2017年12月9日(土)糖尿病・腎臓病での入院 9日目

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 左腕の点滴針が気になって何度か目が覚める。それでも懸念していたほどではない。朝方すこし寝る姿勢が乱れていたのか首に鈍痛を感じた。
 6時起床。体重測定102.3kg(前日比+0.2kg)。なんてこった。増えてやがる。空気を吸っても水を飲んでも太ってしまう俺様の身体が恨めしい。昨夜のハンバーグが巧妙な罠だったのか。
 7時、血糖値測定。162。入院後の最低値を更新。それでもあと60は下げる必要があるということか。まだ点滴は続くのだろう。気が滅入る。

 7時51分、朝食が配膳される。直前にインスリン注射。

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◆ごはん195g(半分残す)、味噌汁(とろろ昆布)、蒸し天かま(三分の一残す)、おひたし(山吹和え)、うの花、牛乳。生野菜(千切りキャベツ)を追加。

 9時30分、血圧測定134/77。測定中は話しかけないでほしい。すこし数値が上がるのよ。
 昨日の日記(ブログ)を書いた後は、これまでの検査数値をエクセルにまとめていた(下記画像)。2003年12月からの検査数値をまとめて記録してあるのだが、現在がもっとも悪い状態だ。実はここ1年分のデータ入力をサボっていたのだが、入力しながらあまりの酷さに愕然とした。

triage.jpg
◆事故や災害現場で負傷者が同時多発したときに使われトリアージタッグを真似て、検査数値を深刻度(進行度)に合わせて色分けしている。無色→黄色→橙色→赤色→黒色の順。トリアージタッグの場合、黒色はカテゴリー0で死亡。

 そんなことをしているうちに昼食どきに。
 12時、血糖値測定。192。
 12時32分、お昼の時間。インスリン注射

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◆ごはん195g、親子とじ、のり和え。

 また献立表と違う。コロッケと書いてあったが。揚げ物が出てくるのは奇跡と言っていい。それだけに、献立表で見つけるたびに期待してしまうのだが。掲示してある献立表には「常食」と「全粥食」があるのだが、常食メニューに脂質が高そうな料理がある場合は、どうやら全粥食のおかずに差し替わっていることが多いようである。

 点滴があるのか、ないのか。わからないまま点滴針は刺さったまま。外出(運動療法の実践と検証)もできない。すこしいらいらしつつ仕事をする。

 16時過ぎ、看護師から「今日は点滴がないので、針を外しましょうか?」と言われる。本日の点滴がない、という判断はいつの時点で下されたんだよ、と問いたいのをぐっとこらえて、刺され損でした、と小さくつぶやいて腕を差し出す。

 17時、血糖値測定。192。昼食前と同じ数値だ。
 17時50分、夕食到来。お魚大きい!

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◆ごはん195g(四割残す)、鮭ゆず味噌焼き、かぼちゃあんかけ。生野菜(千切りキャベツ)を追加。

 夕食後、便通あり。腎臓の薬の影響で便秘なのだが、久しぶりに七割ほどの快便感。ただ、便が硬くてお尻が痛くなった。おかげさまで痔ではない。

 21痔じゃなくて21時、血糖値測定。175。

 家人は勤務先の忘年会とのこと。しかも、病院のすぐ近くの居酒屋で。俺が入院してから二度目の酒席だ。うらやましい。うらめしい。22時半ころ、いつものバーでひとり二次会をしているとメール報告。ちくしょう。1時前に帰宅したというメールが届いていたが、そのころは俺は夢の中。

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プロフィール

高山潤
函館市および道南圏(渡島・檜山)を拠点に活動するフリーランスのライター、編集者、版元、TVディレクター、奥尻島旅人。元C型肝炎患者(抗ウィルス治療でウィルス再燃、インターフェロン・リバビリン併用療法でウィルス消滅で寛解)、2型糖尿病患者(慢性高血糖症・DM・2009年6月より療養中)。酒豪。函館市(亀田地区)出身、第一次オイルショックの年に生まれる。父母はいわゆる団塊世代。取材活動のテーマは、民衆史(色川史学)を軸にした人・街・暮らしのルポルタージュ、地域の文化や歴史の再発見、身近な話題や出来事への驚きと感動。詳しくはWEBサイト「ものかき工房」にて。NCV「函館酒場寄港」案内人、NCV「函館図鑑」調査員(企画・構成・取材・出演・ナレーション)。


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