子どものころ、日曜日の昼食は「いもの塩煮」だった。
大鍋のふたを開けると、もありと上がる湯気。
うまそうに粉を吹いたジャガイモを箸でつかみとる。
崩してしまったら負けだ(と自分の心のなかで決めている)。
小皿にとって、バター、マヨネーズ、もしくは塩辛を乗せる。
はふはふと食べると、ジャガイモは口の中でほつれていく。
たまに、口の上(口内の裏上?)をやけどする。
おいしくておいしくて、
次々とジャガイモを飲み込むように食べていく。
かならず喉が詰まって、
そいつを冷たい牛乳で流し込むのが快感だった。
◆できたて。
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