前の5件 7  8  9  10  11  12  13  14  15  16  17

6時10分起床。

昨夜のあれで良く眠れず。

便通なし。体重測定101.8kg。


さて、朝食。



米             195g(半分残す) 2単位:160kcal

みそ汁(白菜)       1杯 0.5単位:40kcal

オムレツ          1皿 1単位:80kcal

野菜大豆煮         1皿 1単位:80kcal

【4.5単位:360kcal 7時45分】


ごはん残す

低血糖症状になるよ、と言われる。

そんなことは知ってるんだよ。

フルーツの代替が白飯増量しかないってのが、

工夫がなさ過ぎだろって話だ。

たぶん給食業者はシダックスだと思うけど。


9時13分、血圧測定139/81。

ほどよくなってきた。


午前中はブログ更新。

よく眠れなかった影響か、ぼんやりすることたびたび。

コーヒーを淹れて目を覚ます。


そして、昼食。



米             195g 4単位:320kcal

鶏肉と大根の煮物      1皿 2単位:240kcal

ブロッコリーのマヨかけ   1皿 (野菜はカロリー計算せず)

【6単位:480kcal 12時20分】


また米を残しそうになるが、低血糖症状を起こすと困るので、

使わずにおいた「ふりかけ」を使って完食する。

今回の食事にはアンケート用紙が添付されていたので、

このご飯増量問題もふくめて回答する。


IMG_8865.JPGIMG_8866.JPG


さて、ここで出てきた「低血糖症状」について解説。

これは糖尿病患者が日々の様子を問診されるときに、

口渇(のどの乾き)・多飲・頻尿とともに確認される定番の症状だ。

低血糖は高血糖症(糖尿病)の症状というよりは、

糖尿病の薬の副作用というべきだろう。


昨日の記事にも書いたが、

糖尿病にはその名前ゆえの誤解を生じやすい。

この病気についてまったく知識や経験がない人は、

「甘いものばかり食べるからだろ」と言いがちである。

これは半分正しくて、半分間違っている。

甘いものは概してカロリーが高いので、糖尿病の天敵である。

その通りではあるが、

ここで問題なのはカロリー量であって、糖分の多寡ではない。

どんな食事内容でも

過分なカロリー摂取は病気に悪影響するという意味である。

この悪影響とは、血中の糖分が多いという状態のことだ。


たとえばお米(ごはん)について。

小中学校で学んだ家庭科の知識からもわかるように、

人間は炊いたお米を食べ、

それをアミラーゼ(唾液にふくまれる消化酵素)で分解することで、

糖分に変えてカロリーを摂取している。

ごはん50gで約80kcalである。

摂取カロリーという意味では、

80kcalであればお米でも砂糖でも同じである。

つまり、甘いものを食べたから糖尿病になるのではなく、

カロリーを過剰に摂取するから、

高血糖症状(糖尿病)のリスクが高まるわけだ。


ただし、厳密に言えば、お米には食物繊維もふくまれているので、

単純な糖類(ジュースに入っているようなブドウ糖など)に比べると

糖分の吸収がすこし穏やかである。

これは摂取後の急激な血糖上昇を幾分かは抑えることができるので、

ジュース類よりは「質の良い」糖分ということにはなる。

同じカロリーを摂取するならば、

ジュースを飲むよりはお米なりを食べる方がこの病気には良い。

また、逆に言えば、すみやかに糖分を摂取すべきタイミングでは、

おにぎりよりもスポーツドリンクなどを選ぶべきだろう。

ストイックにスポーツをしている人にも低血糖症状はおなじみである。

運動中にがくっと体力も気力も落ちてしまうハンガーノックは、

糖尿病患者の低血糖症状と同じ状態である。


ここで最初の話に戻す。

糖尿病は高血糖の状態を指すことはすでに書いた通りだ。

高血糖になると、おもに神経組織への悪影響が出る。

糖尿(高血糖症状)そのもので死にはしない。

その影響で身体が壊れる。いわゆる合併症で病気になってしまうわけだ。

糖尿病の薬にはいくつかあるのだが、どれも治療薬ではない。

作用機序は様々だが、

基本的には「糖の吸収を抑える」か「糖の代謝を助ける」かである。

