ニラ)       1杯 0.5単位:40kcal

里芋の煮物         1皿 1単位:80kcal

ボイルウインナー      1皿 0.5単位:40kcal

大根と人参の甘酢和え    1皿(野菜はカロリー計算せず)

牛乳            180ml(飲まずに保管)

【5単位:400kcal 7時50分】


ウインナーを1本だけ食べる習慣はない。

俺的食生活では病院食以外では考えられないことだ。

ウインナーとソーセージの違いでも書こうと思ったが、

それは各自でお調べいただくとして。


9時、血圧測定121/75。いいじゃない。


その10分後には予定通り外出。

正面玄関前でタクシーに乗り込む。ここは函館交通が出入り業者のようだ。

自宅まで950円。


10cmほど雪が積もっていたので、さっそく自宅前を雪かき。

かみさんは外出中。

郵便物・荷物を整理。たまっていたiPhoneのアプリのアップデート。

午前中は自宅で原稿を書く予定だったのだが、

1週間ぶりにある自分の寝床の魅力に抗せず布団にもぐり込む。

1時半ほど惰眠。あわてて起きて午後からの取材準備。


昼食は用意してもらっていたものを。



おにぎり(鮭)       100g 2単位:160kcal

カボチャのマッシュ     1口 0.5単位:40kcal

野菜(トマト・オクラなど) 1盛(野菜はカロリー計算せず)

【2.5単位:200kcal 12時20分】


大きな弁当箱を開けると、小さなおにぎりが入っていた。

野菜には醤油をかけて食す。もちろん減塩。うまい。

病院の食事に添付されてくる減塩醤油はびっくりするくらいまずい。

醤油なり塩なりダシなり、基本的な味を決めるものは

すこし質の良いものを選んで使うべきだと思う。


先ほどの雪かきから3時間ほどで、また同じくらいの積雪あり。

クルマの雪おろしなどもやっているうちに、約束の時間が迫ってしまう。

視界もきかない猛吹雪のなか、北斗市の取材先へ移動。

座談会の立ち会い記録ということで、

そこから3時間ほどパソコンに会話内容を打ち込み続ける。

専門用語が多くて予習してきた語彙では追いつかないが、

話を追いかけているうちに、少しずつ見えてきた。


4時間後に帰宅すると、また同じくらいの積雪。

本日3回目の雪かき。


いつも自宅への配車をお願いしている●●タクシーに電話。

15分ほどでお待ちください、とのこと。

この雪のなか、しかも夕方のタイミングとしては早い。

実際は12分で来車。

タクシーの運転手さんが、

このクルマ(コンフォート)は新車なんですと自慢する。

横滑り防止装置もあり、ABSも高機能で静か、エンジンも力強い、と。

そう言って自慢げに急発進をして急ブレーキを踏んで、

まるでガキのようにはしゃいでいるのがおもしろかった。

その後、お決まりの行政批判をしだしたので、

適当にあいずちをうちながら「ポケモンGO」を起動した。

1030円で病院に到着。


すぐに夕食の時間。



米             195g 4単位:320kcal

水炊き風          1皿 1.5単位:120kcal

味噌汁(タマネギと芋)   1杯 1単位:80kcal

おひたし(小松菜)     1皿(野菜はカロリー計算せず)

【6.5単位:520kcal 17時55分】


「水炊き風」という料理は食べてみてなるほどと感心。

ポン酢で味付けされていて、

水炊きを呑水(とんすい)に取り分けたような感じではあった。

いつもなら、この量を10回くらいおかわりするわけだ。

鶏肉は胸の部位で、皮や脂はすっきりさっぱり取り除かれていた。

タマネギとジャガイモの味噌汁がうれしい。

これにタマゴをといて入れれば贅沢かつ最高のひと椀になる。

田舎くさいけれど、これが俺の食のルーツである。


雪かきと取材仕事で疲れたので今日はここまで。

消灯までネットで旅行情報などを調べていた。

入院してからイタリア語かたこと会話の勉強をサボっている。

忘れてしまわないうちに復習せねば。

「メニューをください」「ワインを追加して」「お会計をお願いします」

これしか憶えていないけれど。


 

