2017年12月13日(水)糖尿病・腎臓病での入院 13日目

| コメント(0) | トラックバック(0)
 6時起床。昨夜のインスリン量に不安を感じつつも、低血糖の自覚症状はなし。朝の血糖値はいつもより低めのはずだ。
 体重測定101.4kg(前日比+0.1kg)。二日続けて100gずつ増量。これは便秘の影響だろう。1日半すっきりとした便通なし。

 7時。血糖値測定。129。入院後、朝の空腹時血糖としてはもっとも低い数値に。看護師から、インスリン注射の量(単位)について医師の指示を待つので朝食がすこし遅れる、と伝えられる。昨日、主治医の回診では「インスリン量は固定」と言われたのだが、昨夜も血糖値測定後に重ねてインスリンを注射されている。不穏な予感。抱いていた危惧は間違いではなかったかもしれない。

 7時48分、朝食配膳。注射待ち。8時ちょい前にインスリン注射(10単位)。どうやら主治医の行っていた固定量に落ちついたようだ。ますます昨夜のブレが気になる。

IMG_1355.jpg
◆ごはん195g(半分残す)、味噌汁、はんぺん焼き、うの花、豚肉の味噌野菜炒め、牛乳(在庫へ)、ふりかけ。生野菜を追加(味ぽんで)。

 9時30分、血圧127/64。
 午前中は昨日からの積み残しの原稿書き。昼までになんとか初稿を書きあげる。誌面の作り込みこれから。

 12時、血糖値測定。144。
 今日は昼食前に主治医回診。やはり、昨夜のインスリン注射は投与量を間違っていた(医師の指示の約2倍)ようで、病棟の看護師長がしきりに謝罪してた。事前の主治医の説明と、注射に来た看護師の説明が食い違っていたし、さらには注射する量も多すぎると感じたので、自己防衛として夕食を残さずに食べておいたのは正解だったようだ。
 唯々諾々と治療を受けているわけではないが、どれだけ病気の知識や経験則を積み重ねようとも、専門家である医師や看護師の発言や行動を、ずけずけと「確認」したり「拒否」することは難しい。もしかしたら、と思いつつ、そんなわけないか、と従ってしまいがちだ。
 もともと超高血糖だったので、2倍量の投与で「(血糖値が)ほどよく下がりましたね」と半笑いで受け応えしたが、まかり間違えば「死ぬ」可能性もあるミスである。事故の半歩手前だろう。糖尿病の薬を飲み始めるとき副作用(低血糖)について説明されるのだが、インスリン注射の段階に進むとそのリスクは格段に高まる。
 さてでは、このミスはなぜ生じたのか。実はふだんからあることなのか。顕在化していないだけなのか。たまたま、なんとなく訳知り顔の患者である俺のところで起こってしまったので、ミスを認めることになったのか。重大事故が発生する前には、複数の小さな事故が生じているという。たまたま、俺だったから良かったのだ。患者も知識と勇気を持たなければならない。

IMG_1357.jpg
◆ごはん195g(半分残す)、白身魚のきのこシース、からしマヨネーズ和え。生野菜を追加(味ぽんで)。

 食後、熱いお茶をすすっていると、じわじわと便意がやってくる。焦らない。焦ってしゃがんで空振りだと、さらに便通の機会を遠ざけるような気がするからだ。ほどなくして、微かな便意は確信に変わった。トイレへ。出た。硬くてお尻が痛い。それでも出た。嬉しい。

 16時前、薬剤師が来てインスリンの説明。今さらかと思ったが、たぶん毎日外出していたので、このタイミングになったのだろう。昨日の件を話すと「いやな汗が出ました」と言ってた。やはり、なかなかの事件だったのだ。

 17時、血糖値測定。125。
 17時55分、夕食配膳。インスリン(ヒューマログ)4単位。

IMG_1364.jpg
◆ごはん195g(半分残す)、棒々鶏、餃子、もやし。生野菜を追加(味ぽんで)。

 なんて(カロリー的に)豪華な食事なんだろう。棒々鶏のタレは濃厚で、舌が恐縮してしまうほどだ。わずか2個の餃子には食の喜びがつまっていた。1個を6口にわけて食べる。大満足。ふるえながら米を半分残した。

 21時、血糖値測定。189。インスリン(トレシーバ)を12単位。湿布を貼ってもらって消灯。疲れたのですぐに横になった。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.monokaki-0138.jp/hakodate/mt-tb.cgi/363

コメントする

プロフィール

高山潤
函館市および道南圏(渡島・檜山)を拠点に活動するフリーランスのライター、編集者、版元、TVディレクター、奥尻島旅人。元C型肝炎患者(抗ウィルス治療でウィルス再燃、インターフェロン・リバビリン併用療法でウィルス消滅で寛解)、2型糖尿病患者(慢性高血糖症・DM・2009年6月より療養中)。酒豪。函館市(亀田地区)出身、第一次オイルショックの年に生まれる。父母はいわゆる団塊世代。取材活動のテーマは、民衆史(色川史学)を軸にした人・街・暮らしのルポルタージュ、地域の文化や歴史の再発見、身近な話題や出来事への驚きと感動。詳しくはWEBサイト「ものかき工房」にて。NCV「函館酒場寄港」案内人、NCV「函館図鑑」調査員(企画・構成・取材・出演・ナレーション)。


ツイッター

最近のブログ記事

アーカイブ