いずれにしても、糖尿病患者がその薬を服薬している場合は、

薬によって糖の吸収や血糖値を制御していることになるので、

場合によっては想定以上に血糖が足りなくなってしまうことがある。

血糖が下がり過ぎると、人間はまともな活動ができなくなる。

空腹、発汗、震え、動悸、集中力欠如、眠気、頭痛、

そして意識の混濁や昏睡を招くことまである。


ということで、糖尿病患者の「低血糖症状」は、

服薬している限りはそのリスクを抱えているということになる。

だから、すこし無理をしてご飯を完食したわけである。



かみさんが荷物を持って来る。

近所に新し居酒屋ができた、との情報。

退院したらすぐに行こうと心に決める。


14時前、主治医の回診。

次回のターゲスは15日(木)に。

通常の血液検査もおこなう。

血圧は落ちついてきたが、

糖尿病&腎臓病のコンボ患者としては120がベストだろう。

入院時点から体重が4.1kg減ったと伝えると、

それは脂肪燃焼ではないですね、と笑われる。その通りだ。


散歩に出かけるも雨降りで断念。

電停前のミスドへ。

俺はコーヒーだけで、かみさんはポン・デ・リングを食べてた。

あまつさえテイクアウトまで。


バス停前でわかれて、冷たい雨を受けながら帰院。

短時間の散歩だったが、すっかり手がかじかんでしまった。


着替えて熱い茶を飲んでいるうちに夕食の時間。



米             195g 4単位:320kcal

みそ汁(もやし)      1杯 0.5単位:40kcal

焼き魚(鮭)        1切 2単位:160kcal

茄子田楽          1皿 1単位:80kcal

【7.5単位:600kcal 17時50分】


こちらの病院食は、肉よりも魚の方がうまいようだ。

茄子の田楽味噌が甘くておいしい。

おそらく人工甘味料(パルスイートなど)を使っているとは思うけど。

もやしのみそ汁は嫌いじゃないが、貧乏くさいのよね。

学生時代を思い出す。


【本日の食事量総計】

18単位:1440kcal(設定値:21単位1680kcal)


21時の消灯後も小型の照明を駆使して、

23時くらいまで本を読み継ぐ。


宮下孝晴『メディチ家 12の至宝をめぐる旅』アスキー新書

来月のフィレンツェ行きの準備として。


ワインを飲む夢を見た。

6時前に起床。
体重測定102.1kg。
前日から1.4kg減、入院初日から3.8kgの減量。
そんなはずないだろ的な数字。

健康的に空腹。
そして朝食。

米             195g 4単位:160kcal
みそ汁(とろろ昆布)    1杯 0.5単位:40kcal
肉じゃが          1皿 1単位:80kcal
ツナおろし         1皿 0.5単位:40kcal
小松菜おひたし       1皿 (野菜はカロリー計算せず)
※牛乳           180ml 1.5単位:120kcal
【7.5単位:600kcal 12時25分】

これに納豆と梅干しを加えて、
量を3倍にするとビジネスホテルの無料朝食になる。

9時前、看護師の巡回。
血圧測定140/89。朝は高めに出るのでこんなもん。
ただし、血圧の薬は服薬している。
看護師さんに検査結果の出力をお願いする。
あとでターゲスの数値だけもらった。通常の血液検査はしていないようだ。

パジャマの着替えが届く。
こちらの病院では1週間に2回(月曜・木曜)の交換だったはず。
サイズは3L。
腕と脚の裾をすこし捲るのが俺なりのおしゃれポイント。

11時前、お隣の患者の様子を見に来た看護師長に、
たぶんついでに声をかけられる。
ちょっと大きくなりましたね、と腹のあたりを見られながら言われた。
ああ、そう言えば顔に見覚えがある。

ブログを執筆して更新していたらお昼前。
今日の昼食はなにかしら。

米             195g(25%残す) 3単位:240kcal
ちくわ磯辺揚げ       1皿 1.5単位:120kcal
ふき炒め          1皿 0.5単位:40kcal
【5単位:400kcal 12時30分】

ひどい。メインの見た目が。食べても予想通りの味。
お前は病人なのだ。入院患者なのだ。と、再教育されているようなメニュー。
蕗(ふき)は好物なので、それがせめてもの救いだった。

