今回の入院では三回のターゲス(血糖値日内変動検査)をおこなった。
あらためてターゲスについて。
空腹時血糖(前回食事から9時間後)・随時血糖の測定によって、
1日の血糖値の上がり下がりを調べる検査。食前後に7回採血する。
体内で分泌されるインスリンの状況を数値の推移から知ることができる。
これが3回の結果をひとつのグラフにまとめたもの。
目盛りの単位は「 mg / dL 」である。
青色で示した線の内側が正常値(上限)となる。
空腹時血糖(グラフ0時位置「朝食前」)だけは基準値が109と低く、
あとの時間帯は160以下が正常値となっている。
以下、結果から読み取れること。
まず、入院の日を追う毎に正常値へと近づいている。
これは食事療法の成果が出ているということ。
空腹時血糖が相対的に高めであること。
これはインスリン抵抗性の傾向を示していると思われる。
夕食前の血糖値が低い(正常値に近い)のは、
運動療法(散歩)の影響ではないだろうかと考えている。
つまり、朝昼後の血糖を、運動によって消費しているということ。
また、午前にくらべて午後の血糖値が低めなのは、
膵臓の活動(インスリンの分泌)のスタートが遅いのかもしれない。
内臓まで呑気なのか!
15日「就寝前」の血糖値が急激に上がっている(入院時最大)が、
間食などはしていない(嘘じゃない)。
考えられる要因としては、この日は運動療法をしていないことと、
夕食の米を完食した上に、おかずが肉と芋だったことだろうか。
まだ膵臓はそれなりに活動をしていてインスリンも分泌されているが、
それ以上の体重増加や過食などによって、
糖の代謝が間に合わずに高血糖症状を招いている状態だということ。
ただし、過去のターゲス結果と比較すると、
いずれも良好に経過した後の数値を参照した場合でも
15%〜20%ほど血糖値は高めになっている。
これは先にあげたインスリン抵抗性(肥満・運動不足による)と、
膵臓機能の低下が進んでいるということが原因だろう。
薬の効き目にも影響しているはずだ。
つまり、いまのところはギリギリセーフだけど、
もう崖っぷちにいるんだよ。かなり楽観的に言えばね。
糖尿病だけを考えると、
おそらくこの文章を読んでいる人たちのなかでも、
これ以上に悪い状態を放置している人もいると思う。
ただ、ぼくの場合は高血糖状態が腎臓に及ぼすリスクが高いので、
まったく褒められた状況ではないことは確かだ。
※グラフでは数値が読み取れないので、
一覧表もあわせて掲示する。
コメントする