糖尿病【入院】日記の最近のブログ記事

6時半起床。そのまま布団をかぶりだらだら。
入院をしていても月曜日は憂鬱なのかもしれない。
便通なしのまま体重測定98.85kg。がっかりの300g増。
 昨日こっそり汁粉を食べていなければ。
 自宅から戻ってくるときに、ちゃんと歩いていれば。
 夕食にサラダを追加して食べていなければ。
 などと、後悔の蓄積が体重に反映されるわけで。
明日の計測に期待しよう。退院までに98kgは切りたいが。

さてこそ朝食。


米             195g(半分残す) 2単位:160kcal
焼き魚(カラフトシシャモ) 2尾 1単位:80kcal
味噌汁(豆腐とネギ)    1杯 0.5単位:40kcal
白菜炒め(挽き肉入り)   1皿 1単位:80kcal
とろろ芋          1杯 0.5単位:40kcal
牛乳            180ml(飲まずに保管)
ふりかけ          1袋(使わず)
【5単位:400kcal 7時50分】

シシャモは子持ちでした。
あんなにひょろっとしているのに、2尾でしっかり1単位80kcalなんだな。

この「1単位」という表現は、
糖尿病の食事制限(食事療法)でおなじみの目盛りだ。
1単位とは80kcalであることを示している。
たとえば、お米(炊いたご飯)50gが1単位、つまり80kcalとなる。
家では0.1g刻みで計測できるスケールを使っているが、
なれてくると自分の目がスケールになって
盛りつけられたお米を見ただけで単位数(カロリー量)がわかるようになる。
コツはちょっと多めに見積もるということ。
日本人の食事はお米が基本だから、この単位にしたと見聞きした記憶がある。
たしかに、もうちょっと食べたい、とシャモジですくう量が、
だいたい50gなのでわかりやすい。

香川芳子 編『七訂食品80キロカロリーガイドブック』(女子栄養大学出版部)
 これは最新版。ぼくが最初に購入したのは『五訂』版だった。
 五訂とか七訂とかは、食品のカロリー量を収載した報告書
 『日本食品標準成分表 2015年版(七訂) 』に由来する。
 いま気がついたが、この報告書は厚生労働省ではなく文部科学省の所管なのね。

吉田美香 著『簡単!食品カロリー早わかりBOOK―』(主婦の友社)
 こちらは五訂準拠なので版が古いが、いまでも充分に役立つ。
 たぶん最新版の類似書もあるだろう。

これらは最初の入院直後に購入した書籍。
食材ごとに1単位80kcalの大きさが写真で紹介されていたり、
調理で使う実用量(1個・1尾・1杯・1人分など)のカロリーだったり、
おりにふれてぱらぱらと本をめくっていると、
お米以外の食材も適正な分量が自然と身についてくる。
それをふだんから活かせるかどうかは、
ぼくが身をもって実践の難しさを証明しているわけだが。

食材のカロリーをより手軽に調べる(だけ)なら、
こういうときこそインターネットとグーグルの出番である。
まず、グーグル検索の(おそらく)基本機能として、
おもな食材のカロリーが表示される。
さらに、ほぼどんな食材でも、しかも実用性の高い単位で、
カロリー情報を提供してくれるサイトがある。
初回入院時(2009年)にはすでにあったので、息の長いサイトである。

糖尿病の重症度、身長と体重、年齢・性別・日中活動量なども勘案して、
患者それぞれの適正なカロリー摂取量が決められている。
例えば、ぼくが初めて入院したときは23単位1840kcalという指定だったが、
今回は主治医と相談をして21単位1680kcalにしてもらった。
毎日の記事の最後に1日の総摂取カロリーを記載しているが、
そこからもわかるように、わざと指定の食事量から減らしている。
 入院すると意識が変わるので、それほどムリには感じていない。
 「せっかくお金を使って入院しているのだから」的な感覚。
具体的には、ほぼ毎回ご飯を半分(4単位→2単位)残すという方法で。
これはもう単に、早く体重を減らしたいという焦りからである。
お仲間の皆さんにはおすすめできない。
とくに、低血糖症状を起こす薬を飲んでいる人は厳禁だ。
ただ、慣れてくると自分でいろいろ工夫をしたくなってくるものなのです。
飽きてしまって途絶や諦観してしまうよりは、
すこし間違っていても探求する方が前途は明るいと思うのであります。


9時、血圧測定117/70。
看護師に「血圧が下がると、日常でふらつきを感じる」と伝える。
ふーんという顔をされて、頻繁に感じたらまた伝えて、と言われる。
どこからが頻繁になるのだろうか。よくわからない。
ただ、血圧が低くなると登場してくる症状ではある。

はたして昼食。


エビピラフ         195g(半分残す) 2単位:160kcal
チキンカツ         1個(衣は剥がす) 2単位:160kcal
大根サラダ         1皿(野菜はカロリー計算せず)
牛乳            180ml 1.5単位:120kcal
【5.5単位:440kcal 12時25分】

たしか、小学校か中学校の国語の教科書に、
ピラフとはなにかを説明する文章があったような記憶があるが。
どうだったかしら。

献立表ではメンチカツだったが、かじってみるとチキンカツだった。
肝心の衣がべっとりとしていて、
20時過ぎのスーパーの総菜コーナーにある半額の揚げ物感がたっぷり。
喜びを感じないものからカロリーを摂取するのは悔しいので、
衣をぺろりと剥ぎ取って食すことにする。
中から出てきた鶏肉の不自然なカタチに驚愕しつつ食べる。
なにか見てはいけないものを白日の下にさらしてしまった感じがする。

13時11分、待望の便通あり。
ありがとう。ありがとう小腸、ありがとう大腸、ありがとう肛門。
刺激の少ない毎日を過ごしていると、
ほんの些細なことに幸せや達成感を強く感じるようだ。

14時40分から管理栄養士さんによる栄養指導。
以前は毎月の診察のたびに指導を受けていたのだが、
主治医が変わり懇意の管理栄養士さんもご退職されてしまって、
指導を受けることがなくなってしまった。
今回は新たな病気も加わったので、
あらためて指導を受けたいと、こちらから主治医に申し出た。

管理栄養士の役割でイメージしやすいのは、
病院や学校での給食(集団への食事提供)を、
とくに栄養という観点に配慮しながら管理する仕事だ。
メニューやレシピづくりということだろう。
また、個々(患者などの相談者)に対して、
栄養状態を把握した上で健康的な食事内容を指導する仕事もある。
病院や保健所で活躍している管理栄養士はこちらの仕事がメインのはずだ。
病院内においては、すべて医師の指示のもとにおこなわれる。

この病気をきっかけに、何人かの管理栄養士と知り合いになって、
一緒に仕事もさせてもらったりもしたが、
どの方もコミュニケーション能力がすごく高いようである。
食事は生きるための基本中の基本の活動だ。
誰もが食べるし、食べることは生きることであり、楽しみでもある。
だからこそ、ここに「指導」するのは難しいことではないかと思う。
病気のことを考えるとこれは控えてください、
栄養面からはお嫌いでも頑張って食べてください、
などと言われてハイそうですかと素直に従う人は大人も小人もまれだろう。
そういう意味では、説得力をもって(どうにか言いくるめて)
健康的な食事(それは概してつまらない食事内容である)をさせるためには、
相当な対話スキルが必要だと思う。
今回もそんなことを感じながら管理栄養士さんの話を聴いた。
また、なにか仕事につなげられないかな。
おもしろくて役に立つという切り口で。絶対に需要はあるんだよね。

今回の栄養相談でいただいた格言をひとつ。
「おいしい、ちょうどよい、その一歩手前の塩加減」。

栄養指導が予定よりも長引いたので、
今日の散歩(運動療法)はナシということに。小雨模様でもある。
もうすぐ大晦日と思えないほどの外気温だ。
あの雪はすっかり消え去ってしまった。