今日は自宅まで散歩するので、
昼食後にさっそく外出届を書いて13時には出発。
歩道の雪はおおむね消えたが、日陰は凶悪な凍結路面。
五稜郭公園の手前で、
まるで踊るかのように豪快に滑ってコケそうになっている人を見た。
観光客も歩くのだし、ここはどうしても日陰になるのだし、
道新前から五稜郭タワーまでの歩道は、
完全に除雪・融雪するようにすりゃいいのに。

先月くらいから気になっていたが、
五稜郭の濠は冬場に水を抜く(減らす)のね。
毎年そうだったのかな。
正門側(タワー)の有る方は水位がそれほど下がっていない。
こちら(裏門側)が高い位置にあるのがわかる。
ゆるやかに傾斜した日吉段丘面を利用して、
亀田川の水を引いて溜めたのが五稜郭の濠だ。

image2.JPGimage1.JPG

この2カットは裏門の橋上から撮影。

image4.JPG
image5.JPG

こちらの2カットは11月27日に撮影したもの。


帰宅。家人は墓参りとか飯寿司づくりとかで不在。

大好きな袋入りインスタントラーメンが気になって仕方がない。
ファクシミリ3通。郵便5通。宅配便1個。
ずいぶんな病気を抱えているわりには、
函館古地図カレンダーなどを精力的につくったり(俺は手伝わされたり)している
朋友の星野さんから架電あって、
ふたりで書きあげようとしている書籍の資料について。
知ってるいるかと問われた古い雑誌のタイトルを聴いて、
たしか何冊か持っているはずだ、と思い出す。
さっそく2階の仕事部屋の書棚を探すと、やはりあったあった。
それなりにものを持ってるな。さすが俺。

古書の購入理由ってのはふたつある。
明確に調べたいものがある場合と、
いつか役立つだろうから買っておくか、というものだ。
後者については金銭的精神的保管場所的な余裕がないとできない。
もともと本好きではあったが、
独立して稼げるようになって最初に使ったのは、
書籍資料の収集だった。手当たり次第に。
当時、図書館は青柳町にあって、俺には遠いし使いにくい施設だった。
重厚な建物で雰囲気はあったけどね。
インターネットでの資料検索もできなかったし。
だから、とにかく役立ちそうな資料(郷土史本)は、
高くても気にせずに買いまくった。いつか役立つはずと信じて。
いまのところ、投資ほどバックがないようだが。

この数日の散歩で、
冬に出歩くには装備が貧弱であると痛感したので、
自宅を出るときマフラーと手袋を身につけた。
帰宅途中の学生を追い越しながら、17時ころ病院に戻る。
やはり身体は芯から冷えてしまった。
病室へ戻る前に1階のドトールでブレンドコーヒーをテイクアウト。

ほどなく夕食。

米             195g 4単位:320kcal
擬製豆腐のあんかけ     1皿 3単位:240kcal
きんぴらごぼう       1皿 (野菜はカロリー計算せず)
【7単位:560kcal 17時50分】

「擬製豆腐」ってネーミングは、よっぽどセンスがないね。
本物に似せてつくるって意味でしょ。
味や素材まで偽物っぽく感じてしまう。
名前の由来がちゃんとWikipediaに掲載されてる。
ちなみに、主菜としてしっかり働けるくらい美味しい料理である。
豆腐・卵・野菜・ひき肉が入っていた。

【本日の食事量総計】
19.5単位:1560kcal(設定値:21単位1680kcal)

ネーミングと言えば、糖尿病という病名について。
ぼくはなるべく「慢性高血糖症(糖尿病)」と表記しているのだが、
これば病名からの誤解をなくしたいからだ。
この件については初回の入院時(2009年)にも書いているので
その部分を引用しよう。
  最近話題の医療メディアのような盗用ではありません。
  自分の文章だけどね。