 このテキストについてきたCDを、クルマで移動する際にずっと聴いていた。
 最初に憶えようとしたのは「Vorrei un vino rosso in bottiglia.」だ。

【本日の食事量総計】

14単位:1120kcal(設定値:21単位1680kcal)

6時ぴたりに起床。ぐっすり眠れた。

自宅での就寝時と同じようにパンツ一貫でベッドに入ったのが勝因か。

明日からもそうしよう。巡回に来た看護師さんに見られないように。

検尿。便通なし。

体重測定101.6kgで前日比0.2kg減。

明日・明後日あたりからまた減り出すだろう、と期待。


今日は2回目のターゲス(血糖日内変動検査)なので

夜までに7度の採血がある。

7時、まずは1回目の採血。

いつも針を刺す場所が同じで、血管が硬くなってきたそうなので、

違う場所からの採血にチャレンジするという。

こちらとしては失敗して何度も刺されるのは嫌なのだが。

しかも、朝の失敗率は高いし。

なんて思っていたら、やっぱり失敗。

結局はいつもと同じ場所から血を抜いた。


病床から眺める窓の景色は

四方を病院の建物に囲まれた狭く無機質な空間で、

空もちょっぴりしか見えないのだが、

朝焼けが外壁をまぶしく照らして美しかった。

明るいと気分も晴れるというものだ。


昨夜のうちに書いておいたブログ記事を推敲してから投稿。

つくづく仕事の原稿もこんな感じにスムーズに書けたらいいのに。

この文章をなげやりに書いているわけじゃないけど、

やっぱりお金をもらう(対価を期待されている)原稿と、

ほぼ自分のための記録文(公開日記)とでは、

文責の重さがネズミとゾウくらい違う。


 


 本川達雄『ゾウの時間 ネズミの時間』中公新書


 18歳、浪人生のときに読んだ本。当時のベストセラー。

 かんたんに導入部だけの内容を言うと、

 身体の大小や寿命の長短に関係なく、

 動物(人間をふくむ)の対体重あたりの必要エネルギー(一生分)は

 同じという話だったはず。心臓の鼓動の数とかも。


長い文章でも短い文言でも、

書き手は「書く」ことには同じく熱意を持って向かいあうはずだ。

書きやすいか書きにくいか、書きたいか書きたくないか、それは別もの。

ぼくにとっては、書くことは効率の良い商売ではないが、

それ以外に換金の手段がない。


などと考えているうちに朝食。



米             195g(半分残す) 2単位:160kcal

味噌汁(しいたけ)     1杯 0.5単位:40kcal

いんげん油炒め       1皿 1単位:80kcal

たまご焼き         1皿 1単位:80kcal

ポテトサラダ        1皿 0.5単位:40kcal

ふりかけ          1袋(使わずに保管)

