02 教えたいこと: 2009年10月アーカイブ

9月18日(金)

函館大妻高等学校で、8月24日に急死された
外山茂樹理事長・校長先生の学園葬がおこなわれた。

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◆学校正面の桜とツツジの並木。風は涼しいが、まだ晩夏の風景だ。

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◆午前中は生徒たちが参列した葬儀。

読経はなし。
祭壇に向かって、生徒会長と池田校長先生の弔辞が読み上げられた。
茂樹校長の死を、ふたたび実感する。悲しい。

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午後からは、卒業生・関係者・一般会葬者に向けた学園葬。

とくに学校から依頼されたわけではないが、池田校長の許可をもらって
葬儀とその前後の様子を写真に残していく。

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茂樹校長の葬儀は、こんなに天気の良い日でした。

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会葬者が訪れる様子を撮影していると、
学校に隣接する校長先生宅から、喪服に身を包んだご家族が。
奥様と目線があって、遠慮すべきだったのかも知れないが、
思わず歩み寄って挨拶する。いや、しようとした。
奥様と二人のご子息の前に立ち、僕は何も言えず、なんと言って良いのかわからず、
ただただ口ごもって、たぶん顔はくしゃくしゃになりそうで。
  奥様とは、昨年秋に食物健康科の生徒がボランティアで参加したイベント会場で、
  一緒にヤキソバを売るお手伝いをした。
  奥様が容器に輪ゴムをかけ、校長先生が袋に入れたお客に渡し、
  生徒のひとりがお金を受け取り、僕が長蛇の客をさばき呼び込みをした。
  なんだか、急にそのときのことを思い出して、
  「いやぁ働かされちゃったなぁ」と笑っていた校長先生の顔とか、
  一緒に笑っていた奥様の顔とか。あれは、たったの1年前のこと、か。
高山さんですよね。と、声をかけられて、ようやく挨拶をする。
長男は今年大学院を卒業して就職したばかり。次男は大学3年生だったはず。
春に、校長先生から、ここに就職したから、とご長男の名刺をいただいた。
ご次男は学業とともに、アルトサックスのアマチュア演奏家(ジャズミュージシャン)であり、
よくライヴの音源を校長先生からいただいたものだ。

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読経が始まって、ひとりの先生が僕にイスを用意してくれた。
撮影はカメラマンの小泉さんに任せて、僕はカメラを置いて会場のいちばん後ろから
ぼんやりと祭壇を見つめていた。

西尾市長(お母様が卒業生)、PTA会長、同窓会長、生徒会長、
そして池田校長の5人が弔辞を読み上げた。
どれも、茂樹校長先生の思い出を語る良い弔辞だった。
もう、泣くまい、と思っていたのだが、
最後の池田校長の弔辞で泣いてしまった。
悲しさ、そして、この日、なにかしらの区切りがつくことの寂しさと。

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◆卒業生のみなさんも多く訪れていた。

「校長先生というより、私たちにとっては、
 茂樹ちゃん茂樹ちゃんって呼んでいた記憶がありますからね。
 ほんとうに、ついこのあいだ、還暦のお祝いをしたばかりだったのに。」


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葬儀のあと、また、学校の庭園でぼんやりしていた。
ふと足もとを見ると、他の葉よりも早めに紅葉した枯葉が落ちていた。
茂樹校長が見つめていた今年の葉は、この秋にはすべて枯れ落ちてしまうだろう。
しかし、それは枯れて落ちて去ってしまうのではない。
枯葉は庭の木々を育てる養分となって、来年の春には新たな葉を生む。

同じだ。茂樹校長先生の思いは、
これからも新しい芽を生み、葉を育て、大きな幹となっていく。

校長先生、心からご冥福をお祈りいたします。
先生からいただいた多くのものを、すぐさまお返しすることは
僕の能力では間に合いません。
だから、少しずつですが、この学校のために僕ができることを、
お手伝いしていこうと思います。

合掌
9月15日(火)