--- 採録引用ここから ---

13時55分、いったん病室に戻ってから、すぐに糖尿病教室へ。
今日は外部講師(糖尿病の専門医、らしい)の講義。実は楽しみにしてた。
内容は糖尿病とその合併症に関する基本的なお話。
ビデオなどより、生の説明の方が知識が頭になじみやすい気がする。
ただ、30分という時間は短くて、早口で一方的な講義になってしまっていた。
「話したいことは、まだまだたくさんあるんですが、時間が来たのでここまでです。」
せっかくなので、居残っていくつか質問。少し取材モードに。
「正常な人は、食後の血糖が基準値をオーバーしないんですか? それとも、オーバーしても、短時間で下がるんですか?」
「越えないんですよ。それが正常な状態なんです。」
「講義の最初に、『糖尿病』という病名は、病気の態を表していないと言ってましたね。僕も、その響きというか印象の点から、名称を変えた方が良いと思うんです。」
「医師の方でも、糖尿病と聞くと、甘い物を食べすぎた患者とイメージする人もいるくらいで。私は『慢性高血糖症』あたりが良いと思っているんですが。」
「糖尿病という名称は日本独特のものですか? それとも、やっぱり西洋医学用語の直訳ですか?」
「直訳ですね。『甘い尿』と呼びますから。病名については、この先十年とか十五年たったころには改称されている可能性はありますけど、今のところはこのままです。」
もっと話を聞きたかったな。

--- 採録引用ここまで ---
ブログ「函館のイカがうまい理由」
糖尿病入院日記:2009年7月14日(病気を知る、病気を防ぐ)より

引用文に出てくる「糖尿病教室」というのは、
入院時に受講できる(受講を義務づけられる)病院内の講座のこと。
糖尿病をこじらせた場合、
2週間の「教育入院」から治療をスタートするのが一般的だろう。
その間に、病気・運動・食事・合併症などを講座で学んでいく。
これはかなり役に立ったと思う。

ネーミングの他に、高血糖症状になる要因の違いで
「1型」と「2型」に分類されるのだが、
ここにも誤解が生じるタネがあると思う。それはまた今度に。

21時の消灯後、1時間ほどスマホでニュースなどを読む。
午前2時ころ、同室のふたりの会話で起こされる。
遠慮がない声量で思わず舌打ちをしてしまった。
聞こえてはいないようだが。
こんなことでイライラすると病気にもよくないので、
それもこれも楽しむように心がける。
そう思って耳を傾けていると、笑いがこみあげてきた。

6時半起床。

そうか。日曜日だったのか。

血圧測定178/93。異常に高いまま。

ただ、測定中に看護師が話しかけるので、上がっている可能性もある。

体重測定103.5kg。入院初日から2.4kg減。なんだそりゃ。


蓄尿2日目。今度は腎臓病の検査で。

尿タンパク(尿アルブミン)排泄量を正確に測定して、

腎機能のレベルを判定する。

小学生のころから検尿ではタンパク値異常でかならず再検査だった。

俺だけ後日あらためて尿を提出するのが恥ずかしかったもんだ。

(男子諸兄はあの流言を思い出されるだろう。)

再検査でも異常値で、何度か親に近所の泌尿器科に連れて行かれた。

診察の時にパンツを下ろされて、

医師と看護師に股間を凝視されるのが辛かった記憶がある。

とくに診断が付かずに放置していたのだが。

大学での健康診断でもタンパク尿で要検査となり、

国分寺駅北口にあった腎臓専門のクリニックに通った。

医師には、腎機能の低下は見られないが、

尿にタンパクをこぼしやすい体質なのかもしれない、と言われた。

当時は若さ故に(19歳だからね)腎臓の大切さを軽んじており、

3回ほど通院して行くのをやめてしまった。

その後も幾度かの健診のたびに異常値を示していたのだが、

あらためて疑義が呈されるには

2009年(35歳)の入院まで待つことになる。


さて、朝食。



米             195g(25%残す) 3単位:240kcal

味噌汁(白菜)       1杯 0.5単位:40kcal

ひじき           1皿 0.5単位:40kcal

スクランブルエッグ     1皿 1単位:80kcal

ふりかけ

【5単位:400kcal 7時45分】


午前中、新たな入院患者が入室。

やたらと話が長くて理屈っぽい感じ。

かつて教員でもやっていた人かもしれない。勝手な憶測だけど。


IMG_8836.JPG


10時半過ぎ、

クロネコヤマトがAmazonからの荷物を病室まで持ってくる。

ふだんは事務の人が届けてくれるのだが、

今日は日曜日だから特別なんだろう。

単三電池22本、単四電池12本、「進撃の巨人」の最新刊。


そんなこんなで、昼食。



米             195g(半分残す) 2単位:160kcal

鶏肉のピザ風        1皿 2.5単位:200kcal

大根サラダ         1皿 (野菜はカロリー計算せず)