【5単位:400kcal 8時00分】


食べ物として嫌いなものではないけれど、

味噌汁の具としてのしいたけって、なんだか投げやりな見た目だよね。


9時半、2回目の採血(ターゲス)。


コーヒーを淹れるようとデイルーム(病棟にある談話室)へ行くと、

車イスに座った老婆(パジャマ姿ではない)がひとりで窓を向いていた。

湯を注ぎながら耳をすませると、その老婆のつぶやきが聞こえてくる。

「くそにもならねぇ。くそにもならね。くそにもならねぇ。」

何度も何度も「くそにもならねぇ」と繰り返す。

過去を思い出しているのか、いま現在の境遇に悪態をついているのか、

もし知人に面と向かって言われたらドキっとするような言葉を、

窓にむかって、もしくは単なる虚空へ投げかけていた。


11時、本日3回目の採血。

もう失敗は嫌なので、自ら手の甲を差し出す。

ちくりと痛い。痛いけど2回痛いよりはいい。


お昼の時間。



米             195g(半分残す) 2単位:160kcal

焼き魚           1皿 1.5単位:120kcal

炒り豆腐          1皿 0.5単位:40kcal

牛乳            180ml 1.5単位:120kcal

【5.5単位:440kcal 12時25分】


見た目が悪い(味に期待できなさそうな)焼き魚だったが、

ほどよく脂の乗った素晴らしい逸品だった。感謝。


今日はお出かけせずに、朝からずっと原稿を書いている。

明日が締め切りなのだが、ちょっと間に合わなそうだ。

月曜から着手する予定が、散歩にチカラを入れすぎてしまった。

どこかで挽回しよう。


パジャマの交換。シーツの交換。

14時、4回目の採血。


毎日、同室の患者のところに、別室の患者がやって来る。

どうやら昔の同僚らしい。毎日ほぼ同じ会話をしている。

そして五割くらい話が噛みあわない。

函館の景気が良かったころの話が聴けて、すこしおもしろいのだが、

声がうるさく感じることもある。

基本的に病室は療養する(寝たり食べたりする)場所なので、

お見舞いに行く人はベッドサイドで話し込むのは遠慮した方がいい。

患者が身動きができる状態ならデイルーム(談話室)へ行くべきだ。

いくら声をひそめて話していても、

同じ病室内にいると話はすべて筒抜けである。

入院していると見知らぬ人の家庭事情にどんどん詳しくなってしまう。


かみさんが来て、30分ほど病院内のドトールで無駄話。

今日はやはり病院内にあるローソンで購入したケーキを、

わたくしの目の前でぺろりっと平らげていた。

クランベリーソースがおいしそうでございました。


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15時過ぎ、富岡町「居酒屋あまの」に電話。

今月30日の宴会を予約。予定では退院の翌日である。


外では雪がちらちら舞い落ちてきた。

窓は二重になっているけれど、

二世代前くらいな感じの勢いですきま風が入ってくる。

この病棟はこの病院では古い建物なので。


17時、本日5回目の採血。

入院時から数えると12回目の採血になる。

もう左の肘窩(ヒジの内側)は痛くてダメだ。

右の手の甲も痛みが増してきた。

右肘窩は失敗続きだし、左の手の甲はなぜか血管が隠れがち。

この先も血管には苦労しそうだ。


空腹絶頂。仕事の集中力も途切れてしまうほど。

ようやくの晩ご飯。



米             195g 4単位:320kcal

すまし汁          1杯 0.5単位:40kcal

牛鍋風           1皿 2単位:80kcal

サツマイモ         1皿 0.5単位:40kcal

【7単位:560kcal 18時00分】


牛鍋の風ってなんだろう。というよりも牛鍋ってなんだろう。

料理名からは文明開化の雰囲気が頼っているが、

実際に食べると脂質ゼロの固い牛肉にがっかりしただけだった。


旅と酒のお友だちから、すてきな一升瓶の写真が届く。

先ほど宴会予約の電話をした居酒屋で呑んでいるようだ。

自宅にいるかみさんに教えたら、一緒に呑みたいってことになった。

居酒屋からワインバーに移動したようである。

心底うらやましい。うらめしくはない。


21時、本日7回目の採血。これでターゲスがようやく終了。

午後からの採血はすべて右手の甲からだった。痛い、痛い、痛い。


消灯後も仕事を続ける。

窓からは忍び込んでくる寒風がカーテンをゆらしている。

雪はやんだようだ。


今夜もパジャマを脱いで、パンツ一貫で眠ることにする。


【本日の食事量総計】

17.5単位:1400kcal(設定値:21単位1680kcal)

今日も6時10分に起床。

体重測定101.8kgで予測通りの停滞期。

今朝は便通なし。

ちょっとつまらないな、と思いつつ朝食。



米             195g(半分残す) 2単位:160kcal

みそ汁           1杯 0.5単位:40kcal

肉の味噌炒め        1皿 1単位:80kcal

はんぺん焼き        1皿 1単位:80kcal

五目おから         1皿 0.5単位:40kcal

牛乳            180ml (1.5単位:120kcal/飲まずに保管)