いかにも夕食。


米             195g(半分残す) 2単位:160kcal
ホッケの幽庵焼き      1皿 1.5単位:120kcal
フキの油炒め        1皿 1単位:80kcal
のり佃煮          1袋(使わず)
牛乳            180ml(隠し在庫より) 1.5単位:120kcal
【6単位:480kcal 17時50分】

「幽庵焼き」というのは、
醤油と酒とみりんのたれに漬け込んだ魚を焼いた料理だそうで。
江戸時代の茶人が考案したレシピのようだ。
魚があんまりおいしくないので、その魅力は伝わってこなかったが。
幽庵の感動を共有してみたかったね。それはまたこんど。


さて、今日の栄養指導で入院中の用事はおおむね完了した。
今後の治療方針について主治医と話し合って、
あとは次回の診察予約を決めて退院するだけである。
実際ところ明日にでも出所してしまって良いのだが、
せっかくの残りの2日半を有意義に使いたいと思っている。
仕事以外で。

入院の効用は、内科的・外科的な治療だけではなくて、
いつもとは違う流れの時間のなかで「内省」できることではないだろうか。
だから、ベッドに寝転んでテレビばかり見るのはお金と時間の無駄だ。
入院したからこそできることを、それぞれに見つけるべきだと思う。

【本日の食事量総計】
18単位:1440kcal(設定値:21単位1680kcal)
同室の患者のうめき声で何度か起こされる。
眠り足りない感じで6時半起床。
便通がないままあきらめて体重測定98.65kg。
それでもすこし減ったかと納得しようとしたところで便通あり。
体重を再計測して98.55kg。なんだよ100gかよ。

今日の朝食はなんでしょう。


米             195g(半分残す) 2単位:160kcal
味噌汁(ふのり)      1杯 0.5単位:40kcal
魚肉ソーセージ炒め     1皿 0.8単位:64kcal
おからサラダ        1皿 0.4単位:32kcal
ツナとほうれん草      1皿 0.8単位:64kcal
味つけ海苔         1袋(使わず)
【4.5単位:360kcal 7時45分】

すいぶんとモサつくポテトサラダだなと思ったら、
ふたくち目で「おから」だと気がつく。
俺としたことがぬか喜びしたぜ。いや、おから喜びか。

日曜日ということで、病棟はゆっくりした雰囲気。
入院して3度目の日曜日。早いものだ。来週の日曜日は2017年である。

午前中は検査データのまとめ。
治療項目に腎臓病が加わったので、
過去の蓄積から関係するデータを抜き出して一覧表に書き加えていく。
素人ながら、なんとなくの傾向は見えてきたようだ。
それらのことは、なんとか退院までに別項で書きたいと思う。

今日の昼食はどうでしょう。


米             195g(半分残す) 2単位:160kcal
鶏肉のソテー        1皿 2単位:160kcal
カリフラワーのサラダ    1皿(野菜はカロリー計算せず)
牛乳            180ml(飲まずに保管)
【4単位:320kcal 12時25分】

献立表にはパンとハンバーグとありましたけどね。
母さん、ぼくのパンとハンバーグは、どこへ行ってしまったんでせうね。


天気も良いので自宅まで散歩(運動療法)。
息が弾むくらいの速歩で30分かからずに自宅到着。
パンツ一貫で体重測定をしたら98.5kgだった。

お年玉用の図書カードが届いていた。
現金を渡して玩具や菓子に使われるよりも、
書籍(絵本でも漫画でもいい)を買ってもらう方がすこしは役立つだろう。
ということで、ポチ袋には図書カードを入れる。
うちには子どもがいないので毎年毎年お正月は吸い取られるばかりだ。
しっかり香典で返してほしい。生前葬にしよう。

すこし肩や背中に痛みをおぼえるので、
風呂に入って温熱療法を施すことにする。
雑誌を読みながらあずましく入浴。うへー、と声が漏れる。
立ち上がったときに、ほんの1、2秒だが視界がブラックアウトする。
血圧を低く制御しているときはいつもこうだ。
そう言えば今日朝の血圧測定は106/73だった。

冬至の恨みをひっそりと自宅で晴らす。
間食をすることにした。

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お汁粉           1杯 3単位:240kcal
チョコデザート       半分 1単位:80kcal
【4単位:320kcal 12時25分】

病院までの戻りも歩くつもりだったが、
風呂に入って運動意欲が霧消してしまったようだ。
同方向へ移動する用事のあったかみさんのクルマに同乗して、
病院までらくちん移動。カロリーを消費せず。

今日の夕食はいかがでしょう。


米             195g(半分残す) 2単位:160kcal
味噌汁(ニラ)       1杯 0.5単位:40kcal
煮魚            1皿 1.7単位:120kcal
肉野菜炒め煮        1皿 1単位:80kcal
生野菜サラダ        1皿(野菜はカロリー計算せず)
ドレッシング        1袋 0.3単位:24kcal
【5.5単位:440kcal 17時50分】

1階のローソンで購入した「生野菜サラダ」でお腹いっぱいにしてしまった。
せっかく縮んできた胃が、また広がってしまったかもしれない。
前回、1単位80kcalもあるドレッシングを選んでしまったので、
今回は慎重に内容を確認してノンオイル青じそドレッシングを選択。
勢いでビール風ノンカロリー飲料も開栓。
そろそろ冷蔵庫内を整理するという意味合いもあるが。
でも、明日の体重は減っていないだろう。


【本日の食事量総計】
18単位:1440kcal(設定値:21単位1680kcal)
※お汁粉なども入っています。
6時半起床。頭痛がする。
ずーと歯を食いしばって寝ていたような感じ。
体重測定98.9kg。前日から100g減って、入院初日から7.0kg減。
便通はなし。

朝食、いらっしゃい。


米             195g(半分残す) 2単位:160kcal
味噌汁           1杯 0.5単位:40kcal
ボイルウインナー      1本 1単位:80kcal
アスパラサラダ       1皿(野菜はカロリー計算せず)
切り干し大根煮       1皿(野菜はカロリー計算せず)
牛乳            180ml 1.5単位:120kcal
【5単位:400kcal 7時45分】

よしよし。ほぼ献立の通りだ。
病院での食事もあと16回となった。
そろそろ牛乳の隠し在庫の整理を始めるタイミングだな。

朝食後は仕事の事務処理。
ご請求の数々をネットバンキングで送金していく。
開業当初から活用しているが、ATMに並ぶ必要もなく便利なもんだ。
とくに使用料もかからないし。
年々セキュリティー対策がめんどうにはなっているけれど。
みるみるうちにお金が消え去ってしまった(実際には月曜日の朝にだけど)。


11時、主治医の回診。

3度目のターゲス(血糖日内変動)については入院の成果が出た数値に。
今回の入院でも、抑制された食事内容と継続的な軽運動によって、
血糖は大きく改善されることがわかった。
インスリン抵抗性への懸念もあるが、まだ膵臓は機能しているようだ。

血液検査の結果も、おもに食事が影響する数値については、
軒並み正常値もしくは正常値に近づいた。
これもまた毎回の入院と同じ傾向をたどっている。

腎臓に関する変化はとくになし。もちろんそうだろう。
クレアチニンは2.08、eGFRは29.6ということで、
慢性腎臓病(CKD)の重症度分類はG4(高度低下)のまま。
「遠からず人工透析は避けられない」という所見。
腎臓病の進行を抑える薬としては、
クレメジン(活性炭で体内の毒素を吸着する作用のある薬)のみとのこと。
医療技術が進んだ現代でも腎臓を治す薬はないのだ。
糖尿病の薬としてメトホルミン(薬剤商品名:メトグルコ)を使ってきたが、
いまの腎臓の状態を勘案して入院後すぐに中止となった。
これは腎臓への影響を考えると、
もうすこし早めに中止すべきだったかもしれない。
「腎臓専門医に診てもらって、
 糖尿病、高脂血症、高血圧、それぞれの薬から
 腎臓に負担が少ないものを検討してもらう必要があるでしょう」
「むかしは腎臓病になると、医者もそこまでとあきらめたものですが、
 いまは進行を抑え、人工透析に進むのを遅らせるような努力をします。」