※牛乳           180ml (1.5単位:120kcal/飲まずに保管)

【4.5単位:360kcal 12時25分】


献立表には「パン」とあるが、

おそらく脂質が高くなってしまうためなのか、

俺のところには届かない。


運動をすると血圧が下がるという経験則もあるので、

今日も散歩に出かけることにする。


14時、許諾を得て外出。

本町から梁川町をぶらぶら。日曜の昼間、スナックからカラオケの音。

五稜郭公園まで足を伸ばす。外国人客が大勢。

凍結した濠に石を投げ入れて氷を割ってはしゃいでいるのは、

外国人ではなく日本人観光客だった。馬鹿な奴らだ。

昨日よりもさらに寒くて、何度も遭難の二文字が浮かんだ。

帰院予定16時ぎりぎりに戻る。

身体は芯まで冷えてしまったが、

最後に早足で歩いたので運動した感はあり気分よし。


お待ちかねの晩飯。



米             195g 4単位:320kcal

魚のきのこソース      1皿 3単位:240kcal

ワカメの酢の物       2切 (海藻はカロリー計算せず)

【5単位:560kcal 7時50分】


おかずにチカラが無くて、ご飯を残しそうになるが、

低血糖症状に陥るのも嫌なのでむりやり食べる。

正直、いつも自宅で食べている米と比べると、

味がないと言っていいくらいだ。炊き加減は悪くないのだが。

たぶん、タンパク成分が多くて、アミラーゼが少ない。

おそらくまだ古米(昨年の米)ではないだろうか。

ふた昔前の北海道米のようで懐かしさも感じる。

ちょっぴりしか食べられないなら、うまい米を食べたいのが人情であるが。


20時前に血圧測定136/87。

いつも通りに戻った。お散歩の効果もあるかもしれない。


お散歩の疲れと冷えか、晩飯の不甲斐なさなのか、

めっきり疲れたので早々に就寝。

明日の体重が楽しみだ。

6時前に起床。
体重測定104.1kg。昨日から1.8kg減。
なにを溜め込んでいたのだ。

今朝から2日間の蓄尿がはじまる。
1日目は「C-ペプチド」の測定で、これにより膵臓からインスリンがどれくらい分泌されているかを知ることができる。これまでの入院では、まだ充分に膵臓は機能しているという検査結果だったが、齢43を越えて内臓のくたびれ具合が気になるところだ。膵臓が限界に達すると、インスリン注射が必要になる。

起き抜けに採血。
昨日からのターゲスのつづきだ。あと1回で終了。

窓の外は雪。
7時45分、朝食の配膳。



米             195g(25%残す) 3単位:240kcal
味噌汁(お麩)       1杯 0.5単位:40kcal
蒸しかまぼこ        2切 1単位:80kcal
五目卯の花         1皿 0.5単位:40kcal
山吹和え          1皿 (野菜はカロリー計算せず)
※牛乳           180ml (1.5単位:120kcal/飲まずに保管)
【5単位:400kcal 7時50分】

同室から1人退院。何度も入退院を繰り返しているようだ。
帰ってビールと日本酒を飲むのが楽しみだと、朝から叫んでいた。
退院のおすそわけ(?)に箱ティッシュをいただく。

とくに何事も無く昼食の配膳。



米             195g 4単位:320kcal
親子とじ          1皿 3.5単位:280kcal
チンゲンサイの海苔あえ   1皿 (野菜はカロリー計算せず)
【7.5単位:600kcal 12時30分】

迷った末に、皿もの料理(親子とじ)をご飯にかけてしまった。
つゆだくな親子丼風になり、さらさらとご飯を完食。
いや、全部食べても問題の無いカロリー計算がされているのだけれど。
食後はレギュラーコーヒーを淹れる。