【5単位:400kcal 8時00分】


血圧測定128/80。いいね。

しゃべったり動いたりすると血圧値が上がるので、

いつも目を閉じて深呼吸しながら測定してもらうのだが、

がんがん話しかけてくる看護師。なぜだ。


午前中、ひとり退院。3人部屋になる。


お昼前までかかって、ようやくブログ記事を書きあげる。

慢性高血糖症(糖尿病)について、

かるいつもりで解説を書き始めたら、

思いのほか文章が長めになってしまった。

今回の入院では手もとに関連の書籍を持ち込んでいない。

これまで記憶してきた知識による記述になるので、

解釈や説明に齟齬もあるかもしれない。そこは経験談ということでご了解を。

ほんと、病気が気になっている人は、

いま巷でうわさのキュレーションサイトを読みふけるよりも、

(信頼度の低いサイトは削除されつつあるようだけど)

一日でも早く休みをとって病院へ行くべきだと思う。


すこし頭を回転させたので腹が減った。

待ちわびたぞ。昼食。



米             195g 4単位:320kcal

焼き魚(シイラ)      1切 1.5単位:120kcal

【5.5単位:440kcal 12時30分】


サバかと思って食べていたのだが、

あとで献立表を確認してみたらシイラだった。

南の方の海で獲れる魚なのかな。

ハワイではマヒマヒと呼ばれてるそうだ。


 

 『からだにおいしい魚の便利帳』高橋書店

 この便利帳シリーズでは、

 ほかに野菜・調味料・果物の3種を購入している。

 調べる図鑑といよりは、拾い読みする図鑑。

 他の出版社からも、表紙を似せた書籍がたくさん出た。


昼食後、20分ほど居眠り。

同室の患者が外出準備。ご兄弟が亡くなられたそうだ。

病室で患者が喪服に着替えている違和感への黒いおかしみ。

不謹慎で申し訳ないが、そう感じたので。

亡くなった方は父と同い年だった。


別室の患者が移動してくる。どういう理由なんだろうか。

部屋の移動はないが、ベッド位置の移動は何度も経験している。

やはり窓側ポジションが開放感があって良いので、

入院時に確保できていないときは場所が空いたときに

すかさず移動の要望を出している。

この病院にはじめて入院した2009年当時、病室は6人部屋だった。

2011年までそうだった気がする。

ただし、満室(満床)にはなっていないことが多かったが。

近年は同じ部屋を基本的には4人で使っているようだ。


かみさんが来たので、こちらも外出。

看護師さんに、外出届の外出理由欄には、

次回から「運動療法」と書いてくれと言われる。

これまで「お散歩」とか「ダイエット」とか「便秘解消」とか、

「ポケモンGO」とか書いていたのだが、

どこからかお叱りがあったのかもしれない。


天気はほどほどに良かったが外気は寒い。

病院近くの「紅茶専門店ルフナ」のティーラウンジで、

ウバとインディアンミルクティーを嗜む。

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インディアンミルクティーはチャイのように鍋に牛乳と茶葉を入れて煮出すタイプ。

ただし、チャイとは違ってスパイスは入れていないと思うので、

やわらかくコクがある優しい味わいだった。

牛乳たっぷりで2杯ちょっとの分量だったので

ここでは【2単位:160kcal】を計上しておくことにする。


五稜郭公園を散歩しているうちに、

あっという間もなく太陽が沈んでしまった。

凍えて鼻水を垂らしながら病院へ戻る。


夕食のお時間。



米             195g(半分残す) 2単位:160kcal

中華スープ         1杯 0.5単位:40kcal

棒々鶏           1皿 1.5単位:120kcal

餃子            2個 1単位:80kcal

たいみそ          1袋(食べずに保管)

【5単位:400kcal 18時00分】


これは!

ビール風ゼロカロリー飲料を即時に開栓。

餃子がとにかくうまい。

ふだん自宅で餃子をつくるときは50個くらい食べるのだが、

とにかく貴重な2個の餃子を大切に大切に食した。

ミルクティーを間食したので、お米は泣く泣く半分残す。

今夜がこんなにもご馳走と知っていたなら!