こちらから過去のデータを示して、
体重と腎臓病の相関関係(体重が増えると数値も悪化する傾向)を指摘し、
幼少のころからのタンパク尿についても改めて話すと、
「おそらく、生まれたときから腎臓の機能が弱かったのかもしれません。
 肥満によって糖尿病が進行し腎臓病に悪影響を及ぼすわけですが、
 高山さん程度の糖尿病では、ここまで悪化しないと考えられている。」
という推論もありうるということだった。

自業自得と仕方なさと、半分半分の痛み分けってところか。
腎臓病患者は死ねと放言したフリーアナウンサーには、
どうにか半殺し程度で済ませてもらえそうである。


星野さんから電話。この病院での診察があったそうで。
ドトールでコーヒーをご馳走になる。
三回目の抗がん剤投与を終えて、やはりあちこち影響はあるようだ。
いまのところ頭も口も達者だし、あれこれ走り回ってもいるので、
こちらがてっきり勘違いをしそうになるが、
長くはない余命宣告も頂戴している立派な末期癌患者である。
どう生きるか、どう生きたいか。考える機会をもらった気がしている。

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星野さんと面識のある人はご本人からの直接購入をおすすめします。
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函館・近郊在住の皆さんは下記の取扱店で。
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コンパクトかつ高精細。
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お手元に置いておけるのは魅力だろう。
なによりも、古地図という視点から「函館の歴史」を概観できる。
各ページおよび巻末の解説を、ぜひ読んでいただきたい。

30分ほど話して星野さんとわかれ、
入れかわりにかみさんが荷物を持ってやってくる。

そしてすぐに昼食。


カレーピラフ        1杯(半分残す) 2.5単位:200kcal
ポテトグラタン       1盛 1単位:80kcal
鶏肉            2口 1単位:80kcal
サラダ           1皿(野菜はカロリー計算せず)
チョコデザート       1個(残して夕食へ)
【4.5単位:360kcal 12時35分】

お、本気を出した。
カレーだ。たしかにカレーの味だ。うまい。
半分残すのが辛かった(かみさんがおいしくいただきました)。
奇跡のようなチョコデザートは夕食の楽しみに残しておくことにした。
こんなに素晴らしいメニューでは、退院後の楽しみが薄れてしまう。
シャンメリーもほしかったね。

食後は散歩。寒いが天気は良い。
いまごろになって手袋(スマホ操作対応)を購入する。
これまでは左手だけはいて(北海道ことば)、
右手は素手でiPhoneをいじっていた(ポケモンGO)のだが、
病院に戻るころには凍傷にでもなりそうな冷えっぷりだったので。
買おう買おうと思って買いそびれていた。

途中、丸井今井をひやかす。
かみさんは来月の旅行用にと、薄手だけど暖かいズボンを購入してた。
どこかでお茶でもしようかと店内をさまよっていたら三宅くんに遭遇した。
3階にある「喫茶ジョリー」に入る。

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素早くメニューを下げられてしまったので、
なにがあったのかは判然としないが色々そろっていた。
なんとかいう特別な豆のコーヒーを飲む。うまい。
アップルパイは果実感が活きたままで、たいそう美味しかった。
そうです。かみさんが食べてた。

16時半に帰院。鼻水がたっぷり。
看護師さんに「いつもよりお早めね」と言われる。

土曜日しかも12月24日。夕食はこちら。


米             195g(25%残す) 3単位:240kcal
豚味噌焼き         1皿 2.5単位:200kcal
もずく酢          1皿(野菜はカロリー計算せず)
おひたし          1皿(野菜はカロリー計算せず)
牛乳            180ml(隠し在庫を飲む) 1.5単位:120kcal
【7単位:560kcal 17時50分】

豚肉しかも味噌漬け!
入院中はふだんの2〜3倍ゆっくり食べるように心がけているのだが、
今夜だけはブレーキがきかずにがつがつと食べる。
なんという多幸感! なんという罪悪感!
あまりに勢いよく食べ過ぎたのか、胃もたれを感じ始めて、
夕食のお楽しみにしておいたチョコデザートを食べられず。
さらに、食後すぐにベッドに横たわって眠ってしまった。

消灯間際に起き出して、ブログの続きを書き始める。
近くの病室(個室)からアラーム音が10分ほど鳴り続いて、
どうなることかとヒヤヒヤしながら。


長いと思っていた入院も、残すところ5日間となった。
そろそろ病気について現時点での総括をしておくべきだろう。
これまで蓄積してきた検査データなども提示しながら、
これからどうなっていくのか、どうしていくべきなのか。
まとめながら考えて行くことにする。
というか、仕事もそれくらい熱心にやれよ!
誰かに言われる前に自分でつっこんでおきます。

【本日の食事量総計】
16.5単位:1320kcal(設定値:21単位1680kcal)
5時半に起床。安静尿を採取。
6時半、体重測定99.0kg。
ようやく今年春の体重にまで戻した。
過去2年だと95.6kg、
治療を始めてからだと2009年12月24日の86.2kg、
日記の記録だと1998年1月24日の77.8kgが最軽量となる。

7時、ターゲス。1回目の採血。
神の存在を信じたくなるくらい痛くない採血。
ずっとこの看護師さんに採血してほしい。

そんな夢想をしているうちに朝食。


米             195g(半分残す) 2単位:160kcal
味噌汁(豆腐)       1杯 0.5単位:40kcal
焼き魚(サバ)       1切 1.5単位:120kcal
キャベツの炒め煮(ひき肉) 1皿 1単位:80kcal
おひたし(モロヘイヤ)   1皿(野菜はカロリー計算せず)
牛乳            180ml(飲まずに保管)
ふりかけ          1袋(使わず)
【5単位:400kcal 7時45分】

「ふりかけ」添付のさじ加減がよくわからない。
今朝はおかずが多いほうだと思うのだが。

9時半、バイタルの確認。
血圧121/71。書き忘れた昨日は118/73。
本日2度目の採血。今回も痛くない。素晴らしい。

ゆっくり立ち上がらないと、すこしふらっとする。
でも、これ入院前からあった症状のような気もする。
低血糖傾向のときに起きる「めまい」だろうと思っていたが、
腎臓が弱まっている症状のひとつとしても「めまい」があるようだ。
腎性貧血である。指標となるのは血液検査のヘモグロビン量。
過去の検査結果を繰ってみたが
異常値を示したのはインターフェロン投与中のみだった。

今日は外出できないので原稿を書き継ぐ。
仕事に飽きて珍しく窓際に並んでいる患者と話をする。
とにかく、この病室は俺以外みんな抗がん剤を投与していて、
俺が一番健康的な内臓ということになる。この俺が。
隣人は腸閉塞で、術後がよくなくて長引いているそうだ。
年末年始は外泊したいとも思っているが、
家に帰っても老人ふたりでは、とくに楽しいこともない、という。
「めしは病院にいる方がうまいよ」と。
ただ、帰宅すれば酒が呑めるなとは言っていた。

11時ちょっと過ぎに、3回目の採血。
今回はすこしだけ痛みあり。

星野さんか電話。商品の取次方法について。
こちらは病人なので(あちらはもっと重病人だけど)、
めんどくさいことは手伝わないことにする。
おおむねお好きにどうぞと伝えた。

ぼちぼち仕事をしているうちに昼食。


米             195g(25%残す) 3単位:240kcal
かに玉あんかけ       1皿 1.5単位:120kcal
海藻サラダ         1皿(海藻はカロリー計算せず)
牛乳            180ml(隠し在庫を飲む) 1.5単位:120kcal
ふりかけ          1袋(隠し在庫を使う)
【6単位:480kcal 12時25分】

