2017年12月4日(月)糖尿病・腎臓病での入院 4日目

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 6時、看護師さんに声をかけられるまで眠っていた。こんなに嬉しいことはない。痛みは続いているが、眠れるほどには押さえ込めるようになってきたのかも。

 体重測定102.6kg(前日比-0.3kg)。

 7時、血糖値測定。268。

 7時40分、朝食配膳。食事直前にヒューマログ(超速効型インスリン)を3単位注射。


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◆ごはん195g、玉子焼き、味噌汁、オクラ、フキと豚肉、ふりかけ。


 9時、血圧122/70、脈拍98。これくらいがいつもの数値。


 午前中はネットバンキングを通じて数件の送金手続き。口座のお金が右から左へと消えていく。今年は十数年にわたって年末恒例だった仕事をなくしてしまったので、これまでのように正月のお餅を買う余裕がなくなってしまった。タオルもつくれず。こうやって萎んでいくのだろう。それはそれで良いと思っている。


 12時、血糖値測定。346。

 12時20分、昼食配膳。インスリン8単位。


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◆ごはん(195g)、かぼちゃコロッケ、牛乳、サラダ。


 パンが食べたいなー。


 13時10分、外出。晴れ。すこしだけ歩いてバス停「五稜郭」へ。時刻表も見ずに、バスは次々と来るものだと思っていたら、15分ほど待つことになってしまった。これなら歩いたほうが良かったかも。「医師会病院前」バス停で下車。210円。そこから自宅までは歩いて5分ちょい。

 帰宅。今日もピーさんが留守番してた。すぐに放鳥、指先に止まったので、顔に口を近づけてお話をしていたら、ガブっとかじられた。「かじったらダメだよ」と教え諭すも、あいつはどこ吹く風である。


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 15時30分、五稜郭公園隣の函館市芸術ホールへ。家人も出品している「第一回 書道探求 滉原社展」が今日までだったので。作品の善し悪しはわからず、好き嫌いの印象で評価するだけだが、どの作品からもまさに書「道」という気迫は伝わってくる。表現することの苦しみと楽しみが、文字の躍動から読み取れるような気がした。家人の高校生時代からの師匠である鈴木大有先生とも久しぶりに立ち話をした。健康かと聞かれたので、入院中ですと応えておいた。


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家人の作品


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鈴木大有先生の作品


 16時30分、門限(外出許可届けを13:00~16:30と申請)ぎりぎりで病室に戻る。最後は早足で階段を登ったので息が切れた。


 17時、血糖値測定。213。やっぱり運動をすることで血糖値を下げられるようだ。外出しない日(運動しない日)をつくってみて、その差を検討してみたいところ。このように自分の身体(の内部)を数値化して把握するのは、知的好奇心をくすぐる行為だと考えている。ツボに入ると、例えば「体重が減ることで、各種数値が良好になっていく」という変化に快感を覚えて、もっと痩せようという意識が芽生えたりする。

 17時45分、夕食到来。超速効型インスリン6単位。


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◆ごはん195g、紅鮭、漬物、野菜汁


 今夜の夕飯はずいぶんとメシが進むおかずで、紅鮭も漬物も汁物もおいしかった。入院中はいつもの四分の一くらいのスピードでゆっくり食事しているのだが、思わずがつがつと早めし喰らいをしてしまった。胃もたれ。漬物(しば漬け)の尖った味が最高にうまいと感じた。ふだん外食などして、まるいだのからいだのうまみだの批評家気取りで無駄口を叩いている割には、しば漬けを食べて喜んでいるのだから、その程度の舌なのである。が、山口美江のように「紫葉漬け食べたい」と心底思うのであった(フジッコのCMより)。


 21時、就寝前の血糖測定。297。

 今夜もあの道具(図版)を見せて湿布を貼ってもらう。今夜の看護師さんにも「これはいい」との評価をいただく。マグネットボードとマグネットシートでつくれば、誰でも使ってもらえるようになるかも。すでにスマホアプリにありそうだね。

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プロフィール

高山潤
函館市および道南圏(渡島・檜山)を拠点に活動するフリーランスのライター、編集者、版元、TVディレクター、奥尻島旅人。元C型肝炎患者(抗ウィルス治療でウィルス再燃、インターフェロン・リバビリン併用療法でウィルス消滅で寛解)、2型糖尿病患者(慢性高血糖症・DM・2009年6月より療養中)。酒豪。函館市(亀田地区)出身、第一次オイルショックの年に生まれる。父母はいわゆる団塊世代。取材活動のテーマは、民衆史(色川史学)を軸にした人・街・暮らしのルポルタージュ、地域の文化や歴史の再発見、身近な話題や出来事への驚きと感動。詳しくはWEBサイト「ものかき工房」にて。NCV「函館酒場寄港」案内人、NCV「函館図鑑」調査員(企画・構成・取材・出演・ナレーション)。


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