食後、メールチェック。

忘年会のご案内が3件届いていた。

そのうち2つは入院期間中なので参加断念。

どちらも病院から徒歩3分くらいの会場だけど。

もう1件は退院予定日の翌日ということで、

即決OKの回答を返信する。


20時半、待ちに待った便通あり。

やはり散歩は効くのかもしれない。

明日の体重測定が愉しみだ。


【本日の食事量総計】

17.5単位:1400kcal(設定値:21単位1680kcal)

※ミルクティーのカロリーも入ってます。

6時10分起床。

昨夜のあれで良く眠れず。

便通なし。体重測定101.8kg。


さて、朝食。



米             195g(半分残す) 2単位:160kcal

みそ汁(白菜)       1杯 0.5単位:40kcal

オムレツ          1皿 1単位:80kcal

野菜大豆煮         1皿 1単位:80kcal

【4.5単位:360kcal 7時45分】


ごはん残す

低血糖症状になるよ、と言われる。

そんなことは知ってるんだよ。

フルーツの代替が白飯増量しかないってのが、

工夫がなさ過ぎだろって話だ。

たぶん給食業者はシダックスだと思うけど。


9時13分、血圧測定139/81。

ほどよくなってきた。


午前中はブログ更新。

よく眠れなかった影響か、ぼんやりすることたびたび。

コーヒーを淹れて目を覚ます。


そして、昼食。



米             195g 4単位:320kcal

鶏肉と大根の煮物      1皿 2単位:240kcal

ブロッコリーのマヨかけ   1皿 (野菜はカロリー計算せず)