かに玉(芙蓉蟹)には大嫌いなタケノコが入ってた。
これしかないから我慢をして食べる。
嗚呼、給食の嫌な記憶がよみがえってくる。
あの時のように吐きはしなかったが。

14時、4回目の採血。
今回もそれほど痛くない。ありがたい。

今日はおとなしくしているつもりだったが、
食べて寝るだけだと、まるで病人みたいになってしまうので、
やはり今日も散歩(運動療法)に出かけることにした。
あちこち歩き回る。風が強くて鼻水が出まくりだった。

17時に5回目の採血。
あまり躊躇することなく左手の甲から採血。
この看護師は前回のターゲスでも3回続けて手の甲に針を刺した。
俺にはできない技術だから文句は言いたくないし、
実際に口に出すことはないのだけれど、
注射の上手下手(もしくは好き嫌い)って確実にある。
おそらく残りの2回も同じ看護師だろう。

そんな憤懣やる方ないまま夕食に。


米             195g(半分残す) 2単位:160kcal
タラの南蛮漬け       1皿 2単位:160kcal
サラダ           1皿(野菜はカロリー計算せず)
牛乳            180ml(隠し在庫を飲む) 1.5単位:120kcal
【5.5単位:440kcal 17時50分】

晩ご飯を豪華にしないのが、ダイエットを続けるコツだと思う。
なんだか、しんなりした気持ちになる皿数。
南蛮漬けも生野菜も好きだが、この絵面はさびしい。

病気とメシのことしか書くことがないのか、と言われそうだが、
入院とはそういうものなので仕方がない。
今夜も恨み言をかるく書きつらようと思う。
献立表ですよ。
今日の昼食はオムライスとありました。夕食はとんかつとありました。
なのにこの体たらくです。わかってはいたけど、がっかりだよ。

そんなわけで、今日は隠し在庫の牛乳で、
ヤケ乳して飲んでやった。2本も。

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こんなに貯め込んでいたので、ちょうど良かったのかもしれない。
子どものころは牛乳を毎日1本(1リットル)飲んでたな。
水の代わりに飲んでた。だから背が伸びたのかしら。太りもしたが。

19時半、6回目の採血。
やっぱりけっきょく手の甲に。同じ看護師だ。
失敗されるよりはマシと思おう。

日中から強かった風が、強風から暴風に変わってきた。
外はみぞれから雪にかわっていきそうな気配。
この病棟はこの病院でもっとも古い建物なのだが、
それにしたってこれはないだろうレベルのすきま風がひどい。
大きくなカーテンが風で揺れて、裾の下から冷たい風が入ってくる。

21時、7回目最後の採血。手の甲を隠して暗に拒否。
すこし血管を探った後で、右肘窩にて無事に採血終了。
たぶん、この看護師さんはやればできるのに面倒くさがりなんだな。

【本日の食事量総計】
16.5単位:1320kcal(設定値:21単位1680kcal)
6時半起床。すこし頭痛がある。
体重測定99.4kg。
昨日より250gの減、入院直後からだと6.5kg減ったことになる。

糖尿病で初めて入院したときは14日間で3.8kgの減量だった。
3回目の入院時は17日間で4.9kgの体重減。
前回は12日間で6kg減らしている。
入院直後の体重としては、今回がいちばん軽いので、
日数あたりの減量率は今入院がもっとも効率が良いようである。
 ただし、初日・2日目の体重減は、あきらかな便秘解消なので、
 3日目から脂肪燃焼が始まったと考えると、
 12日間で4.1kgとなって減量効率はがくっと落ちる。

まずは朝食レポート。


米             195g 4単位:320kcal
味噌汁(白菜)       1杯 0.5単位:40kcal
五目たまご焼き       1皿 1単位:80kcal
豆腐の炒め煮        1皿 1単位:80kcal
牛乳            180ml(飲まずに保管)
ふりかけ          1袋(使わず)
【6.5単位:520kcal 7時50分】

「炒め煮」という調理法も頻繁に登場する。
炒めることで素材の味を引き出して、
少量のだしで煮ることで料理全体の味を深める。
なるほど。カロリーや塩分が制限される病院食に適した調理法だ。
味つけが毎回おんなじだけどな!


今日はお迎えに来てもらって夕方までお仕事。
昼食の時間をまたいだので、この入院で2回目の入院外食。
撮影を忘れたので「ほっともっと」のサイトから拝借。


米             100g 2単位:160kcal
おかず           盛り合わせ(少し残す) 3.5単位:280kcal
【5.5単位:440kcal 12時30分】

銀鮭弁当。公式サイトでは729kcalの表示。
ごはん通常盛りは250gということで5単位:400kcalとなる。
そのうち100gを食べたので150g分のカロリー(240kcal)を引いた。


大いに疲れて帰院。
風がどんどん強まってきた。雨も激しい。
子どものころは12月に雨が降るってのは信じられなかったもんだ。

ショッキングな夕食。


米             195g(半分残す) 2単位:160kcal
蒸し鶏の薬味醤油      1皿 2単位:160kcal
マカロニサラダ       1皿(すべて残す)
牛乳            180ml 1.5単位:120kcal 在庫から追加
【5.5単位:440kcal 17時50分】

まず、今週2度目となる「炭水化物のおかずで炭水化物を食べる」やつだ。
ふだんの食生活なら大歓迎もしないが嫌いでもないのだが、
まじめに食事制限をやっている日々に、
こういったメニューが出てくると静かにカチンとくる。
患者の(ダイエット中の)ココロノウチがわかってない。
悔しいので残してやった。

もうひとつは献立表との違いである。
多少の期待外れ(昨日のカボチャのような)は織り込み済みである。
しかし、今夜の献立表には「赤魚お好み焼き」という料理が掲載されていた。
どんな料理かわからないけど、けっこう期待をしていたのに。
まさかこいつがNG料理だとは。がっかり。

今夜は悔しさにつつまれながら就寝する。
明日は入院から3度目のターゲスだ。朝から晩まで7回の採血が待っている。

【本日の食事量総計】
17.5単位:1400kcal(設定値:21単位1680kcal)
6時50分に起床。
体重測定99.65kg。前日比200g減。

ゆっくり起きると、すぐに朝食。


米             195g(半分残す) 2単位:160kcal
味噌汁(大根)       1杯 0.5単位:40kcal
蒸し天かま         1皿 1単位:80kcal
からし菜和え        1皿(野菜はカロリー計算せず)
しらたき炒り煮       1皿 1単位:80kcal
ふりかけ          1袋(使用せず)
【4.5単位:360kcal 7時50分】

「蒸し天かま」は二度目の登場ではないだろうか。
この「からし菜」も頻繁にでてくる。
でも、考えてみれば毎日の食事なんてものは、
だいたい「いつも同じ」ものを食べるのが普通なのかもしれない。
俺も家では朝食は納豆ばかりだ。
それに比べると、毎朝毎食いろんなものが食べることができている。

12時、主治医の回診。
次回のターゲスと血液検査を金曜日に。
腎臓病食についての栄養相談を希望する。
 「高山さんの場合は、タンパク質がどうのこうのよりは、
  カロリーを減らして、ひたすら減塩に努めるのが目標です。」
なぜか毎回、主治医は腎臓食に関する栄養相談に否定的だ。
知識があっても邪魔にはならないので、
ぜひにということ、管理栄養士の指導をお願いすることにした。
腎臓を保護するための食事制限は、
糖尿病のようにおおむねカロリーだけを制限するのとは違って、
かなり面倒くさい内容になっている。
食べる楽しみは八割方犠牲にして、生きつなぐための食事という感じ。
すこし大げさかもしれないが、いまの自分からするとそんな印象を受ける。