4時起床。
体重測定91.7kg。便通なし。
4時半、NCVへ。一森くんと一緒に江差港へ。
6時過ぎ江差港に到着。

今回の奥尻島行きは、NCVで放送中の「函館酒場寄港」第六夜を収録するため。
番組を始める前の企画打ち合わせで、最終回には奥尻島へ行きたい、
とか言っていたのが実現した。ちなみに、第五夜で新川町「居酒屋おくしり」を選んだのは、
いちおう前振りだったんですね。俺じゃないよ。ディレクターが考えたの。
低予算(NCVの中では高予算かも知れないけど)番組ですから、
しかもイレギュラーな取材先ということで、
僕からも物資を提供することにした。

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◆今年5月1日の「おくしり島開き」にて獲得したフェリー往復乗船券(ペア)。
 あ、偽造しちゃだめだよ。函館で免許証を偽造して捕まった人がいましたが。

片道2200円(燃油調整金ふくむ)だから8800円分だ。
そうだい。番組にかける俺の愛。
ちなみに、番組出演料は1回2000円。番組内飲み代は5000円まで。
それ以上は自腹という取り決めである。

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◆朝食。昨夜ハセストで買っておいた。2個で4.5単位360kcalくらい。

食べなくちゃ船酔いするリスクが高まるからね。
ここ7〜8年、かなり島へ通っているので、
よっぽどでなければフェリーでの船酔いはしなくなった。
漁船はたまにやっちまうが。カメラを構えてフレームを覗いていると酔うんだよね。

9時、奥尻島に到着。曇りがちだが晴れ間も見える。
役場の満島さんと「うにまる」に出迎えてもらう。

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◆うにまる。中の人が変わって、ちょっと脚が太くなったのはヒミツだ。

車を貸していただいて、島内をぐるっとめぐることにした。
なにせ、お仕事は夜なので。
島内案内役は、函館島民の俺。

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◆この春ずいぶんと楽しませてもらった奥尻ワインを訪問。

腰痛再発の石川くんが力なく笑ってた。
菅川くんに今年のぶどう畑の様子を聞く。どうやら、あまり芳しくないらしい。
あせっても仕方ない。じっくりと、安定的に良いものをつくる工夫をしていくしかない。
がんばれ。
と言いつつ、ワインを社販価格で売らせる。2本購入。

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◆ぶどう畑。素人目にも不稔が目立つかも。天候不順が響いたようだ。
 左の建物は温泉ホテル「緑館」。まるでシャトーのような外観。

青苗「海老須亭」で昼食。
米坂さんがいるかと思ったら、ホテルの方で仕事してるとのこと。

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◆ホッケフライ定食。値段忘れた。700円か600円。5月のときはホッケが2尾だったな。
 ご飯は25%残して3単位240kcal、ホッケフライ4単位320kcal、ぜんぶで7.5単位600kcal。

昼食後、津波館へ。何回来ても津波被害の写真は鮮烈である。
当時、小学生だった子どもたちが書いた文集を読んで涙が出てきた。
奥尻島での震災(北海道南西沖地震)は1993年のことである。
島の遺跡で出土した翡翠の勾玉が、かなり貴重な遺物であるという分析結果が出て、
(ガイドの女性は「価値4兆円」とか言ってた。奥尻島を何個買えるんだ。)
立派に展示されていた。

西海岸に戻って神威脇温泉へ。
いまだに、6年ほど前に雑誌「島へ。」に書いた記事が貼ってある。

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◆2階の展望風呂。かなり熱い温泉。
 窓から見える漁港の向こうは日本海。夕日が美しい。

ということで日も暮れたのでフェリーふ頭近くまで戻る。
今回の「寄港」で紹介するのは、奥尻島親不孝通りにある「叶寿司」。
居酒屋メニューが充実。大将がおもしろすぎる。奥さんが郷ひろみのおっかけ。
寿司。寿司はもちろんうまい。
「函館酒場寄港」第六夜は、10月18日までNCV9チャンネルでリピート放送中です。
契約して見てみれ。って、俺がまず契約しろ、って話だが。
なんでも、ケーブルテレビ単体で新規契約すると、工事費1万円が必要なんだそうで。
過去5回分の出演料を投資したものか迷っている。