【6単位:480kcal 12時20分】


また米を残しそうになるが、低血糖症状を起こすと困るので、

使わずにおいた「ふりかけ」を使って完食する。

今回の食事にはアンケート用紙が添付されていたので、

このご飯増量問題もふくめて回答する。


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さて、ここで出てきた「低血糖症状」について解説。

これは糖尿病患者が日々の様子を問診されるときに、

口渇(のどの乾き)・多飲・頻尿とともに確認される定番の症状だ。

低血糖は高血糖症(糖尿病)の症状というよりは、

糖尿病の薬の副作用というべきだろう。


昨日の記事にも書いたが、

糖尿病にはその名前ゆえの誤解を生じやすい。

この病気についてまったく知識や経験がない人は、

「甘いものばかり食べるからだろ」と言いがちである。

これは半分正しくて、半分間違っている。

甘いものは概してカロリーが高いので、糖尿病の天敵である。

その通りではあるが、

ここで問題なのはカロリー量であって、糖分の多寡ではない。

どんな食事内容でも

過分なカロリー摂取は病気に悪影響するという意味である。

この悪影響とは、血中の糖分が多いという状態のことだ。


たとえばお米(ごはん)について。

小中学校で学んだ家庭科の知識からもわかるように、

人間は炊いたお米を食べ、

それをアミラーゼ(唾液にふくまれる消化酵素)で分解することで、

糖分に変えてカロリーを摂取している。

ごはん50gで約80kcalである。

摂取カロリーという意味では、

80kcalであればお米でも砂糖でも同じである。

つまり、甘いものを食べたから糖尿病になるのではなく、

カロリーを過剰に摂取するから、

高血糖症状(糖尿病)のリスクが高まるわけだ。


ただし、厳密に言えば、お米には食物繊維もふくまれているので、

単純な糖類(ジュースに入っているようなブドウ糖など)に比べると

糖分の吸収がすこし穏やかである。

これは摂取後の急激な血糖上昇を幾分かは抑えることができるので、

ジュース類よりは「質の良い」糖分ということにはなる。

同じカロリーを摂取するならば、

ジュースを飲むよりはお米なりを食べる方がこの病気には良い。

また、逆に言えば、すみやかに糖分を摂取すべきタイミングでは、

おにぎりよりもスポーツドリンクなどを選ぶべきだろう。

ストイックにスポーツをしている人にも低血糖症状はおなじみである。

運動中にがくっと体力も気力も落ちてしまうハンガーノックは、

糖尿病患者の低血糖症状と同じ状態である。


ここで最初の話に戻す。

糖尿病は高血糖の状態を指すことはすでに書いた通りだ。

高血糖になると、おもに神経組織への悪影響が出る。

糖尿(高血糖症状)そのもので死にはしない。

その影響で身体が壊れる。いわゆる合併症で病気になってしまうわけだ。

糖尿病の薬にはいくつかあるのだが、どれも治療薬ではない。

作用機序は様々だが、

基本的には「糖の吸収を抑える」か「糖の代謝を助ける」かである。

いずれにしても、糖尿病患者がその薬を服薬している場合は、

薬によって糖の吸収や血糖値を制御していることになるので、

場合によっては想定以上に血糖が足りなくなってしまうことがある。

血糖が下がり過ぎると、人間はまともな活動ができなくなる。

空腹、発汗、震え、動悸、集中力欠如、眠気、頭痛、

そして意識の混濁や昏睡を招くことまである。


ということで、糖尿病患者の「低血糖症状」は、

服薬している限りはそのリスクを抱えているということになる。

だから、すこし無理をしてご飯を完食したわけである。



かみさんが荷物を持って来る。

近所に新し居酒屋ができた、との情報。

退院したらすぐに行こうと心に決める。


14時前、主治医の回診。

次回のターゲスは15日(木)に。

通常の血液検査もおこなう。

血圧は落ちついてきたが、

糖尿病&腎臓病のコンボ患者としては120がベストだろう。

入院時点から体重が4.1kg減ったと伝えると、

それは脂肪燃焼ではないですね、と笑われる。その通りだ。


散歩に出かけるも雨降りで断念。

電停前のミスドへ。

俺はコーヒーだけで、かみさんはポン・デ・リングを食べてた。

あまつさえテイクアウトまで。


バス停前でわかれて、冷たい雨を受けながら帰院。

短時間の散歩だったが、すっかり手がかじかんでしまった。


着替えて熱い茶を飲んでいるうちに夕食の時間。



米             195g 4単位:320kcal

みそ汁(もやし)      1杯 0.5単位:40kcal

焼き魚(鮭)        1切 2単位:160kcal

茄子田楽          1皿 1単位:80kcal

【7.5単位:600kcal 17時50分】


こちらの病院食は、肉よりも魚の方がうまいようだ。

茄子の田楽味噌が甘くておいしい。

おそらく人工甘味料(パルスイートなど)を使っているとは思うけど。

もやしのみそ汁は嫌いじゃないが、貧乏くさいのよね。

学生時代を思い出す。


【本日の食事量総計】

18単位:1440kcal(設定値:21単位1680kcal)


21時の消灯後も小型の照明を駆使して、

23時くらいまで本を読み継ぐ。


宮下孝晴『メディチ家 12の至宝をめぐる旅』アスキー新書

来月のフィレンツェ行きの準備として。


ワインを飲む夢を見た。

6時前に起床。
体重測定102.1kg。
前日から1.4kg減、入院初日から3.8kgの減量。
そんなはずないだろ的な数字。

健康的に空腹。
そして朝食。

米             195g 4単位:160kcal
みそ汁(とろろ昆布)    1杯 0.5単位:40kcal
肉じゃが          1皿 1単位:80kcal
ツナおろし         1皿 0.5単位:40kcal
小松菜おひたし       1皿 (野菜はカロリー計算せず)
※牛乳           180ml 1.5単位:120kcal
【7.5単位:600kcal 12時25分】

これに納豆と梅干しを加えて、
量を3倍にするとビジネスホテルの無料朝食になる。

9時前、看護師の巡回。
血圧測定140/89。朝は高めに出るのでこんなもん。
ただし、血圧の薬は服薬している。
看護師さんに検査結果の出力をお願いする。
あとでターゲスの数値だけもらった。通常の血液検査はしていないようだ。