日誌に書きそびれていたが、
昨日1人退院して、空いたベッドに今日また1人入院した。
今度の患者も何度目かの入院のようだ。
病棟の看護師長が来て、
「ごめんなさいね。いつもと違う古い病棟で。」と謝っている。
前回までは南病棟だったのだろう。
そういうやりとりを聞かされながら、いつも古い病棟に入院している俺は、
なんとなく釈然としないものを感じもしたが。

長くしつこいブログを書いているうちに昼食。


米             195g(半分残す) 2単位:160kcal
酢豚うま煮         1皿 2.5単位:200kcal
ブロッコリーのツナマヨ   1皿 0.5単位:40kcal
牛乳            180ml(飲まずに保管)
【5単位:400kcal 12時30分】

酢豚はあまり好きじゃない。大きなタケノコが入るからだ。
それに、小学校の給食では、こいつは難敵だった。

13時から入浴を予約しておいたが、
他の患者がすぐに入りたいので一緒にどうか、とお願いされる。
それならと、12時50分に入浴をして7分で退室した。
自宅に戻った際にはシャワーを浴びているので、
病院で入浴する必要性はあまり高くない。
ちょっとだけ広い浴槽を楽しんでみようと思っただけだ。
お湯はぬるかった。


本日は病院内で静かにしていた。
それでも不思議なものでお腹がすく。夕食。


米             195g(半分残す) 2単位:160kcal
焼き魚(ホッケ)      1切 1.5単位:120kcal
あんかけ豆腐        1皿 1単位:80kcal
味噌汁(油揚げともやし)  1杯 0.5単位:40kcal
ツナ和え          1皿 0.5単位:40kcal
牛乳            180ml 1.5単位:120kcal 在庫から追加
【7単位:560kcal 17時55分】

あわく期待していたのだが、冬至のカボチャ料理は出なかった。
俺にだけ出なかった。
これは「瓜」系の食品が禁止になっているからだ。
もともとはスイカ(西瓜)やメロンを食べると吐き気がすることがあるので、
それを出すのは控えておいてくれと伝えてあったのだが、
それが前々回くらいの入院から瓜系食材が全面禁止になっていた。
だから、キュウリ(胡瓜)とかズッキーニも出てこない。
そしてカボチャ(南瓜)も出なくなった、と。
どちらもふだんは平気で食べているのだけれど。
面倒で訂正をしなかったのは俺の判断なので、
今日健康のためにカボチャを食べることができなかったのは
仕方の無いことなのだろう。

退院したらカボチャも食べよう。

【本日の食事量総計】
16.5単位:1360kcal(設定値:21単位1680kcal)
昨夜22時ころに意識を失って、今朝6時まで中断せずに睡眠継続。
体重測定99.85kg。ようやく「Mr.0.1トン」の称号を返上する。
100kgを切ったら、体重計の最小単位が50g刻みに変わった。

朝食です。


米             195g(半分残す) 2単位:160kcal
味噌汁(さやえんどう)   1杯 0.5単位:40kcal
スクランブルエッグ     1皿 1単位:80kcal
ほうれん草の煮びたし    1皿 0.5単位:40kcal
大根とササギの煮物     1皿 0.5単位:40kcal
【4.5単位:360kcal 7時45分】

タケノコ以外はだいたいなんでも食べられるのだが、
この「さやえんどう」というのは
大人になっても魅力がわかりにくい食材のひとつだ。

毎日9時〜9時半くらいにバイタルサインの測定がある。
血圧や脈、体調に異常あるやなしや、体温などを
担当の看護師さんが患者に確認してまわる。
 おそらくこのタイミングで夜勤から日勤への看護師に交代している。

ここで入院時からの血圧の推移を並べてみたい。
その改善っぷりに笑ってしまう。苦く。
 ご存知のように血圧には上(収縮期血圧)と下(拡張期血圧)がある。
 これは心臓の動き(収縮拡張を繰り返し血液を循環)に連動している。

 12月 9日 175 / 102 入院翌日。
    10日 168 /  91
    11日 178 /  93
    12日 140 /  80
    13日 139 /  81
    14日 128 /  80
    15日 131 /  83
    16日 121 /  75
    17日 120 /  78
    18日 126 /  70
    19日 130 /  74 
    20日 129 /  80 入院12日目。

正常の目標値は【140/90】だが、
糖尿病患者やCKD(腎臓病患者)は【130/80】となる。
病院で計ると血圧がふだんより上がる、という話は耳にしていたが、
この目標値の指標にも「診療室血圧」と「家庭血圧」というのがあるのね。
後者の方が上下ともに10ほど低く設定されている。
先にあげた正常目標値は診療室血圧である。


ぼくの病気の始まりはいつなのだろう。
その証拠はどこまで集められるのだろうか。

【慢性高血糖症(糖尿病)】を確認したのは、
とある病院を取材したときに健康診断の受診をすすめられた30歳のとき。
独立開業して初めての健康診断だった。
この時点でHbA1c(過去1〜2カ月間の血糖状態を知る数値)は「9」。

 HbA1c(ヘモグロビン・エーワンシー)は2012年から基準値が変更となり、
 検査結果にも順次適用されていった(当初は新旧併記)。
 それまで日本だけで使用していた基準値(JDS)から、
 国際基準(NGSP)となり、それまでの数値に0.4プラスされることになった。
 かつて正常値4.3〜5.8だったが、現在は4.5〜6.2である。

つまり、HbA1c 9.0%とは現在の基準だと9.4%になる。
同病の皆さんはすぐに反応すると思うが、
30歳の2型糖尿病患者としては、なかなかの高値である。
 実際にはその5年後にHbA1c 13.2%(当時12.8%表記)を記録するのだが。
それ以前のHbA1c検査データは残っていないのだが、
25歳ころ通院していた時点では高血糖の指摘を受けていなかったので、
そこからの5年間で病気を育んだということなのだろう。
その後、病気を放置し続けて、
ようやく2009年(35歳)から函館中央病院での治療をスタートした。


【C型肝炎】の発覚も、2009年の診察時である。
当時の主治医に「輸血または入れ墨か覚醒剤の経験はありますか?」と
問われて驚いた(おもしろかった)のを覚えている。
C型肝炎ウィルスは血液を介して感染する。
血液汚染対策が厳格になった現代においては感染経路はごく限られている。
ぼくの場合は、輸血も入れ墨も覚醒剤も、
もしくはトランシルヴァニアの貴族のような食生活をしていわけでもない。
可能性があるのは、小学生のころの予防注射でのまわし打ちくらいである。
当時すでに厚生省によって、
注射のまわし打ちを止めるような勧告があったようだが、
ぎりぎり徹底が図られる以前のタイミングだった。
もう20年以上も小学校のクラス会には参加していないが、
きっとクラスメイトにはC型肝炎患者がいるはずである。

 このような感染ルートをとるために、
 C型肝炎患者数には地域の偏りがあることを知られている。
 ようするに、注射のまわし打ちが多い地域があるということ。
 たとえば覚醒剤が蔓延しているとか、
 ウィルス感染への意識が低かった医師や病院が存在している地域である。
 函館はその地域(厳密には2004年12月に函館市に合併された町)のひとつだ。
 このことについては今後また別項を立てて記事にしようと思う。
 そのつもりで2009年から資料は集めているので。
 この「事実」はNHK函館放送局の報道でも取り上げられたことがある。

大学4年生のときに「脂肪肝」で入院し、
二十代半ばまで通院(投薬)をしていたのだが、
肝臓の数値が悪かったのはC型肝炎が原因だったのだろう。
当時はまだC型肝炎ウィルスは発見されて間もなかった。
(ウィルスの発見は1989年で、翌年に論文が発表されている。)
主治医はいつも数値(GOT・GPT)を見ては首をかしげていたものだ。
ぼくのC型肝炎については、
2度目のインターフェロン治療が成功したことで寛解となった(昨年)。
現在までのところウィルスは再燃していない。

