2017年12月11日(月)糖尿病・腎臓病での入院 11日目

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 入院初日から続いていた眠れないほどの痛みは、その後の工夫(寝る姿勢の探求・ふだんの姿勢の改善・湿布の貼付など)の効果もあって、睡眠を妨害するほどではなくなった。首・肩・背中の痛みは続いているが、通常営業の範囲内である。上半身の筋肉痛は、思い起こせば中学生のころから続いている。そういうものだと思って生きてきた。

 6時起床。体重測定101.2kg(前日比−0.5kg)。正確な体重測定を始めた入院2日目の朝の体重からだと2.1kgの減量だ。1日平均200g弱ずつ減っていることになる。
 7時、採血。血糖値測定156。起床時としては入院後最小値を更新。昨晩の就寝時よりも下がっていた。前回の入院までは、インスリン注射なしで血糖をコントロールできたのだが、今回はすっかりインスリンに頼ることになってしまった。
 糖毒性を解除できた(インスリンが正常に効くようになる)後は、食事+運動+経口薬の治療法に戻ることができるのだろうか。それとも、今後は死ぬまでインスリン注射を必要とするのか。どんどん機能が低下している腎臓との兼ね合いもあって(薬は腎臓機能にダメージを与える)、後者の選択をすすめられる気がしているので、ちょっとずつ覚悟は決めているつもりだが、まだかすかに「どうにかなるのでは」と淡く期待している自分もいる。
 インスリンの分泌が充分におこなわれているかを確認する膵臓の検査結果がまだ出ていないので、そこからの判断となるだろう。

 7時40分、朝食。インスリン注射。

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◆ごはん195g(半分残す)、肉じゃが、ツナおろし、おひたし、ふりかけ(在庫へ)、牛乳(在庫へ)。生野菜(千切りキャベツ)を追加。

 午前中、ブログを書いた後は原稿執筆前の資料整理。入院時にひとやま掴んで持て来た資料をベッドの上に並べて、メモをとりながら整理する。なかなか原稿を書く気が起きないときは、とりあえず関連の「作業」をして気分が乗るのを待つしかなし。

 12時、血糖値測定。173。
 12時30分、昼食。インスリン注射。

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◆ごはん195g(半分残す)、鶏肉の磯部揚げ、ふき炒め、牛乳(在庫から)。生野菜を追加。

 今日は午後からの外出を控える。
 時間も差し迫ってきたし(越えているような気もするが)、いよいよ原稿に手をつける。書き始めると、ほどほどの勢いに乗ることができた。ベッドの上には引き続きが広げられている状態。

 必要なこと以外は話しかけるな、という雰囲気が出ているのか、めったに看護師さんから世間話をふられないのだが、今日は珍しく治療以外の会話をした。ベッドの上の資料が目に入ったようで「奥尻町となにか関係があるのですか。わたし奥尻町の出身なんです」と。旧姓を教えてもらって「青苗ですか?」と問うと、その通りですとのこと(偶然当たった)。すでに島に実家はないが、お盆には日帰りで墓参りをしているという。

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家人に送ってもらったピーさんの写真。お気に入りの小菊と。

 14時40分、主治医回診。「だんだんと普通の糖尿病患者になってきました」「自前のインスリンはまだ大丈夫なので、このまま正しい食事と運動を続けることができれば、インスリンは必要がないかも」「2型糖尿病の場合は1日に2回の血糖値測定が保険診療内」などのやりとり。どうやら、俺の膵臓はまだ健気に働いていたくれたようだ。退院後、その正しい食事と運動とやらを継続していけるのかどうか。そのためにはどうしたらよいのか。課題山積である。

 16時半、原稿を三分の一ほど書きあげて、頭が働かなくなったので仕事おしまい。ほどほどに集中できた。でもまだ先は長い。

 17時、血糖値測定。179。運動はしなかったが、大きく上昇はしなかった。
 17時50分、夕食が来る。インスリン注射。

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◆ごはん195g(半分残す)、擬製豆腐、カボチャ煮、きんぴらごぼう、煮豆(甘い)。

 ああ、前回の入院でも出たな。擬製豆腐(ぎせいどうふ)。豆腐を崩して、他の食材(肉とか野菜とか)を混ぜて、ふたたび整形したもの。見映えは悪いけどおいしい。あんがかかっていた。

 19時半、院内のローソンでお買い物。ウーロン茶と生野菜(千切りキャベツ)を購入する。海藻入りサラダもおいしそうだったが、キャベツの1.8倍もするので断念。
 ちなみに、病院の食事は1食360円(課税世帯)。近年、100円ずつ値上がりしていて、2015年度までは260円、2018年度からは460円になるそうだ。460円はさすがに高く感じるね。すき家の「おしんこ納豆定食」は320円、サラダを付けて460円。まぁ、同じものばかり食べてはいらないから、日々のバリエーションが多いという点では、この料金でもありがたいのかも。もちろん自宅で調理した方が安く上がるだろうけど(一汁一菜なら)。

 22時くらいまで、行きつけのバーのWEBサイトづくり。WordPressを導入してみたが、いま自分のブログで使っているMTよりは使いやすく感じる。分厚いマニュアル本を読まなくても、どんどんつくっていける。

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プロフィール

高山潤
函館市および道南圏(渡島・檜山)を拠点に活動するフリーランスのライター、編集者、版元、TVディレクター、奥尻島旅人。元C型肝炎患者(抗ウィルス治療でウィルス再燃、インターフェロン・リバビリン併用療法でウィルス消滅で寛解)、2型糖尿病患者(慢性高血糖症・DM・2009年6月より療養中)。酒豪。函館市(亀田地区)出身、第一次オイルショックの年に生まれる。父母はいわゆる団塊世代。取材活動のテーマは、民衆史(色川史学)を軸にした人・街・暮らしのルポルタージュ、地域の文化や歴史の再発見、身近な話題や出来事への驚きと感動。詳しくはWEBサイト「ものかき工房」にて。NCV「函館酒場寄港」案内人、NCV「函館図鑑」調査員(企画・構成・取材・出演・ナレーション)。


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