パジャマの着替えが届く。
こちらの病院では1週間に2回(月曜・木曜)の交換だったはず。
サイズは3L。
腕と脚の裾をすこし捲るのが俺なりのおしゃれポイント。

11時前、お隣の患者の様子を見に来た看護師長に、
たぶんついでに声をかけられる。
ちょっと大きくなりましたね、と腹のあたりを見られながら言われた。
ああ、そう言えば顔に見覚えがある。

ブログを執筆して更新していたらお昼前。
今日の昼食はなにかしら。

米             195g(25%残す) 3単位:240kcal
ちくわ磯辺揚げ       1皿 1.5単位:120kcal
ふき炒め          1皿 0.5単位:40kcal
【5単位:400kcal 12時30分】

ひどい。メインの見た目が。食べても予想通りの味。
お前は病人なのだ。入院患者なのだ。と、再教育されているようなメニュー。
蕗(ふき)は好物なので、それがせめてもの救いだった。

今日は自宅まで散歩するので、
昼食後にさっそく外出届を書いて13時には出発。
歩道の雪はおおむね消えたが、日陰は凶悪な凍結路面。
五稜郭公園の手前で、
まるで踊るかのように豪快に滑ってコケそうになっている人を見た。
観光客も歩くのだし、ここはどうしても日陰になるのだし、
道新前から五稜郭タワーまでの歩道は、
完全に除雪・融雪するようにすりゃいいのに。

先月くらいから気になっていたが、
五稜郭の濠は冬場に水を抜く(減らす)のね。
毎年そうだったのかな。
正門側(タワー)の有る方は水位がそれほど下がっていない。
こちら(裏門側)が高い位置にあるのがわかる。
ゆるやかに傾斜した日吉段丘面を利用して、
亀田川の水を引いて溜めたのが五稜郭の濠だ。

image2.JPGimage1.JPG

この2カットは裏門の橋上から撮影。

image4.JPG
image5.JPG

こちらの2カットは11月27日に撮影したもの。


帰宅。家人は墓参りとか飯寿司づくりとかで不在。

大好きな袋入りインスタントラーメンが気になって仕方がない。
ファクシミリ3通。郵便5通。宅配便1個。
ずいぶんな病気を抱えているわりには、
函館古地図カレンダーなどを精力的につくったり(俺は手伝わされたり)している
朋友の星野さんから架電あって、
ふたりで書きあげようとしている書籍の資料について。
知ってるいるかと問われた古い雑誌のタイトルを聴いて、
たしか何冊か持っているはずだ、と思い出す。
さっそく2階の仕事部屋の書棚を探すと、やはりあったあった。
それなりにものを持ってるな。さすが俺。

古書の購入理由ってのはふたつある。
明確に調べたいものがある場合と、
いつか役立つだろうから買っておくか、というものだ。
後者については金銭的精神的保管場所的な余裕がないとできない。
もともと本好きではあったが、
独立して稼げるようになって最初に使ったのは、
書籍資料の収集だった。手当たり次第に。
当時、図書館は青柳町にあって、俺には遠いし使いにくい施設だった。
重厚な建物で雰囲気はあったけどね。
インターネットでの資料検索もできなかったし。
だから、とにかく役立ちそうな資料(郷土史本)は、
高くても気にせずに買いまくった。いつか役立つはずと信じて。
いまのところ、投資ほどバックがないようだが。

この数日の散歩で、
冬に出歩くには装備が貧弱であると痛感したので、
自宅を出るときマフラーと手袋を身につけた。
帰宅途中の学生を追い越しながら、17時ころ病院に戻る。
やはり身体は芯から冷えてしまった。
病室へ戻る前に1階のドトールでブレンドコーヒーをテイクアウト。

ほどなく夕食。

米             195g 4単位:320kcal
擬製豆腐のあんかけ     1皿 3単位:240kcal
きんぴらごぼう       1皿 (野菜はカロリー計算せず)
【7単位:560kcal 17時50分】

「擬製豆腐」ってネーミングは、よっぽどセンスがないね。
本物に似せてつくるって意味でしょ。
味や素材まで偽物っぽく感じてしまう。
名前の由来がちゃんとWikipediaに掲載されてる。
ちなみに、主菜としてしっかり働けるくらい美味しい料理である。
豆腐・卵・野菜・ひき肉が入っていた。