 国からお金をもらえるのでしょ、と言われたことがあるが、
 それはB型肝炎についてのことである。
 C型肝炎についてはインターフェロン治療への国からの補助はあったが、
 それは治療にかかったお金が減免されるという意味であり、
 現金をプラスしてもらえたわけではない。
 C型肝炎は上記で示したような理由で
 国内蔓延が拡大し長引かせてしまった病気であるのだが。
 いまは感染対策が徹底され、
 インターフェロンに替わる著効率の高い新薬(飲み薬)もできて、
 これから患者数が増えるということは考えられないが、
 いまだ「国民病」であることには間違いがない。
 キャリアの人は怖がらずにすぐに治療をしてしまった方がいいだろう。
 インターフェロンはきつかったが、いまの薬はかなり楽ちんらしい。


そしてようやく【慢性腎臓病】の番だ。
以前の投稿記事にも書いたが、
腎臓病が進行した原因は糖尿病の影響(合併症)が大きいはずだ。
ただし、もともと腎臓が壮健ではなかった、という「事実」もある。
小・中学校の尿検査(再検査)の想い出はすでに書いた通りだ。
今後、腎臓病については
「初診日」が重要になる可能性もあるということなので、
そこを判明させてみることにした。
すこしネット検索をするとわかると思うのだが、
この腎臓病の「初診日」を明確にするのは困難な取り組みらしい。
簡単に言えば、腎臓病としての症状が
はじめのうちは「ほとんどない」ということが原因である。
糖尿病性腎症の場合は、糖尿病の初診日を
腎臓病のそれとして採用することが多いようであるが、
ぼくの場合はもっと以前にさかのぼる必要があるようだ。

親もとで暮らしていた小・中・高校生のころについて、
親に検査結果などがないかを確認してみた。
学校から届く「健康のお知らせ」という書類は保存してあったようだが、
そこには腎臓に関する所見はなし。
尿検査後、平田泌尿器科医院で受診した際の記録(領収書など)もない。
この時期の客観的なデータは手もとにないことになる。
親もとを離れて、19歳で上京して大学に入学するわけだが、
そこでの健康診断でもタンパク尿を指摘されたことを覚えている。
そこで、大学に電話をして、
在学当時の健康診断データがあるかどうかを問い合わせてみたが、
「保存期間は過去五年間です」とのこと。そりゃそうか。
医療機関においても、カルテの保存期間は医師法で5年間のようである。
そこで思い出したのが日記帳だ。
高校生のとき「漱石日記」を読んだのがきっかけで日記をつけるようになった。
キャンパスノートに汚い字で書き綴っていたはずだ。
自宅に立ち寄ったついでに、書庫をごそごそと探索してみる。
背中を補強したセロテープが変色してしまった日記帳が出てきた。
1993年前後の日記帳を開いてみる。青臭いことを語る俺がいた。
まぁ、それはどうでもよくて、病気に関連する記述を探す。
ところどころ悶えつつ、ざーっと日記の文面を読んでいくと、
わずかだが書き残していた。

 七月九日
  校医に面談し、検尿の結果を効く。
  タンパク質が常人の50〜100倍、腎炎特有の症状が出ているという。
  泣きそうになる。
  実家に電話をする。
  自分の運の悪さは知っていたが、ここまでついていなくてもいいのに。
  嫌になっちまう。
  痛いのは嫌だ。
  病気が治るのなら少しくらい痛いのは構わないが。

 七月十日
  体の崩壊。

 七月十四日
  結果が出る。タンパクは2プラスのままなり。
  寝起きの尿がタンパク+だったら困る。

 十月七日
  午前中、取材または腎臓の病院。

入学直後の健康診断でひっかかり、大学の校医に呼ばれたのが七月九日。
ここで再検査(再提出)をして、同月十四日に検査結果を確認している。
この段階で、国分寺駅北口にあった腎臓病専門のクリニックを紹介される。
何度か通院して、検査・診察を受けた記憶がある。
「いちど痛い思いをして検査をする必要がある」。
そんな医師の言葉を記憶している。
これはおそらく腎生検のことを指していたと思う。


この言葉に怖れをなして、日記で確認できる限りにおいては、
同年十月以降の通院は自主的にやめてしまったようである。
すでに、このクリニックは存在しない。
移転をしたのかもしれないが、現時点では確認できない。
今後、必要であれば調査をするかもしれないが、
おそらくカルテはとっくのむかしに廃棄処分されているだろう。
そうなると、この日記帳だけが「証拠」になるわけだが、
厳密に言うと客観的な物的証拠ではない。
ただ、24年という年月が資料的価値(信頼性)を高めていると期待するのみだ。
このころペンネームとして「腎臓悪太郎」を名乗っていたことも思い出した。
これも当時から病気だった(病識があった)証明になるのだろうか。
とりあえず、今回はここまでにする。あとは必要になったときだ。


昼食です。


米             195g 4単位:320kcal
うま煮           1皿 1.5単位:120kcal
からし酢味噌和え(ワカメ) 1皿 0.5単位:40kcal
牛乳            180ml 1.5単位:120kcal
【7.5単位:600kcal 12時30分】

酢味噌和えはうまいな。おかわりをしたいほどだった。
午後からの散歩に備えて、
低血糖を防ぐためにもすこしムリをして米を完食する。
おかずがたりなくて隠し在庫のふりかけを使用。

14時、本日も外出。病院と自宅の往復。
亀田川沿いはすこし気温も下がるのか、
歩道に氷が残っていたので滑って滑って怖かった。
17時ちょいに帰院。

夕食。ビール風ノンカロリー飲料とともに。


米             195g(半分残す) 2単位:160kcal
タンドリーチキン      1皿 2単位:160kcal
和風スパゲッティ      1皿 1単位:80kcal
生野菜           1袋140g(野菜はカロリー計算せず)
ドレッシング        1回分25ml 1単位:80kcal
【6単位:480kcal 12時30分】

炭水化物をおかずに、炭水化物を喰わせるメニューとは!
嬉しいような、納得がいかないような、そんな晩餐。
どうしても生野菜が食べたくて、
1階のローソンでサラダ(野菜千切り)とドレッシングを購入。
ドレッシングは1袋25kcalだと思って買ったのだが、
野菜にまぶした後で再確認したら25mlで80kcalという内容だった。
驚きの高カロリーに目がくらむ。

【本日の食事量総計】
18単位:1440kcal(設定値:21単位1680kcal)
6時半起床。朝の便通なし。
体重測定100.2kg。入院時点から5.7kgの減量。
厳密な食事制限(だけ)をすることで、
おそらく1カ月に3〜4%ほどの減量ができるのだろう。
わたくしの標準体重(健康的生活のために理想的な体重)は69.5kg。
そんな数字、これまでの人生において
数か月しか記録したことがないけれども(たぶん中学生のころ)。
その標準体重に達するためには、1年くらい入院が必要ってことになる。
成人して以降でもっとも軽かったときでも体重79kgのはず。
いまのところはそれさえもムリ。
まずは90kgが目標か。それでも富士山よりも高い。

まずは目の前の一歩から。朝食。



米             195g(半分残す) 2単位:160kcal
味噌汁(たまねぎ)     1杯 0.5単位:40kcal
目玉焼き          1個 1単位:80kcal
春雨中華和え        1皿 0.5単位:40kcal
おひたし          1皿(野菜はカロリー計算せず)
牛乳            180ml(飲まずに保管)
【4単位:320kcal 7時50分】