昨日届いていたサッポロ堂書店の目録から7冊1万5千円ほど注文する。
以前は書籍については後先を考えずにがんがん購入していたが、
最近は稼ぎも少ないので、
手もとにあったら便利だろうというものに絞っている。
事務所(自宅)と図書館は歩いて15分の距離だし。
古書店で1棚購入したころが懐かしい。貯金しておけばよかった。

ぼちぼちと仕事のメールや資料読みなどをして過ごすが、
ふだんから長時間どっぷり連続して仕事しているわけでもないので
とくに検査も回診もない土曜日の午後を持て余す。
我慢できずに外出を届け出て散歩することにした。

病室で「ポケモンGO」を起動すると、
やたらめったら「コイル」が出てくる。これが「巣」というやつか。
あとは「ビリリダマ」も頻出。「ピカチュウ」もぼちぼち。
よろこんで次々と捕まえていたら、
あっという間にモンスターボールが払底したので、
ポケストップめぐりをしなくてはならない。
そんな使命を帯びつつの散歩だったが、
めっぽう寒いし足もとはつるつるだし指先は冷たくて痺れるしで、
1時間ちょっとで退散してきた。それでも気分はすっきり。



米             195g 4単位:320kcal
鮭のゆず味噌焼き      1切 3単位:240kcal
すき焼き煮         1皿 1単位:80kcal
【8単位:640kcal 17時50分】

夕食の豪華さ(入院中の尺度による)に小躍りしながらビール風飲料を開栓。
昼食に続いてご飯を完食してしまった。
お米に関してはふだん以上に食べていることになる。
調子に乗りすぎたのか、食後に猛烈な胃もたれ。

入院日誌(このブログ)を書き継ぐにあたって、
これまでの振り返りも必要だろうと、過去の検査データを振り返りながら整理をする。
これは一覧表にしてあるので、今後このブログに掲載するつもりだ。
同病の皆さんには参考になるはずで、
病気かもしれないけど病院を嫌がっている人にも役立つはずだ。

食後にそんな作業をしていたら、18時半ころ背中から声をかけられる。
主治医の回診だった。今日はないものと思っていたが。
医師は私服姿で、ついさっきまで外にいたのか顔が赤かった。
ただらなぬ雰囲気を感じ取る。
検査数値データは示されなかったが、
腎臓に関する数値(クレアチニン)が良くないので、
影響のある薬を変更するという。
具体的には糖尿病薬のメトグルコを中止。
たしかに、この薬をはじめるときに、
血糖値を下げる機能は優秀(インスリン分泌を強いることがない)だが、
腎臓には良くない影響を及ぼす可能性もあると説明されていた。
さらに、やはり糖尿病薬のネシーナ(DPP4阻害薬:血糖値に応じてインスリンの分泌を調整できるので低血糖症状になりにくい)を、テネリア(同じくDPP4阻害薬)に変更。テネリアは腎臓への影響は少ない薬のようだ。
血糖を下げる薬は減ることになるが、
入院中は食事管理が厳格なので、それで相殺できるはずという見立て。
血圧の高さも異常値(降圧剤を飲んでいるが)で、
あと数日様子を見ても高いままなら循環器の医師と相談して、
新たな薬を考えるとのことだった。

すこし呑気な入院と構えていたのが、
あらためて過去の検査数値データを見返してみても、
ここ半年の悪化っぷりは顕著である。
毎月定期的に検査と診察を続けているわけだが、
それを流れ作業のように軽んじてしまったツケだろう。
大いに反省。すこし気分が沈む。すこしだけ。

21時消灯。
今夜も素直にベッドに入るが、
病気について考えを巡らせているうちに午前様になっていた。
その後は楽しいこと(退院したら飲みたいお酒)を考えながら眠る。

入院した。
前回(2014年10月)から2年ちょっとぶりである。
2009年から毎年入院していたので、自分としては久しぶりだ。
ここ1年ほど体重の管理がずたずたで、
それにともなって各種数値が悪化の一途を辿っており、
糖尿病だけでなく、そろそろ腎臓もマズイ状況になってきた。
そんなわけで、
治療意識をリセットする(リスタートする・リブートする)意味でも、
入院が必要だろうと判断した。
今回の入院治療の主題は「食事制限」である。