【本日の食事量総計】
19.5単位:1560kcal(設定値:21単位1680kcal)

ネーミングと言えば、糖尿病という病名について。
ぼくはなるべく「慢性高血糖症(糖尿病)」と表記しているのだが、
これば病名からの誤解をなくしたいからだ。
この件については初回の入院時(2009年)にも書いているので
その部分を引用しよう。
  最近話題の医療メディアのような盗用ではありません。
  自分の文章だけどね。

--- 採録引用ここから ---

13時55分、いったん病室に戻ってから、すぐに糖尿病教室へ。
今日は外部講師(糖尿病の専門医、らしい)の講義。実は楽しみにしてた。
内容は糖尿病とその合併症に関する基本的なお話。
ビデオなどより、生の説明の方が知識が頭になじみやすい気がする。
ただ、30分という時間は短くて、早口で一方的な講義になってしまっていた。
「話したいことは、まだまだたくさんあるんですが、時間が来たのでここまでです。」
せっかくなので、居残っていくつか質問。少し取材モードに。
「正常な人は、食後の血糖が基準値をオーバーしないんですか? それとも、オーバーしても、短時間で下がるんですか?」
「越えないんですよ。それが正常な状態なんです。」
「講義の最初に、『糖尿病』という病名は、病気の態を表していないと言ってましたね。僕も、その響きというか印象の点から、名称を変えた方が良いと思うんです。」
「医師の方でも、糖尿病と聞くと、甘い物を食べすぎた患者とイメージする人もいるくらいで。私は『慢性高血糖症』あたりが良いと思っているんですが。」
「糖尿病という名称は日本独特のものですか? それとも、やっぱり西洋医学用語の直訳ですか?」
「直訳ですね。『甘い尿』と呼びますから。病名については、この先十年とか十五年たったころには改称されている可能性はありますけど、今のところはこのままです。」
もっと話を聞きたかったな。

--- 採録引用ここまで ---
ブログ「函館のイカがうまい理由」
糖尿病入院日記:2009年7月14日(病気を知る、病気を防ぐ)より

引用文に出てくる「糖尿病教室」というのは、
入院時に受講できる(受講を義務づけられる)病院内の講座のこと。
糖尿病をこじらせた場合、
2週間の「教育入院」から治療をスタートするのが一般的だろう。
その間に、病気・運動・食事・合併症などを講座で学んでいく。
これはかなり役に立ったと思う。

ネーミングの他に、高血糖症状になる要因の違いで
「1型」と「2型」に分類されるのだが、
ここにも誤解が生じるタネがあると思う。それはまた今度に。

21時の消灯後、1時間ほどスマホでニュースなどを読む。
午前2時ころ、同室のふたりの会話で起こされる。
遠慮がない声量で思わず舌打ちをしてしまった。
聞こえてはいないようだが。
こんなことでイライラすると病気にもよくないので、
それもこれも楽しむように心がける。
そう思って耳を傾けていると、笑いがこみあげてきた。

プロフィール

高山潤
函館市および道南圏(渡島・檜山)を拠点に活動するフリーランスのライター、編集者、版元、TVディレクター、奥尻島旅人。元C型肝炎患者(抗ウィルス治療でウィルス再燃、インターフェロン・リバビリン併用療法でウィルス消滅で寛解)、2型糖尿病患者(慢性高血糖症・DM・2009年6月より療養中)。酒豪。函館市(亀田地区)出身、第一次オイルショックの年に生まれる。父母はいわゆる団塊世代。取材活動のテーマは、民衆史(色川史学)を軸にした人・街・暮らしのルポルタージュ、地域の文化や歴史の再発見、身近な話題や出来事への驚きと感動。詳しくはWEBサイト「ものかき工房」にて。NCV「函館酒場寄港」案内人、NCV「函館図鑑」調査員(企画・構成・取材・出演・ナレーション)。


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