そろそろメニューが重なりだしてきた。
およそ10日で飽きが来た。
日常でも外食は10日に一度くらいがよいのかも。変化がついて。

11時前に便通あり。硬いがすっきり。
嗚呼、でも朝一番だったなら、本日の体重測定に好影響だったのに。
明日の測定に期待しよう。

お昼。


米             195g(25%残す) 3単位:240kcal
焼き魚(塩鮭)       1切 2単位:160kcal
茄子の揚げびたし      1皿 1単位:80kcal
【6単位:480kcal 12時30分】

塩をした紅鮭がしっかりしょっぱい(それにしても紅色が鮮やかだな)。
たぶん過去の入院食でもダントツじゃなかろうか。
でも、献立表の塩分量を確認してみたら、かえってふだんよりも少ない数値。
ぎゅっと濃縮されていたのかしら。
おにぎりの具にするにはぴったりの塩加減だった。

昼食後は自宅まで散歩(運動療法)。
今日は早足で歩く。数日前の大雪が嘘のように消えている。
ところどころ凍結路面が残っているが、概して歩きやすく気持ちが良い。
ほんのりと汗をかいて帰宅。
郵便物、アマゾンの荷物、あれこれ整理。
取り引きのある印刷会社からお歳暮のビールが届いてた。
そう言えば、お歳暮もお中元も贈ったことがない。

行きにがんばり過ぎたのか、帰りは歩く気力がすこし萎え気味。
ついふらふらと医師会病院前からタイミング良く来たバスに乗車。

IMG_8917.JPG

丸井今井の交差点手前まで210円。初乗り料金。10円が余計だ。
降車する際に一瞬バスが動いて驚いた。すこし坂だからね。
病院内のドトールでブレンドの飲んでから病室に戻る。

お腹にコーヒーが残った感じのまま夕食。


米             195g(半分残す) 2単位:160kcal
味噌汁(菜っ葉)      1杯 0.5単位:40kcal
豚肉のパン粉焼き      1皿 3単位:240kcal
煮びたし          1皿(野菜はカロリー計算せず)
もやしおひたし       1皿(野菜はカロリー計算せず)
【5.5単位:440kcal 18時00分】

パン粉焼きってのは、たぶんカツの代替料理。
脂質はほとんど感じないが、いつもと「違う」感はちゃんとある。
豚カツは醤油派だが、手もとにないので添付のソースを使用。
ソースも減塩だったのだろうか。確認しそびれた。

夕食後、仕事に着手できず。
疲れが溜まっているのかもしれない。
そりゃそうだ。ふだんによりも活発に働いているもの。
明日あたり完全休養にしようか。
まるで入院患者のように。

【本日の食事量総計】
15.5単位:1240kcal(設定値:21単位1680kcal)
5時起床。二度寝。7時前再起床。
昨日から便通なし。体重測定100.7kg。
ついに、入院してから初めての体重増。100gだが。
すこしでも出せば減るのだからと、
トイレと体重計を三往復したが便通はなくタイムリミット。

無常の朝食。


米             195g(半分残す) 2単位:160kcal
味噌汁(ネギ)       1杯 0.5単位:40kcal
煮物(大根と人参と揚げ)  1皿 1単位:80kcal
煮物(お麩)        1皿 0.5単位:40kcal
ささげゴマ和え       1皿 0.5単位:40kcal
【4.5単位:360kcal 7時50分】

午前中は着々と長くなりがちなブログを書く。
日曜日なので病棟もおっとりした雰囲気だ。
座りっぱなしのまま午前中を終える。


昼食。ついに!



パン            2枚(8枚切で1枚45g) 3単位:240kcal
ミネストローネ風      1杯 1単位:80kcal
スパニッシュオムレツ    2切 2単位:160kcal
マーガリン         10g 1単位:80kcal
サラダ           1皿(野菜はカロリー計算せず)
牛乳            180ml 1.5単位:120kcal
【8.5単位:680kcal 12時30分】

パンだ!
それにしても、ものすごい(入院食比)カロリー量だ。
マーガリンを乗せたパンを口に入れると当時に牛乳を飲む。
うまいな。うまいなぁ。

花輪和一『刑務所の中』の一場面を思い出す。
たしか、コッペパンと小豆あんとマーガリンと牛乳だったか。
あちらは函館少年刑務所での体験だが。

胃腸も驚いたのか便通あり。
すこぶる硬い。
久しぶりのパンだったので消化方法を忘れたようで、
腹がふくれて「いずい」感じ。

14時、家人が来てフリーマーケットの戦利品を見せてくれる。
旧上磯町の町勢要覧(昭和40年代)など。
テーオー小笠原45周年記念の湯呑み茶碗とかも。
なかなか乙な目のつけどころだ。成長したな。

本日は外出なし。
いつか試そうと思っていたブログへの広告掲載をしてみた。
いろいろ面倒だったが、どうにかカタチにまとまった。
1カ月数百円の広告収入が目的ではなくて、
記事ごとのアクセス数がわかるのでちょうど良いかと。
そう言えば、何年か前に近所で発生した火災の様子を
YOUTUBEにアップロードしたら1万円くらいの広告収入があった。

函館市昭和町の火事(2011年6月12日)

函館市中道2丁目の火事(2011年11月13日) 

続けざまに近所で火災が発生したので
(この間に亀田港町から中道2丁目に転居している)
当時は放火犯に疑われないかヒヤヒヤした。
昭和町の火災動画は、
UHBとNCVのニュース映像でも使われたはず(無料)。


まだ胃の中にパンがいるけれども夕食。



米             195g(半分残す) 2単位:160kcal
焼き魚(サバ漬け)     1切 2単位:160kcal
大根おろし         少量(野菜はカロリー計算せず)
長芋の千切り        1椀 0.5単位:40kcal
【4.5単位:360kcal 7時50分】

やっぱり魚のほうがうまいわ。
空腹ではなかったが、すこしむりをして、それでも半分だけ米を食べる。

今日はほんとに座りっぱなしで、お尻のほっぺが痛い。
数日前から腰も背中も痛みを感じている。
こんなに何時間も何日間も、
机に向かいっぱなしってことなどないのだ。ふだんだったら。

消灯後、ベッドの上でスマホを握りしめながら、
腎臓病の闘病ブログなどを読む。
いろいろと面倒くさい病気だということはわかった。
酒が飲みたい。

【本日の食事量総計】
17.5単位:1400kcal(設定値:21単位1680kcal)

便意を覚えて6時前に起床。

便通あり。体重測定100.6kg。少しずつ、でも着実に。

血圧測定121/75。どんどんまともになるじゃないか。


まだ薄暗い外は真っ白な雪で覆われている。

子どものころは12月25日の朝に大雪が降って、

それが根雪になるというのが定番だった。

いつのまにか、そのタイミングが遅くなり、

近年は年明けくらいにズレこんでいたのだが、

今年は逆に早めの根雪になりそうだ。


看護師さんが廊下を歩きながら、

楽しげに今夜の忘年会の話をしていた。

いっぱい飲みそうだよな。


朝食はこちら。



米             195g(25%残す) 3単位:240kcal

味噌汁(しめじ)      1杯 0.5単位:40kcal

ツナマヨ和え        1皿 1単位:80kcal

もやし白和え        1皿 0.5単位:40kcal

ちくわ炒め         1皿 1単位:80kcal

牛乳            180ml(飲まずに保管)