入院前日、持ち込む荷物をまとめる。
慣れていないころは大荷物を用意したものだが、
今回は着替え2日分とノートパソコンと仕事の資料と洗顔用具くらい。
まずはリュックひとつで入院することにした。
と言っても、後から家人にあれこれ持ち込んでもらう荷物もまとめてある。
入院前1週間くらいは節制しようと考えていたのだが、
結局は3日前まで大酒をくらって、
前日の夜も満腹になるまでメシを喰らってしまった。
この幸せもこれまでか。と感慨にふける間もなく就寝する。

あけて当日。
7時前に起きて、病院へ持ち込む荷物を再チェック。
どうしても積み残しの仕事の資料が増えてしまうが、
これは毎回仕方がないこと。
はじめのころは外付けハードディスクまで持ち込んで、
病院の床頭台を完全な仕事机にしていたので、
それに比べるとかわいいものである。
自分としては今朝から治療体制ということで、
ふだんは食べない朝食を食べることにする。


米(こんにゃく米ブレンド) 100g 1.5単位:120kcal
味噌汁(しじみ・即席)   1杯 0.5単位:40kcal
生たまご          1個 1単位:80kcal
梅干し           1個
【3単位:240kcal 8時30分】

外は雨降りだ。
ここ数日では気温も暖かいほうである。
病院にはクルマを停めておくことができないので、
9時45分ころにタクシー会社に電話して配車を依頼する。
5分後には到着。荷物を抱えて乗り込んだ。
運転手さんに「函館中央病院まで」と告げると、
往復割引のチケット(当日用)は入り用かと聞かれる。
「いやー、今日から入院なんですよ」と笑って返事をしたら、
それはまた失礼しましたと運転手さんも笑っていた。
そこからずっと運転手さんの入院話(胆石)を聴く。
道路は渋滞気味で病院まで1110円。
この病院は飲み屋街に隣接しているのだが、
深夜に酩酊してこのあたりからタクシーに乗って帰宅しても
1000円ちょっとだから、今日はすこしお高く感じた。

受け付けを済ませて10分ほど待ってから病棟へ。
ここ7年ほど、通院も入院も函館中央病院なので、
ほぼすべての病気情報(病歴・治療歴・入院歴)はデータ化されている。
担当の看護師さんに「2年ぶりですね」などと言われ、
病棟設備の説明も流し気味だった。
まあ、俺もわかってますよ的な顔をしていたのだが。
血圧を測ってもらうと175と出る。
すこし緊張気味なのだろうか。深呼吸をして150くらい。いつもより高い。
この病棟の体重計では100kg以上を正確に計測できないようで、
わざわざ1フロア上の病棟に移動して測定した。
体重105.9kg(病衣・パンツ・Tシャツふくむ)。

部屋はこの病院のなかでもっとも景色が良くない場所。
それでも希望通りに窓側だったのでよしとする。
4人部屋で、俺が入ることで部屋の平均年齢は下がっただろう。
荷物をほどいた後で、あらためて先客3人にかるくご挨拶。
「たぶんイビキがうるさいと思いますので、
 ひどいときは遠慮なく叩き起こしていただいて構いませんので」
お三方から「なんもなんもお互いさま」のお言葉をいただいて、
入院入室の儀式を終える。
このコミュニケーションをやっておかないと、
お互いにギスっとした関係になるので大切なこと。
実際のところ、
物音だけじゃなく隣りあうということ自体がストレスなわけで、
そこを緩和する(許し合う)ためには「ある種の関係性」が必要だ。
あとは窓側というポジションを生かして、
カーテンを7割方引いて同室者からの視線はカットしてしまう。
 以前は全開にさせられたものだが、
 年々カーテンの開閉度は緩和されているように感じる。
ときおり会話にちょっぴり加わって、
なんだこいつ感をうすめることも重要である。
とかやっているうちに昼食。


米             195g(半分残す) 2単位:160kcal
焼き魚           1切 1単位:80kcal
中華風豆腐サラダ      1皿 1単位:80kcal
※牛乳           180ml (1.5単位:120kcal/飲まずに保管)
【4単位:320kcal 12時30分】

