2017年12月21日(木)糖尿病・腎臓病での入院 21日目

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 6時15分起床。
 体重測定100.9kg(前日比+0.1kg)
 7時、血圧測定136/81。自分で血糖値測定111。まずまず。

 7時56分、朝食配膳。自分でインスリン(ヒューマログ)10単位を注射。

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◆ごはん195g(半分残す)、五目卵焼き、ひき肉豆腐の炒め煮、いんげんおひたし、味噌汁、牛乳、ふりかけ。生野菜をすこし追加。

 9時の血圧129/82。

 病棟に10歳くらいの入院患者がいる。洗面台も背伸びして使うような小さい女の子。朝から晩まで大声でおしゃべりしている爺さんとデイルームでお話をしていた。「1年くらい入院するの。でも早いと3カ月だって!」「頑張らなくちゃいけないよ」。いつもは爺さんの声がうるさく感じるのだが、今日は穏やかに聴けた。

 11時45分、自分で血糖値測定166。上昇の傾向と要因が全然わからないが、それがまた興味深くもある。
 12時33分、昼食配膳。自分でインスリン(ヒューマログ)10単位を注射。

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◆きつねうどん、大学いも、もやしナムル。

 入院初日の初回の食事(昼食)が鶏うどんだったので、3週間で一周した感じか。病院の給食にはどれくらいのバリエーションがあるのだろうか。

 13時、外出。風が吹いて寒く感じるが、昨日より気温は暖かいはずだ。行啓通から中央警察の交差点から東山墓園線へ。相変わらず警察署の周りの歩道は最悪のコンディション。さぞ、お忙しいのだろう。
 帰宅前に3週間放置しているクルマの状況を確認するために駐車場へ。案の定、雪に埋もれて赤いクルマが白いクルマになっていた。すこし掘り出そうと試みたが、降って積もって解けて凍ってまた降ってを繰り返した雪は固くて、どうにもこうにも掘り出すことはできず。春の雪解けを待つのだろうか。予定ではあと1週間、退院するころには雪の重みでペシャンコになっているかもしれない。

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隣のクルマはなぜこんなに近接しているんだろう。

 帰宅してすぐに入浴。効き湯。温かさがじわじわと染みていく感覚。風呂からがるとピーさんがカゴの入口付近で激しく横揺れしている。家人が言うように、残像が見えるようだ。そのうち、ピーさんが数羽に増えて、前から後ろから攻撃してくるかもしれない(バトル漫画の定番)。放鳥すると元気よく飛び出して、お気に入りの鏡の前でおしゃべり。それを聴きながら1時間ほど昼寝。

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 せっかく購入したMacBookProは箱に入ったまま。セットアップを始めると半日はかかるだろうから仕方がない。だいたい周辺機器はそろって、更新するソフトウェアも手配済み。なんだかんだで40万円近い出費になった。仕事のためとは言え金がかかることだ。組織に所属している人たちは、仕事で使う基本的な道具を自分で用意することはないだろうから、その点はうらやましく感じる。

 16時、家を出る。五稜郭タワーから五稜郭に続く歩道が、今日はどうなっているかを確認するために、五稜郭の濠に沿って歩く。
 現場を確認すると、「僅か30m」なのにと伝えた未除雪の歩道から、きれいさっぱり雪がなくなっていた。昨日までは右手奥にある電柱の向こう側までしか除雪されていなかったのだが。

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 たいへん歩きやすい。国指定特別史跡「五稜郭」を訪れる世界各国からの観光客も感謝しているはずだ。昨日までの五稜郭タワーの姿勢には大いに疑問と不満を抱いていたが、それらはすっきり解消した。
 観光で稼ぐ(収益を上げる)とは、こういうことなんだと思う。気持ちよく出迎えてもらえれば、気持ちよく金を使うというものだ。とにかく観光業に携わる人は、まずは自分の身になって考えないと、「大切」なことを忘れてしまうようである。上質なサービスには、それに見合った対価をいただける。手を抜いたサービスでは、財布の口は開かない。旅行ではある程度お金を使いたいもので、そんな気分をわざわざ削ぐようなことは避けるべきなのである。

 16時40分ころ病院に戻る。
 17時、自分で血糖値測定101。いいね。
 17時56分、夕食配膳。自分でインスリン(ヒューマログ)10単位を注射。まだ手順書を確認しながらだが、だいぶスムーズになってきた。

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◆ごはん195g(半分残す)、蒸し鶏薬味醤油、パスタのマヨネーズ和え、煮豆(甘い)。生野菜を追加。

 また豆が出た。嫌いじゃないけど、甘いのは積極的に食べたい気はしない。小さくひと口だけ囓って、あとは残した。
 食後、猛烈な眠気。

 21時、自分で血糖値測定98。ここに来て入院後の最低値。不思議だ。
 自分でインスリン(トレシーバ)20単位を注射。
 消灯。22時ころまで日誌を書いてからベッドに入る。

 1時ころ起き出して、奥尻町役場からのメールを確認。観光パンフの校正戻しが来ていたので、さっそく整理をしてデザイナーに修正の手配。2時半ころ仕事を終えて就寝。

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プロフィール

高山潤
函館市および道南圏(渡島・檜山)を拠点に活動するフリーランスのライター、編集者、版元、TVディレクター、奥尻島旅人。元C型肝炎患者(抗ウィルス治療でウィルス再燃、インターフェロン・リバビリン併用療法でウィルス消滅で寛解)、2型糖尿病患者(慢性高血糖症・DM・2009年6月より療養中)。酒豪。函館市(亀田地区)出身、第一次オイルショックの年に生まれる。父母はいわゆる団塊世代。取材活動のテーマは、民衆史(色川史学)を軸にした人・街・暮らしのルポルタージュ、地域の文化や歴史の再発見、身近な話題や出来事への驚きと感動。詳しくはWEBサイト「ものかき工房」にて。NCV「函館酒場寄港」案内人、NCV「函館図鑑」調査員(企画・構成・取材・出演・ナレーション)。


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