【6単位:480kcal 7時50分】


今朝はおかずが多い。

ツナマヨをパンに挟んで食べたいものだ。

退院したらパンを買いに行こう。とびきりのやつを。


11時、主治医の回診。


まずは高血糖症(糖尿病)の状態から。

蓄尿検査(C-ペプチドの測定)の結果からは、

現時点ではまだ「自前のインスリンは分泌されている」が、

これまでの数値(入院のたびに同検査をしている)と比べると、

「インスリンを分泌する膵臓の機能は落ちてきている」ことがわかった。

 インスリンとは血糖の上昇を抑える役目をしているホルモンのこと。

 つまりこの機能の低下は、高血糖の症状が進行することを意味する。

 以前の記事で触れたように、高血糖症状は合併症を招くので

 最終的には「死」に至る病気につながっていく。

さらに、ターゲス(血糖値日内変動)の結果から検討すると、

インスリン抵抗性が増しているようでもある。

「ちょっとのインスリンでは血糖値が下がりにくい状態」と説明された。

ターゲスとは食前食後の決まった時間に採血をして

血糖値の動きを詳細に確認する検査である。

今回の数値変化から読み取れたのは、

 「インスリンが遅れて効きだす」ことと、

 「夜間の血糖値がさがらない」ことだった。

入院直後のターゲスでは当然だが、

入院7日後(食生活改善後)となる2回目のターゲスでも、

血糖値は同様の推移を示していた。

ここからインスリン抵抗性の進行が判断できるというわけである。

ターゲスについては、入院14日目くらいに3回目をおこなうので、

すべて出そろった時点で並べてみようと思う。


そして、もうひとつの案件(懸念)である腎機能について。

 糖尿病とC型肝炎(これは昨年で寛解)に続く三つ目の持病だ。

 腎臓機能の低下は、糖尿病の合併症としても知られている。

 私の場合も、いわゆる糖尿病性腎症は腎機能低下の一要因だろう。

 ただ、子どものころから健康診断の尿検査で

 かならずタンパク尿で要検査となっていた事実から推測されるのは、

 もともと腎機能がそれほど良好ではなかったということ。

 そこに肥満とか高血圧とか糖尿病とかが重なり、

 ほかの人よりも早く慢性腎臓病(CKD)へと進行したのかもしれない。

最新(15日)の血液検査では、

腎臓機能の指標となるクレアチニンが2.29と上限値を超えている。

これは手もとで記録している2003年12月以降の検査結果のなかで、

最悪の状態であり明かな慢性腎臓病(CKD)である。


クレアチニンの数値が記載された血液検査の結果がお手元にあるなら、

下記のサイトを開いて自分の腎臓をチェックしてみてほしい。

 ◆日本慢性腎臓病対策協議会「腎機能をチェックしましょう」

私自身のデータ(43歳・男性・クレアチニン2.29mg/dL)を入れると

はっきりと次のような診断を下された。


--- チェック結果 ---

ステージG4。腎機能は高度に低下していると推定されます。

透析治療を要する重症な腎不全になる危険性が高く、

心筋梗塞や脳卒中などの心血管疾患にかかりやすい状態です。

高血圧・糖尿病・脂質異常症・肥満・喫煙は、CKDを悪化させますので、

しっかりと治療してください。透析療法や移植についての説明を受けて、

そのような治療が必要になった場合にどうするか、

腎臓専門医に相談すると良いでしょう。<一部改変引用>

--- ここまで ---


まったくもって残念である。

ちなみに、クレアチニンの数値を少しずつ高くして入力していくと、

私の場合は3.9を超えたところで

「末期腎不全と推定されます。透析治療などを要する直前の状態です」となる。

クレアチニンの欄には4.0までしか入力できない。

1年ほど前から数値上昇を指摘されていたし、気にしてもいたのだが、

ここ半年でいっきに悪化してしまった。


慢性腎臓病の場合は「腎機能の回復は見込めない」。

 ◆全国腎臓病協議会「腎臓病について」


今後の治療としては、

腎機能の悪化をすこしでゆっくりにすることが目標になる。

(これまでも目標は同じだったが、よりシビアにということ。)

そして遠くない将来、末期腎不全にたどり着いてしまった時点で、

人工透析をはじめるということになる。

まったくもって残念だ。


御用達であるAmazonの履歴を確認してみると、

クレアチニンが悪化しはじめて今年5月に関連書籍を購入している。

いずれも出版日が新しく、入門・解説にはぴったりの本だ。


 『腎臓病と診断されたら読む本』経営者新書・幻冬舎

 『腎臓病の人のためのひと目でよくわかる食品成分表』学研プラス

 『改訂版 慢性腎臓病(CKD)進行させない治療と生活習慣』法研


   



さすがに沈みがちな気分のまま昼食。

悩んでも落ち込んでもお腹はきっちりすくのである。



米             195g 4単位:320kcal

鶏肉            1皿 2単位:160kcal

のり和えも         1皿(野菜はカロリー計算せず)

もやしのおひたし      1皿(野菜はカロリー計算せず)

【6単位:480kcal 12時30分】


毎回書いているが、

とにかくお肉は脂質がほんのりも感じられない。

これなら魚か豆腐を食べていた方がマシに思える。


13時30分、病院を出て自宅までの散歩へ。

コースはいつものように五稜郭公園を抜けて行く。

今日も観光客が大勢いらっしゃっていた。ありがたいことだ。

めぐりめぐって俺も儲からないものだろうか。

自宅で用事を済ませて滞在15分。今日もかみさんは出かけている。

俺がいないと伸び伸びしているのかもしれない。

16時過ぎに病院へ戻る。


17時、星野さんが来る。重病人(末期癌)が病人を見舞うかたちだ。

函館の古地図をテーマにしたカレンダーが完成したので、

出版協力のわけまえ分として数冊いただく。

俺がお手伝いしたのは、

各月に掲載された古地図のキャッチ(紹介タイトル)を考案したのと、

編集およびデザイン上のアイディア提供、

それに版元として図書コード・JANコードの提供くらいだが。

香典だと思って(ご本人がそうおっしゃるので)協力したら、

ずいぶんとお高くついた気がする(冗談だからね)。


コンパクトかつ高精細。

古書店で見つけても数万円~数百万円の地図が、

お手元に置いておけるのは魅力だろう。

なによりも、古地図という視点から「函館の歴史」を概観できる。

各ページおよび巻末の解説を、ぜひ読んでいただきたい。


hoshinocalendar1.jpg


星野裕 編著

「箱舘古地図 2017 Calendar 時代をめくる」

ビットアンドインク発行

ISBN978-4-9906706-4-1 C1425 ¥463E


1部500円(本体463円)

購入先はこちらのサイトを参照してください。

 ◆函館古地図・古写真ポスター


出版記念の講演もあるようで。

 ◆函館蔦屋書店「古地図で楽しむ函館の歴史」

  2016年12月26日19時から


30分ほどで星野さんは帰る。

来月のイタリア行きの話をすこし。

入院費、親戚の子どもへのお年玉、イタリア渡航費と、

この年末年始にお金がどんどん消えていく。

たぶん破産するじゃないかと思う。


夕食のお時間です。



米             195g 4単位:320kcal

柳川風(肉・卵)      1皿 2.5単位:200kcal

味噌汁(山菜)       1杯 0.5単位:40kcal

冷や奴           1皿 0.5単位:40kcal

【7.5単位:600kcal 12時30分】


汁気に飢えているのかも。

柳川風を迷った末にごはんへぶっかける。

完食してしまった。明日の体重は減っていないだろう。


【本日の食事量総計】

19.5単位:1560kcal(設定値:21単位1680kcal)

プロフィール

高山潤
函館市および道南圏(渡島・檜山)を拠点に活動するフリーランスのライター、編集者、版元、TVディレクター、奥尻島旅人。元C型肝炎患者(抗ウィルス治療でウィルス再燃、インターフェロン・リバビリン併用療法でウィルス消滅で寛解)、2型糖尿病患者(慢性高血糖症・DM・2009年6月より療養中)。酒豪。函館市(亀田地区)出身、第一次オイルショックの年に生まれる。父母はいわゆる団塊世代。取材活動のテーマは、民衆史(色川史学)を軸にした人・街・暮らしのルポルタージュ、地域の文化や歴史の再発見、身近な話題や出来事への驚きと感動。詳しくはWEBサイト「ものかき工房」にて。NCV「函館酒場寄港」案内人、NCV「函館図鑑」調査員(企画・構成・取材・出演・ナレーション)。


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