柑橘類を除くフルーツの多くは、
食べると耳の奥とか目の周りとかが痒くなってしまうので、
食べるのをなるべく控えている(アレルギーかどうかは調べていない)。
そのため、病院食でもフルーツ分のカロリーを補うためなのか、
米飯がやたらに多い。糖尿病患者の食事には見えないくらいだ。

入院直後からさっそく検査が始まった。
まずは恒例のターゲス(※)ってことで、
今日は11時・14時・17時・19時半・21時に採血をする。
 ※血糖日内変動:食事前後の血糖値の上下を精密に調べる検査。
前回の入院まではナースステーションに出向いていたが、
今回は毎度部屋まで来てくれるようだ。
けっかんが細くて埋もれている俺にとっては、
採血の失敗リスクもあるし、痛がりだしで、つらい検査のひとつ。

15時ころ主治医の回診。
日々の散歩(外出)の許可と、
来週1日だけ仕事の都合で外泊することを伝える。
今回はめんどうな治療行為などはないので、あっさりしたもんだ。
とにかくまじめに食事療法に取り組んで、
5kgくらい痩せて退院したいところではある。

夕方までノートパソコンを開いて仕事をしたり、
寝ころがって惰眠をむさぼったり、
病院内にあるローソンで買い物をしたり。
以前は病衣(病院から借りるパジャマ:1日70円)に着替えること、
そのまま病院内を出歩くことに大きな抵抗を感じていたものだが、
今回はすんなり入院患者の装備でほっつき歩く。
俺も年齢を重ねて厚顔無恥になったということだろう。
17時の採血を待ち構えていたが、どうやら看護師さんが忘れていたようだ。
30分遅れで血を抜いてもらう。

院内にはATMもあるし、
ローソンではクレジットカードも使えるので、
それほど多くの現金を所持している必要はない。
現金を使うのはテレビカード(1枚1000円)くらいなものだ。
テレビは初めのころしか使ったことがないので正確には忘れてしまったが、
だらだら見ているとあっという間にカードの度数を使い切ってしまう。
これは冷蔵庫の使用料の支払い(24時間200度数:200円)もできるので、
もっぱらそれだけのために使っている。
同室の皆さんはテレビを点けたまま眠っていたりして、
カードをどんどん景気よく消費している。
これは実は病院の大きな収入じゃないのかとも思う。

夕食の直前に家人が荷物を持って来院。
これでようやく入院の体制は整った。仕事もできる。


米             195g(25%残す) 3単位:240kcal
あんかけ鶏ハンバーグ    1つ 4単位:320kcal
味噌汁(とろろ昆布)    1杯 0.5単位:40kcal
白菜からし和え       1皿 (野菜はカロリー計算せず)
【7.5単位:600kcal 17時50分】

ビール風ゼロカロリー飲料を飲みつつの晩餐とする。
鶏ハンバーグが見事なくらい脂質分がないのにもかかわらず、
ちゃんと美味しくできているのに驚いた。
ほどよく満足。

消灯までに採血を2回。どちらも手の甲に針を刺される。
ここは痛い。鼻毛10本分くらいの痛み。
21時消灯。今日は初日で疲れたので、素直にベッドに入る。
近隣お三方は深夜までテレビを観ていた。
1時ころトイレに起きて、あとは朝まで眠っていたようである。
前の5件 7  8  9  10  11  12  13  14  15  16  17

プロフィール

高山潤
函館市および道南圏(渡島・檜山)を拠点に活動するフリーランスのライター、編集者、版元、TVディレクター、奥尻島旅人。元C型肝炎患者(抗ウィルス治療でウィルス再燃、インターフェロン・リバビリン併用療法でウィルス消滅で寛解)、2型糖尿病患者(慢性高血糖症・DM・2009年6月より療養中)。酒豪。函館市(亀田地区)出身、第一次オイルショックの年に生まれる。父母はいわゆる団塊世代。取材活動のテーマは、民衆史(色川史学)を軸にした人・街・暮らしのルポルタージュ、地域の文化や歴史の再発見、身近な話題や出来事への驚きと感動。詳しくはWEBサイト「ものかき工房」にて。NCV「函館酒場寄港」案内人、NCV「函館図鑑」調査員(企画・構成・取材・出演・ナレーション)。


ツイッター

最近のコメント

最近のブログ記事

アーカイブ