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◆ホッケの半熟(しゃぶしゃぶ)。3.5単位280kcal。
 刺身でもいけるホッケをぐつぐつ煮えた醤油だれに浸して食す。

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◆上から、ばくだん、ホヤ塩辛、鶏唐揚げ、ホタテとアスパラのバター炒め。
 なかなか寿司が出てきてませんが。とにかく酒がすすむ。
 ぜんぶで7単位560kcalくらいか。油断して唐揚げをたくさん食べてしまう。

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◆フルボトル2本あけました。丸々1本は俺が飲む。
 ワインで600kca。生ビール3杯で600kcal。

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◆中トロ、納豆巻き2個、イクラ1個、サーモン1個を食べた。500kcalくらい。

22時前に終了。あれ、珍しい。早め。
ぜんぶで2540kcal(約32単位)ほどの飲食。あはは。

この日の宿泊は「民宿いしおか」。定宿の一つ。
10月2日(金)

今日は雨がちなので、田んぼ取材もひと段落。
あちこちから、ブログはどうした、と心配もされていたので、
そろそろ復帰しようと思う。
書きたいことも貯まってきたし。ルーチンワーク化すると逃げ出したくなるんだよね。

しかしながら、いつのまにか半月も時間が経過していてびっくり。
秋は忙しいの。
過去2週間分の「糖尿病日記」は、おいおい振り返って書き継ぐとして、
ひとにぎりの読者が気になっていると思われる体重の推移を先に公表しておく。

ブログをサボっているうちに太ったと思ったでしょ?

たしかに、TV収録や連休や追悼やらで、飲酒(しかも深酒)の機会が多く、
意志に反して医師との約束以上に飲んでしまったり。
また、このブログをサボることで、
「ごまかしてもいっか」という誘惑も大きくなっていった。
 これは、糖尿病治療(食事制限・体重管理)を続けるために、
 ブログ(日記)を記録かつ公開することが非常に効果的であることを示すものだと思う。

停滞も見られるが、それなりの体重減量は続いている。

9月
  15日 91.7kg
  16日 91.3kg 奥尻島で飲酒(NCV「函館酒場寄港」の収録)
  17日 90.6kg
  18日 90.0kg
  19日 90.8kg
  20日 90.5kg 追悼飲酒
  21日 90.7kg 知人と飲酒
  22日 91.5kg
  23日 90.1kg
  24日 90.2kg
  25日 90.3kg
  26日 90.5kg
  27日 89.9kg
  28日 89.0kg
  29日 89.5kg
  30日 90.0kg
10月
  01日 89.1kg
  02日 89.2kg

ということで、記録不在の18日間の結果は、体重2.6kg減(最大幅)でした。
※前回診察日(9月9日)からだと2.2kg減で、
 「1カ月に3kgのペースで」という医師の指示を達成できていない。


追伸。
青森県の星さん。奥さんの言うことは、ちゃんと聞きましょう。

プロフィール

高山潤
函館市および道南圏(渡島・檜山)を拠点に活動するフリーランスのライター、編集者、版元、TVディレクター、奥尻島旅人。元C型肝炎患者(抗ウィルス治療でウィルス再燃、インターフェロン・リバビリン併用療法でウィルス消滅で寛解)、2型糖尿病患者(慢性高血糖症・DM・2009年6月より療養中)。酒豪。函館市(亀田地区)出身、第一次オイルショックの年に生まれる。父母はいわゆる団塊世代。取材活動のテーマは、民衆史(色川史学)を軸にした人・街・暮らしのルポルタージュ、地域の文化や歴史の再発見、身近な話題や出来事への驚きと感動。詳しくはWEBサイト「ものかき工房」にて。NCV「函館酒場寄港」案内人、NCV「函館図鑑」調査員(企画・構成・取材・出演・ナレーション)。


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