夜中にトイレで2度起きる。あとはしっかり睡眠。6時起床。便秘。
体重測定102.2kg(前日比-0.3kg)。これまでの入院時のように気持ちよく体重が減らない。このペースだと退院までに5%すなわち5kg痩せるのは難しいかもしれない。
7時、血糖値測定。225。やはり高い。
7時53分、朝食配膳。インスリン注射。
◆ごはん195g(半分残す)、味噌汁、玉子焼き、ほうれん草の胡麻和え、大根かに風味くずあん、ふりかけ、牛乳。
かに風味の大根を食べたら気持ちが悪くなる。カニか。思わず食べてしまったのは失敗だった。
9時、血圧112/66。看護師さんに「NCVにお勤めなんですか? 昨日、契約をしたんですよ」と言われる。会社のかわりに丁重な御礼を伝えておいた。俺も契約代理店をやってインセンティブをいただこうかしら。
午前中は仕事の書類と資料の整理。
いつものように外出届をもらう。申請内容を書き終えたころに看護師さんがやって来て、「今日から点滴なので、外出はできないかも」と。予想外の展開。さっそくネット検索をすると、インスリンの点滴というものがあるらしい。血糖値が下がらないので、次の段階に進んでしまったようだ。
11時、点滴が始まる。
右腕に刺して失敗。左腕に刺して失敗。ベテランの看護師さんが登場して成功。ここから6時間かかるという。点滴台をがらがらと押しながら動き回ることもできるのだが、いかにも病人らしい(病人なんだけど)点滴のビジュアルにやられて、なにごとも億劫になる。動きもぎこちない。
ことここに至ってようやく大いに反省している。
12時、血糖値測定。228。
12時24分、昼食が来た。
◆ごはん195g、豚肉(かすかなガーリック風味)、ポテトサラダ。
豚肉は奇跡のように脂気なし。ポテトサラダがおいしかった。隠し在庫のふりかけをかけて米を食べきる。下膳する気力はなし。看護師さんに食器を下げてもらう。
いつもはここで出かけてしまうのだが。久しぶりに午後の病室に滞在となったが、15時くらいまではとにかく騒がしくて賑やかだ。函館の駅前よりも人口密度が高かったと思う。
14時、主治医回診。今日はひとりで来てた。病状についての説明。
高血糖が続いているのは「糖毒性」が原因だろうということ。糖毒性とは高血糖状態が長く続いてきた(放置してきた)ことで、膵臓からのインスリンの分泌が低下したり、インスリン抵抗性(効きにくくなる・鈍感になる現象)があらわれたりすること。
まずは、この糖毒性をリセットするために、インスリンの量を増やしていくのが直近の治療方針。点滴もそのひとつ。「インスリンも入っていますが、あとは生理食塩水ですので、なんというか体液を薄めるみたいなものです」という説明がおもしろかった。血液検査の結果で中性脂肪が700以上あるようで、どんだけ不摂生を続けてきたというのか。
点滴をする時間帯はいつでも良いという言質もいただく。外出後が良いでしょう、ということだったので、明日からも点滴が続く場合には17時からにしてもらおう。
16時半、家人が来訪。ピーさんの話をして帰る。
17時、血糖値測定。243。
17時48分、夕食配膳。食事前に点滴は終了していたが、看護師さんたちが忙しそうだったので、そのまま食事に。すこし血液が逆流してるのが目に入ってめまいがする。
◆ごはん195g、味噌汁、サバの南部焼き、豆腐あんかけ。キャベツ千切り。
「南部焼き」というのは、胡麻(すりつぶしていない)を加えたタレに魚や肉を漬けてから焼くものらしい。そう言えば、南部煎餅も胡麻がまぶしてあるな。胡麻はあのあたりの特産ということだ。
キャベツの千切りは家人にお願いして、コンビニから買ってきてもらったもの。ドレッシングがわりの味ぽんとともに。生野菜が食べたくて。うまい。
18時20分、ようやく点滴をはずしてもらえた。
看護師さんが「明日も点滴はあるかもしれないので、針はこのまま・・・」と言いかけたところを、間髪を入れず、やや被せ気味に「いやです」と返答。しかも強めの口調で。このような意思表示は、入院中の自分としては珍しいことなのだが、さすがに明日まで針が刺されたままというのはイヤだったので。たとえまた刺すときの痛みがあるとしても、だ。看護師さんも(強い意思表示に)驚きつつ「そうですよね」と同意。
患者が看護師に望んでいるのは「技術」と「温情」だと考えている。看護技術だけが完璧でも、患者の気持ちを汲み取れない看護師が「優れている」とは言えないだろう。ニコニコしながら何度も採血を失敗する看護師もイヤではあるが。もうひとつあればいいなと思うのが「対応力」だ。
21時、血糖値測定。233。インスリン12単位を注射。
今夜も湿布を貼ってもらう。やはり「便利」と高評価。
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