6時起床。湿布のおかげか、うつぶせ寝が正解だったのか、初日よりは長く眠ることができた。それでも断続的に4時間ほどか。朝方、右足の裏が何度か攣りかける。今朝から蓄尿がはじまった。これから三日間続く。
6時50分、血糖値測定。240。晩メシから12時間、ひと晩あけてこの数値。もう俺の膵臓はインスリンを出していないのだろうか。
体重測定102.9kg(前日比−0.4kg)。
7時30分、インスリン注射(2単位)。
7時45分、朝食配膳。
◆ごはん195g、スクランブルエッグ、味噌汁(しいたけ)、白菜と竹輪の炒め煮、煮豆(甘い)、味のり。煮豆は残した。6単位480kcal。
9時半過ぎ、看護師による朝の巡回。血圧測定139/72。
日曜日ということで、病棟はすこしだけゆったりしている。主治医の回診もない。ときおり寝不足からの寝落ちに見舞われながら仕事をする。
12時、血糖値測定。405。俺も看護師も「高いねー」と同時に苦笑。
12時30分、お待ちかねの昼食。直前にインスリンを注射(6単位)。
◆ごはん195g、鶏肉とタマネギ(汁だく)、トマトとレタスのサラダ(たまねぎドレッシング)、牛乳。
またも献立表に裏切られる。パンと書いてたのに!
13時、外出。雨の予報だったが、晴れ間が見えて暖かい。足もとはぐずぐずだが気分は良い。五稜郭公園を経由して自宅まで歩く。寄り道をしなければ30分かからないのだが、途中でマンホールの写真などを撮りながら歩いていたので50分ほどかかった。
家人は留守でピーさんだけがカゴの中でたたずんでいた。まずは、仕事部屋へ。病室でつくっておいた書類を出力し、仕事のための資料をかき集めてカバンに入れる。ピーさんのカゴの扉を開けて放鳥。なかなか出てこなかったが、声をかけるとばさばさばさと飛んできた。しばし歓談。そのうちに、ピーさんは姿見の前のお気に入りの場所に飛んで行ってしまったので、こちらは1時間ほど昼寝をすることにする。ピーさんはずっとおしゃべりをしていた。
起きてシャワー。帰ってきた家人に病院までクルマで送ってもらう。病室到着は16時半。まだ病室までの階段を登ると息が切れる。体重が100kgを切ると息切れしなくなるのだが。
17時、血糖測定。274。昼食前のインスリン6単位が効いたのか、正味30分ほどの運動療法(お散歩)の効果なのか、入院後では一番低い。とはいうものの、血糖の正常値は、空腹時(たとえば朝起きてすぐとか)110、食後2時間で140を目安とするから、まったくもって高いレベルを維持していることになるが。
17時50分、夕食。食事前にインスリン注射(3単位)。
◆ごはん195g、豚肉の大根おろしかけ、味噌マヨ和え(芋とツナか)、味噌汁(ナス)。在庫の牛乳を追加。
見た目は素晴らしかったが、食べてみると期待外れ。大根おろしは水っぽいだけだった。辛みも旨味も塩気もなし。
これでまだ7食目なので判断するのは早いかもしれないが、病院の食事の味つけが変わったような気がする。うす味(高血圧対応の減塩食)なのは気にならない。自宅で家人がつくる料理も、かなり塩分を控えてもらっている。そのかわり、手間をかけて出汁をしっかり効かせてもらうことで、満足できる味に仕上がっている。病院の管理栄養士による栄養指導でも、塩分控えめ食で満足感を得るには出汁が決めて、と習う。ところが、今回の病院給食にはあまり出汁の存在を感じない。病気の影響で味覚に変化が起こったのか、塩分とともに出汁をとる手間も控えるようになったのか。
20時、院内のローソンで飲み物(緑茶・ウーロン茶)を購入。ポイントが貯まっていたのでリラックマの景品(箸と箸置き)と引き替える。箸置きもコレクションしているので嬉しい。もうちょっとで、もう1セットもらえそうだ。
21時、血糖値測定。344。インスリン注射(4単位)。
今夜も湿布を貼ってもらう。とくに背中に湿布を貼ってもらうためには、もっと上!もっと横!と指示が難しい。肩甲骨の内側と言いたくても、俺の場合はその骨が肉に埋もれて場所が判然としない。言葉での説明・指示は困難と判断して、意思疎通を助ける道具をつくってみた。看護師さんに高評価。
よくばって3枚の湿布を貼ったので、いま背中はカチカチ山だ(冷たいけど)。
◆湿布を貼ってもらうための意思疎通補助道具。
自宅からタオルケットを2枚持ってきた。それらをあれこれ配置を工夫して、うつぶせ寝を実践。枕だけを支えにしていた昨日よりは楽。それでも2時間が限界で、腕と顔の圧迫に耐えかねて起きてしまう。仰向けよりも支える体重が分散できていない。床ずれの危険性がよくわかる。
23時30分から2時間ほど起き上がって、糖尿病関連の情報をネット検索。「FREESTYLEリブレ」という血糖値を自動的に計測して、デジタルデータとして集計する機器があるようだ。自分のカラダの数字化は、データがどんどん貯まっていくとおもしろくなるもの。大いに興味をひかれる。
さて、就寝の第二ラウンド。そう言えば、日中に眠気に耐えかねて仮眠するときに、畳んだ掛け布団に寄りかかることがあるのだが、そのとき幾分は痛みが出にくいような気がする。そんな経験則を本格就寝姿勢にも試験導入することにした。つまり、掛け布団を大きな枕にして、上半身(肩甲骨・肩の上あたり)から首・頭にかけて、ゆるやかな傾斜で身体を持ち上げる姿勢で眠ってみることにした。はたして、その成果はいかに。
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